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中国・京東、米グーグルのネット通販に商品供給 家電など500品目

2018年2月、欧州を訪れた京東の創業者、劉強東は、2019年中に欧州市場へ進出する、すみやかに広範囲に展開し、アマゾンと戦いたい、と述べた。そして4月には、中南米への展開を見据えたスペイン語サイト「Joybuy.es」を立ち上げた。

その後、6月には東南アジアを訪問し、ネット通販のシステムと中国家電の導入で、各国の家電価格を下げたい、と発言した。その同じ6月、グーグルから5億5000万ドルの出資を受ける。互いに対アマゾンを意識した戦略という受け止めが多かった。さらに8月にはウォルマートからも5億ドルの出資を受けた。ところが劉強東は同月末、米国ミネソタ州で性的暴行の疑いで逮捕される。

このため、信用は失墜、株価は下落するなど18年後半は苦境に陥った。しかし2019年になると再び勢いを強め、楽天との提携、今回のグーグルエクスプレスへの出店とつながっている。昨年から続く、一連の世界展開の流れである。

アリババ、アマゾンと戦うため、必要とあれば誰とでも組み、世界での地歩を固める、という戦略だろう。楽天にとっても、京東との提携、LyftのIPOと、連続して得点を挙げた。京東、楽天ともこの勢いを大切にしていきたい。

コスパ・テクノロジーズCEO / BtoB企業のブランディングと海外向け施策が得意なWeb制作会社 / SNS総フォロワー5万 / HP→ https://cospa-tech.com/