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近所の無人島へ
優れたカートを得て、早速、家から近い葉山一色海岸へカヤックを運搬。ビーチ南側の岬、長ヶ崎の少し沖に浮かぶ無人島、尾が島まで漕いで往復し、久々のパドリングに身体を慣らす海上散歩を楽しんだ。
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出発時は曇天。鉛色の海、強い北風が不穏な気分にさせる。
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パドルの掻きかたもぎこちなく、往路でこんなに遠かったかなと思うほど疲れた。踏ん張る太腿も少し痛い。力みがあったのだろう。
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長者ヶ崎から観る尾が島。水面、海抜ゼロメートルの視点では島より岩礁に近いスケール感。
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岩に当たる波の音にビビりながら上陸。流されないようにするロープは必需品。
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もやい結びで舳先に繋げる。植木仕事でも多用する結びかた。海でも繰り返し練習してしっかりマスターしたいな。
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黒い砂岩と白い泥岩がミルフィーユみたいに層をなす三浦層群逗子層。断層が幾重にも走り、ワイルドな景観。すぐそばに住宅や瀟洒な別荘、リゾートホテルが見えるのに、地形だけに焦点を狭めると絶海の孤島っぽい趣き。その適度な冒険ムードが愉快。
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25年以上信頼し、愛用しているシアトルスポーツの防水バッグにランチセットや水中眼鏡を、ペリカンのケースにカメラをパッキング。万一、転覆したときに備えて舟に紐で結びつなげる用心が大事。
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アルガワークスのクラシック眼鏡とサンクリップもチャムスのストラップで頭にしっかり固定。
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この2品だけはシーカヤッキング再開に合わせて新調。ストラップでキツく締められ、海を渡る強風で飛ばされないカブーのシアトルスポーツ・ロゴ刺繍キャップ、そしてiPhone12miniを収めるペリカンの『マリンポーチ』。どちらも上質なアウトドア製品づくりをリスペクトしてチョイスした。ちなみに、尾が島は向かいの低山、峯山にauのアンテナが立っているからauやpovoのスマホは5G回線で通信可能。
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前日に町内の「ami hayama」で入手しておいたナチュールワイン『アザン・ルージュ』をMIIRのボトルに移し入れ携行。ソフトバゲットの自作サンドイッチも持参して島でランチ。
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無人島でワイン→昼寝。これがやりたかった。夢をまた叶えた記念をひとりぼっちで祝うためアフガニスタンのヘラートグラスに注ぐ。
割れやすいから、もっぱら居間に飾ってばかりだけど、たまには使ってあげないとね。
ほどほど酔う脱力具合がいいかなと思っていたんだけどアルコール作用で帰りは脱水症状気味に。やはり呑んだら漕ぐな、ですね。ごろんと舟の上に寝そべって休憩できるのが安定性抜群なシットオンタイプのカヤック特有の利点。
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ハンモックで揺られるようにユラユラ。波間を漂って心酔していたら北風と一帯の海流で沖にかなり流され始めた。あわてて起きて浜に向かってしっかり漕ぐ。
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復路も何気にハード。自宅裏にそびえる三ヶ岡山の濃緑を見上げつつ、ずいぶん落ちちゃった体力と相談しながら自分なりの無理がないカヤッキングをまた続けていこうと心に留めた。
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