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電池交換の約束

以前、ミリタリーウォッチのMWCを自己責任で電池交換したあと、数日で針が止まってしまった。猛烈な湿度下の植木仕事で使用していたため、裏蓋から湿気が入って内部ムーブメントが故障したのかと、そのときは考えた。

その後、行方知らずになっていたダイビングコンピュータ『スント・モスキート』が見つかり、MWCの失敗を省みて裏蓋用のパッキンを大阪の時計材料店から入手し、合わせて交換した。ところが、同じく植木仕事の手に巻いた数日後に液晶表示が消えた。

またしても高湿度の影響かと落胆したが、海中で機能する時計がそんなヤワではないはず。ほかに根本的な理由があるのかもと調べたら、パナソニックが電池交換の注意点を喚起するサイト(https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/26678/~/コイン形リチウム電池を交換したが機器が動作しない、なぜ?-pz26678)に行き当たった。

それによれば、ボタン電池を傾けた際に機器の端子に電池のプラス極とマイナス極が同時に接触したり、両極を金属製ピンセットで同時につまむとショートして動作不安定になったり電池寿命が明らかに短くなるという。

なるほど、自身の雑な交換作業に思い当たるふしがあるなぁと、プラスチック製のピンセットと MWC用の新たなボタン電池をヨドバシカメラ通販で取り寄せて再トライ。

細やかな作業に向いていそうな先端形状のピンセットを選んだものの、小さなボタン電池の側面をつまみながら狭い箇所に押しこむのにかなり手間取った。が、かろうじて完了。

再び針が動きだして歓喜。機械の故障ではなかったかと安堵し、改善作業の成果を喜んだ。しかし…、植木仕事でまた使って、わずか半日足らずで針が停止。トントンと風防を叩くと息を吹き返すので、やはり内部故障なのか、電池のショート由来の動作不安定なのか。もう、こうなったら素人はお手上げ。諦めて、ダイソーで300円の時計を買うか、癪だから MWCよりは交換が容易なモスキートで懲りずに再着手してみようか思案中。

自身の時計電池交換は自己責任の意味と、時計は改めて精密機器なんだと思い知った経験。まぁ不器用者なりにベストは尽くしたつもりだから、気分は案外晴れ晴れしているんだけど。

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