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支援学校に通う娘を育てつつ、とある企業で社内通訳者として働いています。 娘は知的障害を…

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支援学校に通う娘を育てつつ、とある企業で社内通訳者として働いています。 娘は知的障害を伴う自閉症です。 娘が生まれてから始めた翻訳/通訳の勉強や仕事、日々の生活などについて書きたいと思います。

最近の記事

特別支援学校での学校生活

私の娘には知的障害を伴う自閉症があり、特別支援学校に通っています。 特別支援学校とは、文部科学省のHPによると、「障害のある幼児児童生徒に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けること目的とする学校」だそうです。 文科省資料によると、2022年度で特別支援学校に通う児童数は全体の0.9%にあたる8.2万人とのことです。 児童数は10年前の1.2倍になっており、今も増加傾

    • ChatGPT先生に英訳の特訓をしてもらった

      少し前からChatGPTで音声のやり取りができるようになっています。 ヘッドフォンアイコンをクリックすると音声設定などができます。 試しに、自分の英語をChatGPT先生に聞いてもらい、文法の誤りを指摘してもらいました。 なかなか勉強になりますね〜 あまりヘビーユーズしすぎると、突然エラーを起こしますが、嫌な顔一つせず褒めながら間違いを指摘してくれます。 以下の例だけでなく、プロンプトで冠詞、定冠詞の間違いに特に注意もらうよう入れると、冠詞の誤りを直してくれるなど、わりと

      • 会社のPodcastに出演しました

        職場で同僚が制作しているPodcastに出演させていただきました。 普段、自分が通訳するときは「ちょっと何言ってるのかわからないんですけど・・・」とか脳内で喚き散らしているくせに、自分がしゃべると アレ オカシイナ・・・。 あらためて話すこと、人に伝わるコミュニケーションをとることの難しさを痛感しました。。。 私の余計な発言や意味不明な個所を、超優秀な同僚が必死にクレンジングしてなんとか仕上がった作品です。 編集がすごく大変だったと思うので、もしよかったらお聞きいただきP

        • 子育ての悩みをChatGPT先生相談してみた

          アホらしいかなと思いつつやってみたら、結構面白かったです。 (質問) 8歳の子供が1日に何十回も同じ質問してちょっとイライラしてしまいます。 どのように対応したらいいと思いますか (ChatGPT先生の回答) 8歳の子供が何十回も同じ質問を繰り返すことは、親としてイライラを感じることがあるかもしれませんが、子供なりの理由があることが多いです。以下のような対応策を試してみると良いかもしれません: 理由を理解する: まず、なぜ同じ質問を繰り返すのかを理解するために、深く掘り

        特別支援学校での学校生活

          心技体(技編)

          ・・・今更言うような話ではないですが、通訳技術がなければ 通訳はできません。駆け出しの通訳者として、私も通訳技術の習得と向上に日々取り組んでいます。今日は、通訳技術を向上させるために気を付けていることを書いてみたいと思います。 1. 継続すること 継続は力なりと言いますが 、やはり通訳でも継続は大事だと感じます。 通訳の訓練を始めたころ、文字通りぐうの音もでないほど、同時通訳ができませんでした。たとえ理解できる内容であっても、聴きながら別の言語を口に出す、というのがまっ

          心技体(技編)

          心技体(心編)

          前回、通訳で一番大切なのは①体、②心、③技と考えている話を書きました。前回は体について書いたので、今回は心(メンタル)について考えてみたいと思います。 「え、知らない・・・」に動じない心 通訳に入る会議ではその日の議題が決まっていたり、事前に資料をもらったりしていますが、突然トピックとは関係のないガンダムのモビルスーツの話になったり、目の手術の話になったり、スピアフィッシングのコツの話になったりします。 ちょっと時間が余った時の「雑談タイム」は、知らない分野&語彙のオン

          心技体(心編)

          心技体(体編)

          【問題】 「通訳・翻訳で一番大切なことは何ですか?」と聞かれたら何と答えますか。 【かつての私がしていたであろう回答 】 いや、スキルっしょwww それ以外に何が? 【今の回答】 心・技・体の3カード。順番つけるとしたら 体>>>>心>技 くらいかな。 今日は、個人的に一番大事だと思う「体」に考えてみたいと思います。 体なくしてスキルを発揮できる場はない ごく最近まで、私が最も軽視していたのが「体」でした。 前職を退職する前後から、3~4年くらい土日も含め、まともに

          心技体(体編)

          「○○じゃないと××できない」は信じないことにする

          中学生くらいの頃、私にはやってみたい仕事がありました。 そのことを友達の花子(仮名)に言うと、「え~~!それってすっごく頭がよくて、いい大学出ないとなれないんでしょ?」と言われたんです。 それを聞いた私は、「あ、そうなの?私アホだから無理だわ~!」と思ってあっさりあきらめてしまいました。 しかし、約10年後、当時のクラスメイトがその職業についていたんです。 その子はそこまで成績がよかったわけでも、ものすごくよい大学を出ていたわけでもなかったと思います(はい失礼ですね、すみま

          「○○じゃないと××できない」は信じないことにする

          Audibleで読書習慣がかなり変わった話

          少し前の記事にも書きましたが、今は洋書の多読にチャレンジしています。 無理をしながら夜中まで読んでいたら首を激しく痛めてしまい、そこからAudibleで「聴く読書」に切り替えました。 かれこれ半年以上Audibleを聴く生活を続けていますが、もともとやっていた「目で読む読書」には戻れないくらい便利だと感じています。 特に、家事やら育児やらなんやらで忙しい方けど読書もしたい・・・という方におすすめです。 Audible以外にもいろんなオーディオブックのサービスがあるようです

          Audibleで読書習慣がかなり変わった話

          40代新人通訳者が今やっている通訳トレーニング

          ああ、タイトルにまったく魅力がない・・・www 2年前から通訳(英語⇔日本語)のお仕事をしていますが、じゃあどんな話でも訳せるかと言われると、そんなわけでもありません。 通訳者に必要なものは、訳す内容の背景知識と事前資料です。 ここ大事だからもう一度言うよ。 内容がわからないものはね、訳せないんだよォォォォ・・・!! ・・・とはいえ、事前準備だけではなく、日頃から通訳の技術を磨く努力も大事だと考えています。 どこに需要があるのかわかりませんが、今日はアラフォー(とい

          40代新人通訳者が今やっている通訳トレーニング

          洋書チャレンジ

          社内通訳を始めて2年が経ちました いやー早いですね・・・。 3か月くらい働いたら慣れてなんでも訳せるようになる・・・なんてことはなく、相変わらず日々悩み苦しみ落ち込み酒に溺れ、気づいたら2年経っていた感じです。 以前のエントリーを読むと、今と同じ悩みがつづられていて、成長したのか疑問に思わなくもないですが、なんとかやっています。 日々通訳をする中で、自分はまだまだ英語力が足りないなと思う場面も多く、自分なりに弱みを分析した結果、 そもそもこれまでに触れた英語の総量が足

          洋書チャレンジ

          娘の成長

          先日子供の七五三のお祝いをしました。 私の娘には知的障害を伴う自閉症があり、いつもと違う場所や慣れないイベントが苦手です。 そのため何日も前から七五三の行事について聞かせて心の準備をさせてきました。その甲斐あってかなんとか着物を着てお参りをすることができました。 七五三が終わった後に私と夫の両親とともに食事会をしました。その席で、私の母が突然娘に向かって、「あなたは皆にお世話になったのだから、あいさつぐらいしなさい」と言ったのです。 ・・・正直無理だろうと思ったのですが、

          娘の成長

          お金の話。

          今の会社で社内通訳者として働き始めて10か月が経ちました。一年近くお世話になっているのですが、実感としては3か月くらいしか経っていないような気がします(汗) 一年くらい在籍すれば、どんな通訳現場も楽勝になるのかなと淡い期待を抱いていましたが、まだまだ道半ばというか、やはり3か月くらいしか経っていないような感じがします・・・。 でも、ちょっと嬉しいことがあったんです。 まだ勤務し始めて1年経っていないものの、これまで稼いだ年収の最高額を超えていました!! まぁ、もともと

          お金の話。

          ポストコロナに思うこと

          最近、急にコロナ前の生活に戻りつつあると感じます。 飲み会や出張も解禁されたところが多いようで、Facebookなどでも「〇〇に出張です」といった投稿をよく見かけるようになりました。 私自身、急に飲み会や集まりが増えたように思います。 職場でも出張などの移動が増え、出社することが増えてきました。 もともと全員が出勤していた会社ですが、コロナで在宅勤務に切り替わりました。私は前から今の会社に興味を持っていたものの、子育てしながらの生活スタイルだと通勤時間がネックとなり応募を諦

          ポストコロナに思うこと

          悩まない日はないけれど・・・

          先日とある出版社からご依頼をいただき今の仕事に至った経緯などについて書く機会がありました。 多分大幅にカットされることになると思いますが、それでも自分にとって学びの多い作業だったと思います。 ここ最近、仕事でも子育てでも悩む事が多く、どうしてこんなにダメなのだろう、何をやっても中途半端だ、自分を責めることが多くありました。 しかし改めてこれまでを振り返ってみて、決して完璧ではないけれども自分なりにその時のベストを尽くしてきた結果が今なんだろうなと受け入れられるようになった

          悩まない日はないけれど・・・

          障害のある子どもを育てるということ

          私の娘には知的障害を伴う自閉症があります。 はじめに異常を感じたのは、7ヶ月か8ヶ月のころだったと思います。身体的な発達も情緒的な発達も非常に遅く、2歳近くまで歩くこともできずに保育園の中で一人だけずっとハイハイをしていました。 物事に対するこだわりが非常に強く、気に入ったことは異常なまでに繰り返しました。止めようとするとものすごい勢いで泣き、いつまでもいつまでも泣き止まず地獄のようでした。 絵本が大好きだった娘は、それこそ文字通り朝から晩まで本を読むよう私に要求し、私は

          障害のある子どもを育てるということ