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島でひと泳ぎ

カヤックでの海上散歩を再開して一週間後の日曜日。晴れ渡り、風も穏やか。絶好の日和に誘われてまた近所の無人島、尾が島へ。

スタイリッシュな女性ポートレートをはじめ圧巻の充実展示が魅力の『マン・レイと女性たち』展会場前を通って一色海岸へカヤックを運搬。波打ち際まで家から5分弱。こんな恵まれた環境に暮らしているのに、どうして長く海から離れてしまったんだろう。早くストレス知らずの佳いカートを自作すればよかったんだけど、なんだかぐずぐずしちゃったなぁ。

朝9時台はまだ富士山がくっきり見えた。海抜ゼロメートル、水面から眺めると海のなかからにょっきり顔を出しているよう眼に映る。

ビーチは静かだけど、少し沖には釣りボートやSUPの人がたくさん。穏やかなうねりに揺られ、島に漕ぎ進む。ああ、心地いい。海のレジャーは今が旬。

島に着岸、上陸。先週は岩礁に砕け寄せる波に心身がこわばって水中を覗く勇気がなかったけど、今回は水中眼鏡かけてすぐさまドボンと飛びこむ。

水温はまだ暖かい。南の海から到来した瑠璃色のスズメダイが群れ泳いでいた。

潜る前は白濁していると感じた海面がひと泳ぎしたら、なぜか澄んで見える。なんだろう、この不思議な感覚。畏れが消えて視界が開ける神秘的体験。

太古の地層とアウトリガーカヌーを前にコーヒーブレイク。脱水症状を避けるべく、もう島でアルコールは口にしませんよ(笑)。

iPhone12miniでLIVE photoスナップ&動画メモ。これだけ臨場感を撮れるんだったら、本格派カメラは要らないかもしれない。15年前には考えられなかったテクノロジーの進化。

SUPの人たちも上陸してきたから長っ尻は野暮。さっさとマイビーチに帰って家でランチ。1時間半ほどの短くも濃密な快楽時間、満喫。

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