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中国スタートアップ勉強会

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#ビジネス

5分で読める、起業家にも必要な社会人基礎力(METI)【中国リサーチメモ】

1、社会人基礎力養成プラットフォーム「刺猬」:シリーズAで数億円を調達 シリーズAで数千万元(数億円)を調達した。出資者は「東方富海(Oriental Fortune Capital)」。刺猬は2015年に設立された。現在ユーザーは500万人を超え、2018年の売上収入は2000万元(約3億3000万円)を上回った。2019年は実店舗の拡張や運営にも注力する。 →中国は国策でもあり、国民のレベルアップを目指すプログラムにはかなり寛容なイメージがある。 また、「刺猬」自身は、

5分で読める、D2C入門!コスメ×インフルエンサーを深堀【中国リサーチメモ】

【D2Cとは】「D2C」とは「Direct To Consumer」の略です。 メーカーが直で顧客と売買取引するビジネス形態を指します。 販売のチャネルとして「インターネット通販(EC)」がすっかり定着した昨今、 最早、販売チャネルはECのみでも成立する!ということで、 製造から販売まで一貫する企業が増えてきたわけです。 そして、ECの最大のメリット 「初期投資が少ない」 に目を付けたスタートアップが、 最近になってメキメキと成長してきているのです。 1、中国の独立ブラ

5分で読める、中国のダイソーが1億6千万の調達⁉【中国リサーチメモ】

1、競技ダンス教育の「DanceA」:エンジェルラウンドで数億円を調達ダンス(主に競技ダンス)教育のためのプラットフォーム「DanceA」が、エンジェルラウンドで数千万元(数億円)を調達した。出資者は「睿鼎資本(Reading Capital)」、財務アドバイザーは「無界資本」と「茘源資本」。DanceAは、深圳奇妙時代教育科技有限公司により2018年1月に創設。現在は約500校のダンススクールと契約しており、2019年には3000以上のネットスクールを開設する見通し。 →

中国メディア2018年の十大ネット用語を発表。「仏系」に注目!

12月下旬、国家語言資源監測与研究中心が「2018年度十大網絡用語」を発表した。「網絡」はインターネットの意味で、このランキングはインターネットで流行った10の単語ということ。「錦鯉」「杠精」「skr」「仏系」「確認過眼神」「官宣」「C位」「土味情話」「皮一下」「燃焼我的卡路里」が選ばれた。 ■順当な1位~3位1位 錦鯉 微博(Weibo)の懸賞募集で使われた錦鯉のマークに由来する言葉。当選者は「中国錦鯉」と呼ばれてネット上で話題となった。ここまでなら微笑ましい光景だが、

中国の紅白歌合戦TVCMは15秒で3億円!

平成最後の第69回NHK紅白歌合戦は、米津玄師のテレビ初出演や、サザン、ユーミン、北島三郎による華やかなフィナーレなどで意外な(失礼!)盛り上がりを見せた。NHKならではの超ワイドなターゲティングが奏功して視聴率も2年ぶりに40%の大台超えとのことで、まことにおめでたい。 ■中国は「春節聯歓晩会」中国の大晦日にも、同じような国民的娯楽番組がある。ただし、旧暦の大晦日に放映される。2019年は2月4日(月)だ。チャンネルは国営のCCTVで、番組名は「春節聯歓晩会」(春晩)。1

中国で音楽配信サービスが流行る理由

弊社の役員の一人はかなりの音楽好き。いい歳をして、中国時代にはC-POPシーンをずっとウォッチしていた。その彼のオススメだったのが、本兮(ベン・シー)という女性シンガーソングライターだ。 ■ネット出身アーティスト「日本に帰国して一番驚いたのは、彼女が急逝したことなんだ」。彼によると、本兮は2016年12月24日に22歳で亡くなったという。「死因が発表されなかったのでネットでいろいろ詮索されたんだけど、結局はよく分からないままみたい」だという。 「この人は実にすごくて、作詞

中国企業の業績急ブレーキ 1割赤字、1000社が減益

上海市場、深圳市場は上場基準が厳しい。昨年の今頃はIPO審査が滞り、3年で1億元かせぐ見通しがなければ、審査してもらうことすら難しいと噂され、実際に撤回した企業も少なくなかった。高成長を続けるため、すぐにでも資金の欲しいベンチャー企業とは、スピード感で相容れない。そのため、IT企業は、香港市場または米国市場で上場するのが通例である。巨頭とよばれるBATJ(バイドゥ、アリババ、テンセント、ジンドン)もみなそうだし、昨年、上場で話題となった、シャオミ、美団点評、拼多多、テンセント

AIでリードする中国ユニコーン 桁違いの開発力

中国のユニコーン企業数は、上海の胡潤研究院による「2018胡潤大中華区独角獣(ユニコーン)指数」では70社ではなく186社となっている。業種別では、オンラインサービス45社、オンライン金融21社、電子ビジネス20社、医療健康19社、AI関連は12社、などである。 IPOも盛んで、昨年は香港市場へ189社、米国市場へ40社が上場している。国内の上海、深圳の両証券取引所は上場基準が厳しく、ユニコーン企業は海外へ上場するのが一般的だ。 この状況を改善すべく、上海取引所に基準を緩めた

クラブメッド、中国にスキー教室最大10カ所

フランスの動きは実に機敏である。2018年の平昌オリンピック、中国のメダル獲得数は、金1、銀6、銅2、で計9個、国別ランキングでは16位だった。2022年の北京オリンピックでは、こんな成績ではすまない。地元北京市では、昨年の春節休暇、55項目の組織的強化活動を行った。今年はさらに熱が入っただろう。 しかし今年の春節では、政府の組織的活動とは関係なく、スキーブームが起こった。日本のスキー場が、中国人客に占領されてしまったのは記憶に新しい。 2014年、日本のスキー場数は60

中国ネット通販2位・京東、遠いアリババの背中

1月下旬、創業3年半の社交電商(共同購入)型ネット通販「拼多多」が、創業20年の京東を、時価総額で上回ったと話題になった。 また蘇寧グループが小売業界の“黒馬(ダークホース)”として大暴れをしている。蘇寧はOMO(Online Merges Ofline)のバランスが取れている。このままでは、首位のアリババを追うどころか、2位の座も危ないともいわれた。 ただし物流は依然として強力だ。今年の春節休暇、世間から“春節も配達”の代表と見做されたとのは京東だった。2018年の国家郵

スタートアップ投資件数、日本が中国に迫る

「スタートアップへの投資件数は増えたが、金額は米国の5%、中国の13%に過ぎない。」「大手企業はスタートアップ投資をリスクと見て、大きな投資に踏み切れない。」これこそ日本経済抱えるの根本的な構造問題である。 中国のIT巨頭、テンセントは2011年、ゴールドマンサックスに在籍していた中国人を引き抜き、投資部門を任せた。以来600社以上に投資し、2017年は投資部門の利益は全社の38%に達している。 2018年は、同社の投資した企業13社が、米国市場、香港市場へ上場を果たした

中国・京東、米グーグルのネット通販に商品供給 家電など500品目

2018年2月、欧州を訪れた京東の創業者、劉強東は、2019年中に欧州市場へ進出する、すみやかに広範囲に展開し、アマゾンと戦いたい、と述べた。そして4月には、中南米への展開を見据えたスペイン語サイト「Joybuy.es」を立ち上げた。 その後、6月には東南アジアを訪問し、ネット通販のシステムと中国家電の導入で、各国の家電価格を下げたい、と発言した。その同じ6月、グーグルから5億5000万ドルの出資を受ける。互いに対アマゾンを意識した戦略という受け止めが多かった。さらに8月に

アリババ、中国宅配大手に760億円出資 物流網強化

これは中国でもかなりインパクトのあるニュースとなっている。アリババは2013年、投資会社3社、運送会社5社とともに、菜鳥網絡科技有限公司を設立し、董事長にはアリババのジャック・マー会長が自ら就任した。このとき1000億元(約1.6兆円)を投資すると表明していた。 そして「中国智能物流幹網」を構築し、中国全土の24時間以内配送を目指している。これは他の物流業者の参加を募るオープンプラットフォームでもある。直近では全国284都市で2時間以内の集荷体制が整ったというニュースがあっ

アリババ、NBA試合を無料配信開始 通販拡販に

中国で人気の観戦スポーツは、欧州サッカーとNBAである。中国人にとってこの2つは、日本人がプロ野球やJリーグと同じようなものだ。最も一般的に語られるなスポーツの話題なのである。 CCTV-5のスポーツチャンネルは、欧州サッカーを報道した後、国内リーグ(中国スーパーリーグ)の話題に移る。バスケットボールも同様で、NBAを報じてから、CBA(国内リーグ)に移る。扱いには大差がある。ネットニュースでも同様だ。 欧州サッカー人気は、国内リーグや代表チームが盛り上がらないところへ、本