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ポコパン🍞LAST day

家から歩いて美味しいパンを買いに行きたい。そんな長年の夢が叶ったのは2015年のこと。柴犬の散歩友達で家近くの葉山一色海岸でよく顔を合わせたサダカネ夫妻が自宅を改装して工房兼ショップ「ポコパン」を開いたのです。

我が家と同じく藤沢本鵠沼の工務店「大同工業」が手がけた瀟洒な空間。

上質な素材を厳選し、天然酵母で丁寧に焼く食パンをほぼ毎朝食で味わうようになり、土日は用事がない限り店を目指すのがルーティンになりました。

10時の開店タイミングに合わせて家を出る。看板が出された角を曲がるたびに今日はどれくらい他客が並んでいるかなと胸が高まります。このドキドキも今日でお仕舞い。5月末をもって閉店してしまうのです。最終営業日は31日の金曜日。本来なら仕事で行けなかったのですが、台風由来の大雨の日に。お天気商売の造園仕事はやむなく休みとなり、足を運べることに。恵みの雨、めぐり合わせの雨!

扉を開けると「いらっしゃいませー!」と元気に挨拶する二人。趣味嗜好が合う夫妻とのおしゃべりも楽しかった。

パタゴニアのワークウェア、ランニング帽子を纏う旦那さんの格好がいい。ぼくが携えるライカにも興味津々の様子。物好きな同志。いろいろな思い出が胸をよぎるでしょうが、最後の食パン買いを粛々とおこないたいと思います。

ぼくにとってのベストでデイリーな朝食、ポコパンのトースト食パン2枚とコーヒー。6月からはどうしよう。と、心配しつつ、じつは次の最有力な食パン入手先を久里浜の職場近くで見つけているのです。蜜月は永遠には続かず、いつかは終いがくるもの。自分らしくそう、割り切って、諦めて、新たな出会いに期待します。

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