![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89066822/rectangle_large_type_2_408227e078c4252e94a8b3aaa94de563.jpg?width=800)
カヤックカートDIY
シーカヤッキングを15年ぶりに再開しようと心に決めたのに、ぐずぐずとなかなか実行に移せなかったのは、近くのビーチまでカヤックを運ぶためのカートを欠いていたから。ちゃんとしたブランドものは高価だし、amazonなどで扱う中国製は剛性が無さそう。長く使いたいから、すぐ壊れちゃうのは嫌だしと迷っているうちに2年が過ぎてしまった。1万円くらいの予算で、頑丈かつ舗装路も砂浜もスムーズに運べるカートは市販品では存在しない。ならば、とことん納得できるものを自身でカスタムメイドするしかないと前進した。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89068002/picture_pc_27d7d7a73376e7d63f53db40c2a936bf.jpg?width=800)
フレーム素材として選んだのは、アルミ押出フレーム業界の世界シェアNo.1を誇るSUSという静岡にある会社のアルミパイプ製品『G-FUN』。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077495/picture_pc_081cbd4eca7c1d02a6b150e89f83fc0b.jpg?width=800)
専門メーカー、質実実直な日本製。いかにも重量に耐えそうな構造の多様なパイプ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077478/picture_pc_ea5c49a69c4755673e4d1fe09059b80e.jpg?width=800)
それをボルト1本で組み繋げられ、数分で組み立てられる簡素さ。そして自分仕様にいかようにもアレンジ可能なシステムが佳い。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077543/picture_pc_43319a255689b9eb0c960bdb5c9b20a3.jpg?width=800)
すべてのパイプとパーツを通販で買える手軽さにも強く惹かれた。ネットメンバーになれば任意の長さにパイプをカットしてくれることも。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077464/picture_pc_18188342966dae20abd38871c3f82b91.jpg?width=800)
自分のカヤック専用のカートを頑強に、予算内で作れそうとワクワクしてオーダーのためのラフ図をコスト割り出しつつ、ミリ単位での収まりを熟慮しながらいろいろ描いた。強くて美しい完成姿を想像して大まかにプランを紙に落としていく。この思案作業が雑誌編集者の時代からなぜかとても好きだった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077749/picture_pc_adf40b4592d1dcac16e38ac89e188334.jpg?width=800)
ノーパンクタイヤは楽天で入手。直径約39センチのビッグさ、シャフト内径20ミリの小ささが重要だった。ホイールはプラスチック製だから海辺での使用には向いている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077869/picture_pc_ad3a5d63ce5841f3d32104f344add9ff.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077870/picture_pc_459e80fe469be0e632e15cd3a060eaf3.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077871/picture_pc_a7b038a70b59c2353bafb4a7066a8bf6.jpg?width=800)
G-FUNのボルトは錆に強いアルミ素材なのだか、パイプとタイヤを繋げ固定する『ヒンジコネクタストッパハードS』はなぜか鉄素材だった。メーカー担当者に問い合わせたところアルミのボルト単体は別途用意が無いとの回答で、別メーカーのステンレス製をヨドバシ通販で取り寄せて替えた。こう書くといかにもよどみなく買い揃えられたような印象があるかもしれないが、実際には勘違いからジョイントパーツを誤って選択したり、パイプの長さ指定を誤ったりで結局、数回追加でオーダーし直して、そのたびに送料がかかってしまった。無駄遣いを避けたいのなら、用途を伝え、ラフ図を添えて担当者に相談すればよかったと後悔している。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89078242/picture_pc_aad49d01b2f85a77c8173a9e284e28b6.jpg?width=800)
パイプ断面が露呈する箇所はキャップでカバーし、念のため『ゴリラスーパーグルー』で接着した。安全と見た目を重視した自分流アレンジ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89078379/picture_pc_6c21261e7724005f101ae8cccdf97b9e.jpg?width=800)
じゃーん完成。大きなタイヤは想像以上に重たかったけれど、自宅前の狭くて見通し悪い超危険な県道の横断、ビーチと県道間の急坂での登り降り、砂浜の移動も滑らかですこぶる安心、快適。やったー!と感動。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89078524/picture_pc_0c9f7a8d6f00b48a7ef695c93beab307.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89078525/picture_pc_ec17c855668e3020271fd4f3c0431aac.jpg?width=800)
『オーシャンカヤック マリブTWO』の水抜き穴にパイプを通して運ぶしくみ。もう少し長めにパイプを出した方がよいかな、という些細な調整もボルトを緩めて簡単にできる。そのたやすさゆえ、定期的なボルトの増し締めはお約束かな。
最後にこのマイカートを構成するパーツを列挙しておきます。
●フレームNH 長さ500ミリ×1
●フレームNH 長さ450ミリ×2
●フレームNH 長さ430ミリ×1
※さらに6センチほど金鋸で切り詰めた
●フレームSH 長さ740ミリ×1
※長さ500ミリのフレームNHに通してタイヤの軸として使用
●マルチコネクタアウター(フレームNH用)×4
●ポイントコネクタ(フレームNH用)×4
※NHフレームの補強に使用
● ヒンジコネクタストッパハードS×4
※ステンレス製六角穴付きボルトM5×10を4個別途購入
● NHインナーキャップ×2
● SHインナーキャップ×2
● カヤックキャリー交換用タイヤ 39センチ×2
総計(G-FUNの20%割引サービスを利用して)
1万1188円でした(ミスによる追加注文抜き)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?