マガジンのカバー画像

物食日記

577
美味しいもの、美しいものが好き。 散歩とスナップに夢中。
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

ポコパン🍞LAST day

ポコパン🍞LAST day

家から歩いて美味しいパンを買いに行きたい。そんな長年の夢が叶ったのは2015年のこと。柴犬の散歩友達で家近くの葉山一色海岸でよく顔を合わせたサダカネ夫妻が自宅を改装して工房兼ショップ「ポコパン」を開いたのです。

我が家と同じく藤沢本鵠沼の工務店「大同工業」が手がけた瀟洒な空間。

上質な素材を厳選し、天然酵母で丁寧に焼く食パンをほぼ毎朝食で味わうようになり、土日は用事がない限り店を目指すのがルー

もっとみる
φ35クッキー🍪自作再び

φ35クッキー🍪自作再び

グラフィックデザイナー平林奈緒美さんがディレクションしたφ35MMクッキー缶の格好良さに痺れて、中身を平らげた後、この缶に収まるクッキーを自作する目論見について先日綴りました。最初のトライは見事に失敗し、直径35ミリより大きな、缶に入らないいびつなクッキーになってしまったので再び挑んでみました。

初回ではバターを充分室温に戻せず、慌てて湯煎で溶かした結果、液体化してしまった。さらにその液体バター

もっとみる
割れたタカラガイ収集

割れたタカラガイ収集

ついに出会えてしまいました。背面が割れたタカラガイをたくさん拾えるビーチに。ぼくは基本的に秘密が大嫌いで、なんでも軽率にベラベラと喋ってしまう良い加減の男。楽しみは共有していきたいので、正直に場所を明かしたいのですが、すみません、ここだけは当面内緒。

タカラガイは背面の文様、艶やかな光沢感、色彩の美しさ、風情、多様なバリエーションから世界中にコレクターがひときわ多い巻貝です。

古来、人類はタカ

もっとみる
美しい畑

美しい畑

今月から始めた自然菜園。自宅からカブで7分ほど、葉山町上山口にある無農薬畑の一部をいさむファームからお借りして日々、無農薬無肥料の野菜づくりにトライしています。

カブを停めさせてもらっているのは、畑から1分ほど離れた広大なお宅。以前勤めていた植木屋で庭の手入れをさせていただいた敷地で、この偶然はやっぱり縁だったのかなと思います。

あたりは里山の原風景が残る緑豊かな地域。三浦アルプスを構成する低

もっとみる
また、青梅の季節

また、青梅の季節

5月下旬が近づくとソワソワと落ち着かなくなります。昨年は27日、今年は25日。葉山下山口の無農薬農園「いさむファーム」を訪ね、樹齢120年越えの老木に実る青梅を採取させてもらう年に一度のイベント。予約開始のアナウンスを見逃さないようこの時季はいさむファームの投稿をいつもに増して用心します(笑)。

この樹の下に立つたびに、もう一年経ったのか。昨年の今頃は自分はどんな状況だったのかなと思い起こしたり

もっとみる
35mm径のクッキー自作

35mm径のクッキー自作

今春の黄金週間中、尊敬するグラフィックデザイナー平林奈緒美さんがディレクションする「35MM」のクッキーと、その専用缶を入手しました。中身はあっという間に平らげてしまいましたが、この美しくかっこいい缶を活用するアイデアを思い浮かべては実行の日を待ち遠しく感じていました。

そのプランとは、35mm径のクッキーをホームメイドしてこの缶に忍ばせて、おやつとして味わうというもの。手始めにヨドバシカメラ通

もっとみる
SHONAN TIME

SHONAN TIME

90年代に購入した米国moss TENTS社のタープ『Tent-Wing』を引っ張り出してきて25年ぶりくらいにビーチで張り、深く憩ったことを「モスで昼寝」というタイトルで2週間ほど前に投稿しました。その記事またはインスタにアップしたものを湘南のカルチャー&ライフスタイルマガジン『SHONAN TIME』の編集長トミヤマさんが眼に留めてくれて6月26日発売の号で組む陽よけ対策特集にて取材したいと声

もっとみる
種と道具

種と道具

葉山上山口の小さな畑で自然菜園を始めて2週間が経過。苗を植え、エシャレットを収穫し、次のステップへ。無難な苗からの栽培は物足りず、夏野菜を種から育ててみようと、人間都合で品種改良されたF1種ではなく(市販されるほとんどの野菜がこれ)、せっかくなら安心安全な伝統野菜、固定種の種を「野口のタネ」や無農薬・有機肥料栽培の野菜から取った種を「グリーンフィールドプロジェクト」から通販で入手。種はかさばらず、

もっとみる
自然菜園デビュー

自然菜園デビュー

つい先日、夢叶って葉山町内で無農薬畑をお借りできることになりました。江戸時代から続く「いさむファーム」さんが所有する農地の一部。元は田んぼだった場所で、粘土質の土壌。

4、5年前に友人のめぐるさんがここで畑をやっているのを見せてもらい、また、やはり友人のレイジローさんがニホンミツバチ養蜂の巣箱を畑脇に設営する場に立ち会い、自分もこの畑で野菜を育ててみたいと熱望。その願いをいさむファームの早苗さん

もっとみる
草刈り、天職かも

草刈り、天職かも

花を育て管理するのが、今の主業務。畑での仕事がひと段落すると、広大な園路でのひたすら草刈り三昧な日々が続きます。土あり、泥あり、レンガを積んだ花壇や大小のガラ石あり、舗装面ありの多様な道と周辺。

刈払機で草刈りをやっている人はおわかりかと思いますが、なかなかに手強い環境です。金属のチップソーはすぐに磨耗して切れ味を失い、ナイロンコードはみるみる減っていきます。とりわけ後者は頻繁なナイロンコード交

もっとみる
流撮したくて

流撮したくて

あらゆる撮影テクニックのなかで練習が必要っぽいのが「流し撮り」(以降「流撮」と略)。横方向に動くものを主被写体としてピントを合わせつつ、背景はボカし&ブラして主被写体の疾走感を表現する技です。「撮り鉄」さんの間ではわりとポピュラーで、存在はなんとなく知ってはいたんですが、自分の日常ではトライする機会がありませんでした。この流撮をやってみたいと思ったのは、2007年7月発行の雑誌『BRUTUS』62

もっとみる
mossで昼寝

mossで昼寝

鎌倉ほどではないにしても黄金週間の葉山は観光客で大賑わい。基本は家にこもって安息に徹したくとも堪え性のない自分は飽きてしまって、以前から企んでいたプランを実行。90年代に入手した米国moss(モス)のコンパクトなタープ『The Tent-Wing』を持ち出しての昼寝を楽しみました。

場所はこの連休中も観光客は皆無。犬と散歩する地元民がちらほらのビーチ。葉山町との境に位置する横須賀市秋谷の某海岸。

もっとみる
35MMのクッキー缶

35MMのクッキー缶

紙媒体だけでなく、さまざまな製品のパッケージからショップやブランド全体のディレクションまでトータルに魅力的なデザインを創造するグラフィックデザイナー平林奈緒美さん。その仕事ぶりの大ファンだから、先日新宿駅の「イイトルミネ」内にオープンしたクッキーの店「35MM(サンジュウゴミリ)」のパッケージについての平林さんによる投稿にビビッと感応。

この店のエクステリア、スタッフのユニフォーム、紙袋、直径3

もっとみる
斜光の江戸散歩

斜光の江戸散歩

5月の連休後半は東京佃島の実家に顔出し。ついでに都内で気になっていた場所もパトロール。いちばん訪ねたかったのは、リスペクトするスタイリスト長谷川昭雄さんが個人的に気に入って通い、雑誌『POPEYE』最新号でスポットライトを当てた空間、墨田区立川のワインショップ「倉庫」である。

小さな町工場や昭和初期の商家が残るエリア。縦横に整然と走る広い道は車や人の通行が少なく、静穏としたムードにとても心休まり

もっとみる