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物食日記

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美味しいもの、美しいものが好き。 散歩とスナップに夢中。
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2022年10月の記事一覧

ハロウィンの弁当

ハロウィンの弁当

横須賀佐野の「アトリエキッチン タネノキ」の『特製手作り弁当B』を予約し受け取りに行ったら、会計時にオーナーシェフの大滝さんからハロウィンをかたどった、卵乳製品と白砂糖不使用の米粉クッキーをプレゼントされた。昨年、衣笠商店街で場所を間借りして出店していたときにもこのクッキーを受け取っているから、もう一年経ったんだなぁと感慨に耽った。

sho farmで研修していた内田コウキさんが育てる無農薬野菜

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さつまいもパフェ

さつまいもパフェ

鎌倉、浄明寺の糀ショップ「sawvi」が供する季節のパフェ。先日は『厳選2種のさつまいもパフェ』が初お目見えしたので、仕事帰りにいただきに寄った。

植木仕事の現場からカブで数分。新しいパフェのアナウンスがあるたびに竹林に隣接する奥鎌倉の美しき空間を目指す。ひと月またはふた月ごとの贅沢。

当日は朝からソワソワし、愉しみで仕方ない。仕事も気と身が入り、いっそうはかどるから佳いこと尽くめ。

だいぶ

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鉱物の絵

鉱物の絵

鎌倉で夕方まで樹に登って葉を整え恵比寿へ。榊 仁胡(サカキニコ)さんの水彩画を観に行く。つい先日、ターコイズ色の実と出会い、縁つながりの予感がして訪ねたが、正解だった。

ターコイズをはじめ、鉱物を砕いて塗料にして作品を描いている仁胡さん。植物とは違った石の色合いは緑ひとつとってもさまざま。心を無にして石に自然と呼応し、おもむくまま選び、筆を運んでいるのだそう。

石の声を聞くなんて神秘の行為にと

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ターコイズの実

ターコイズの実

ずっと探していたシソ科の落葉樹クサギ。10月下旬に華やかなピンク色のガクが包みこむ実の色をインターネットで眼にして以来、実際に観て見たかった。

家に近い低山にも生えているし、この低木の在処は友人から教わってもいた。しかし、この濃紺と濃緑が混じり合う色彩の実が成る時季がよくわかっていなくて、眼にする機会を逃し重ねてきたのだった。だか、ついに先日、鎌倉の仕事場にある森の際で唐突に出会ってしまった。

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Oisixのご馳走

Oisixのご馳走

食材調達をパルシステムからOisixにお試しで移行してひと月が経過。レシピつき晩ごはんセットがうま過ぎて毎晩泣きたくなるほど感動している。先日は栗原はるみさん監修メニューの『フライパンチャーシュー』に仰天。

決して簡単というわけではない。手間はそれなりにかかるけど、料理初心者のぼくでも適切な助言に従い、ポイントを押さえなぞったら、きちんとできた。八角やシナモンといった自分には非日常的な香料をタレ

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JET STREAM再聴

JET STREAM再聴

70年代から80年代、陸上部のトレーニングを終えて帰宅し、深夜に毎日聴いていたTOKYO FMの『JET STREAM』。イージーリスニングの選曲と城達也の渋い声に心酔しながら、壮大なる空の流れ、偏西風のジェット気流に乗る旅客機。夜のしじまに遠い海の向こうの国に想いを馳せた日々が懐かしい。

つい先日、この長寿番組が現在も継続し、ライブのチューニングを逃した放送もアプリのradikoで楽しめると知

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島でひと泳ぎ

島でひと泳ぎ

カヤックでの海上散歩を再開して一週間後の日曜日。晴れ渡り、風も穏やか。絶好の日和に誘われてまた近所の無人島、尾が島へ。

スタイリッシュな女性ポートレートをはじめ圧巻の充実展示が魅力の『マン・レイと女性たち』展会場前を通って一色海岸へカヤックを運搬。波打ち際まで家から5分弱。こんな恵まれた環境に暮らしているのに、どうして長く海から離れてしまったんだろう。早くストレス知らずの佳いカートを自作すればよ

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ふわもこパン、練習中

ふわもこパン、練習中

白崎茶会の『へとへとパン』を観て休日は朝からパンを焼く。そんな楽しみがぼくの日常に加わった。豆乳ヨーグルトと米粉、アガベシロップ、植物油、ベーキングパウダー、塩の6つの材料でつくるシンプルな「ふわもこパン」をまず上手にできるようになろうと一点注力。

オーブンレンジにクッキングシートを敷いて生地を置いて20分焼くだけ。発酵の待ち時間も不要。その手軽さがいい。最初は段取り悪すぎて1時間近くかかってし

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スウェーデン🇸🇪つながり

スウェーデン🇸🇪つながり

何度観ても飽きないスタジオジブリの『魔女の宅急便』。この普遍の名作とコラボした雑誌『FUDGE』をコンビニで見かけて衝動買い。

キキが座る表紙のビーチそっくりな大浜海岸そばにそのコンビニがあった状況にも縁を感じた。あの色づかい、魅力的なキャラを再び眼にして胸が熱くならざるを得なかったし。自身の北欧ブームはとうの昔に終わってるし、掲載される雑貨やファッションに興味は湧かないけど、キキが暮らす街「コ

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白鳥を飾る

白鳥を飾る

日増しに寒さが増し、朝夕は身が震えるほどに。日が暮れるのもめっきり早くなり、ただでさえ薄暗い土間も静寂が募る。初冬めいた時季にふさわしいモノトーンの画集を書棚から持ってきて秋の夜長にじっくり眺めている。

スウェーデン出身の画家、マッツ・グスタフソンの白鳥をモチーフにした作品『SWAN』。暗闇のなかを静かに優美に泳ぐ白鳥の佇まい、余白多いレイアウトの洗練に心奪われて2020年の真冬に手に入れた。

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へとへとパン

へとへとパン

へとへとに疲れていても、最短20分ほどでパンを焼けちゃう。白崎茶会の最新刊『へとへとパン』(マガジンハウス)のキャッチコピーに惹かれて本を買い、表紙になっている『こんがりじゃがいもパン』を早速つくってみた。

材料に小麦粉を使わず、パンづくりで面倒な発酵工程が要らないというのがレシピの特徴。米粉、豆乳ヨーグルトを買いに行ってスタンバイ。

ほかにも、塩糀やローズマリー(お好みで)といった材料を用意

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近所の無人島へ

近所の無人島へ

優れたカートを得て、早速、家から近い葉山一色海岸へカヤックを運搬。ビーチ南側の岬、長ヶ崎の少し沖に浮かぶ無人島、尾が島まで漕いで往復し、久々のパドリングに身体を慣らす海上散歩を楽しんだ。

出発時は曇天。鉛色の海、強い北風が不穏な気分にさせる。

パドルの掻きかたもぎこちなく、往路でこんなに遠かったかなと思うほど疲れた。踏ん張る太腿も少し痛い。力みがあったのだろう。

長者ヶ崎から観る尾が島。水面

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カヤックカートDIY

カヤックカートDIY

シーカヤッキングを15年ぶりに再開しようと心に決めたのに、ぐずぐずとなかなか実行に移せなかったのは、近くのビーチまでカヤックを運ぶためのカートを欠いていたから。ちゃんとしたブランドものは高価だし、amazonなどで扱う中国製は剛性が無さそう。長く使いたいから、すぐ壊れちゃうのは嫌だしと迷っているうちに2年が過ぎてしまった。1万円くらいの予算で、頑丈かつ舗装路も砂浜もスムーズに運べるカートは市販品で

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電池交換の約束

電池交換の約束

以前、ミリタリーウォッチのMWCを自己責任で電池交換したあと、数日で針が止まってしまった。猛烈な湿度下の植木仕事で使用していたため、裏蓋から湿気が入って内部ムーブメントが故障したのかと、そのときは考えた。

その後、行方知らずになっていたダイビングコンピュータ『スント・モスキート』が見つかり、MWCの失敗を省みて裏蓋用のパッキンを大阪の時計材料店から入手し、合わせて交換した。ところが、同じく植木仕

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