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物食日記

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美味しいもの、美しいものが好き。 散歩とスナップに夢中。
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二度目の張り子

二度目の張り子

先日、張り子のお面を初めて自作しました。イラストレーター佐々木一澄さんが描く鳥取張り子のお面「ぬけ」を写したもの。制作の模様はnoteで綴りましたが、和紙をケチったのと、乾燥が充分でなく、ぺちゃんこな平面の失敗作になってしまいました。

で、悔しくて、情けなくて、すぐにリベンジ。二度目のトライでは広島県福山市「常石張子」の古い虎🐯のお面を写しつくることに。じつはコレ、Swimsuit Depar

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白金?の水彩画

白金?の水彩画

鉱物を顔料にして水彩画を創作している榊 仁胡(ニコ)さんから嬉しい知らせをいただきました。鉱物が水に溶け、なりたいかたちに表出する。彼女の作品に魅せられ、リスペクトしているぼくは仕事場近くの野比海岸で出会った白金(プラチナ)らしき塊(ナゲット)を砕いて使って欲しいと願い、差し上げたのですが、絵が描けたので渡したいというのです。スマホにメッセージが着信したとき、ぼくは横須賀汐入の寺で掃除作業中だった

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TATAMIのソール交換

TATAMIのソール交換

ビルケンシュトックの上級ブランド「TATAMI(タタミ)」。2016年に静岡市葵区紺屋町のナチュラルシューストアを訪ね、当時はTATAMIを扱う代理店でしたが、倉庫に一足のみ在庫していた『ユーコン』を分けてもらいました。ビルケンシュトック現行品の『ロンドン』と同型ですが、幅広でより歩きやすい仕様になっているこのサンダルが廃盤になるとわかって、わざわざ足を伸ばしたのです。

念願かなったわけですが、

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はじめての張り子

はじめての張り子

居間の北壁に虎ならびに虎の黄色、柄、文様を連想するものを選んで飾った「虎コーナー」。なんとなく上手くまとめられた気がしたけれど、なんか物足りない。存在感際立つ主役が不在な感じ。郷土玩具の素朴な仮面なんかを据えたら最高なんて思ってまずはメキシコのゲレーロ州テマラカツィンゴでつくられたという虎の木製ミニチュア仮面(ゲレーロ州は木彫りのユニークな仮面をかぶっての伝統祭が多いそう)を吉祥寺の「LABRAV

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家でソロ・ハンモック

家でソロ・ハンモック

今年の早春ごろから超軽量なハンモック、eno社の『Sub6 Ultralight』を携えて近所の低山を散歩するようになりました。その様子はnote『物食日記』でもレポートしてきました。山中あるいは周辺で気持ち良くハンモックに揺られてリラックスできる場所はないか探しまくったのです。ハイカーの視線に晒されることなく、ひとりまったりと読書したり、木漏れ日仰ぎ観ながらうたた寝できるプライベート空間。結論と

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澤乃井で昼呑み

澤乃井で昼呑み

一年ぶりに奥多摩へ。昨夏と同様、多摩川沿いにある酒蔵「澤乃井」のレストスペース(売店を併設し、水辺で飲食可能な「澤乃井園」)で昼呑みを楽しみました。近所の酒屋では正月になると澤乃井の樽酒を販売するのですが、ぼくら夫婦は淡麗辛口な美味しさの大ファン。その美酒を猛暑のさなか、清涼感満々の場所であれこれ味わう。しかも昼前から、なんて夢のような憩いです。

昼酒三昧するんですから当然アクセスは電車。群馬の

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上州富岡で倉庫偏愛

上州富岡で倉庫偏愛

年に一度、お盆のさなかに電車で遠出する小さな旅を2、3年ぶりに楽しんできました。

今夏は妻の希望で群馬県富岡市の世界遺産、富岡製糸場へ。高崎駅から上信電鉄で最寄りの上州富岡駅まで片道約5時間のデイトリップ。時間はそこそこかかるのですが、高崎駅まではグリーン車で楽々アクセス。復路は酒を呑んで寝ながら帰れる快適さを味わってしまうと、とても車で出かけようなんて気にならないし、大船駅から乗り換えなしで往

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お盆のital life

お盆のital life

シンプルで着心地良くて格好いい。独創的なデザインからパターン作り、縫製まで手がける竹P(ピー)こと竹下さんのハンドメイド・オリジナルウェア「ital life(アイタルライフ)」の新作がお披露目になるというので、東逗子のアトリエを開放しての展示会を初日に観てきました。

眩い夏の光と濃緑の色彩が差しこむフラットハウスのアトリエ&自宅。訪ねるなり、いつものようにコーヒーをドリップして振る舞ってくれる

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夏のマイボトル

夏のマイボトル

夏の暑さもそろそろピーク。花畑での作業も佳境を迎えて、お盆後にあと一息。この時季に発汗量はマックスとなり、必須の水分補給量も一年で最大になる。

携行するボトルは多ければ多いほど安心だけど、そのぶんドリンクを用意するのが製氷含めて面倒で手間になるから、要に応じた適量を携えていく。梅雨あたらから徐々に本数が増えていって落ち着くのが盛夏の今。

保冷バッグのシアトルスポーツ『フロストパック』に忍ばせる

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へそ石の蒐集

へそ石の蒐集

熱しやすく冷めやすい。集中的に夢中になったかと思いきや、ある程度、奥深い深淵を覗けたと感じたとたん飽きてしまって新たな好奇の対象を見つけ、そちらに向かってしまう。そんな嗜好・志向・思考だから特定の関心が長続きすることなく、収集を極めることも興味がない。そんな半生を過ごしてきた自分が珍しくコレクションを粛々と継続できている物がある。

それは「へそ石」なる海から打ち上がる石である。5,000万年ほど

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貝殻でナチュールワインを

貝殻でナチュールワインを

アワビの貝殻でナチュールワインを供している人が居ると知って、感化されて真似しました。

近くのビーチで拾った貝殻。周辺海域ではもうこんなに立派なサイズのアワビは獲れなくなったというから、どれだけの時間を海の底に転がり、波や潮流に洗われ打ち上がったのだろう。

内側の真珠層も自然に磨かれ妖しく虹色の輝きを見せています。殻には孔が空いているので、酒器として使うため孔に歯の治療用接着剤を注入して埋め固め

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柔アイスへ一歩前進

柔アイスへ一歩前進

昨夏からスタートしたアイスクリームづくり。ホームメイドにありがち、冷凍庫に入れるとカチコチ、シャリシャリになってしまう問題を今季は解決したいと願い、「まめな料理帖」さんのnote記事を参考にトライ。

プロが手がける市販のもので目下、いちばん好きなのは「CREMAHOP」のアイスクリーム。食材を厳選した味わいは身体に沁み入り、たとえば(あくまで自分の場合ですが)ハーゲンダッツを口にした後のどんより

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縁あってローズピンク

縁あってローズピンク

過酷な暑さはまだこれからだけど、梅雨の湿気混じりの熱射はかなりこたえる。日影の無い花畑で作業中に倒れないために要こまめな水分補給レベルを5段階のうち4までアップ。ドリンクは家で淹れた麦茶とアイスコーヒーのほか、今季からポカリスエットの粉末と塩少々に強炭酸水をミックスした最強スポーツドリンクを携行。そのために塩分に強く、炭酸水を入れられるボトルを購入。生き抜くための投資。

選んだのはドイツ🇩🇪

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入梅のモス昼寝

入梅のモス昼寝

梅雨の晴れ間となった土曜日は朝10時にパタゴニア鎌倉へ依頼していた修繕服を受け取りに。その際、着て行ったパタゴニアのヴィンテージウェアを羽織ったまま、昼食後に近所の関根海岸までゆっくり、のんびり散歩。

型掛けした80年代にメールオーダーでメイン州から入手したL.L.BEANのトートバッグにはモスのタープ『テントウイング』やenoハンモックの『ラウンジャーSLチェア』、本、タープ用ポール、ミニスト

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