SAPIX 2024年中学入試用重大ニュースを読んで教育格差を感じた話
皆さんはこんな本を書店で見かけた事はあるだろうか?
SAPIXが出版している、中学入試用の重大ニュースをまとめた本。
SAPIX以外にも沢山の塾から出版されていて、書店の中学入試関連コーナーにはズラリと並んでいた。
口コミによると、早めに購入しないとすぐに売り切れ→メルカリで高額取引となるらしい。
去年、初めて書店でお見掛けした時に私は衝撃を受けた。
中身をパラパラめくってみると、「政治経済」「国際社会」「環境問題」等、子供向けとは思えない位の情報量なのだ。
新聞を読んでいても記憶からどんどん抜けていくし、TVのニュース番組は見る時間がないし、自分の勉強の為に読んでみたい!
そう思って、今年は書店に並んだらすぐに購入してみた。
時事問題について考えた事はあるだろうか?
ふと考える。
私自身はこういう時事問題について真剣に向き合ったり、理解をした事はあるだろうか?
高校入試で「時事問題」が出た記憶はないし、就活では多少そういう問題が出た?
それにしても、このSAPIX本並に「知識が入っている」状態になった事はない気がする(^_^;)
中学受験塾に対して嫌悪感を抱きながらも、私が中学受験を前向きに検討しているのは、この部分も大きい。
「入試に必要だから」という前提はあるにしても、政治の仕組みや経済の動き、世界との繋がり、環境問題など、大人でも理解していない部分について学び、時には自分の考えを言語化する必要がある。
勿論全員がそんな風になれるかは分からないけれど。
もし、小6時点でこの本が網羅する内容について知識があり自分の意見が持てるようになれば、自分の将来について自分の頭で考える事ができるのではないか?と思う。
お恥ずかしながら、私は大人になってから池上彰さんの本で学び直しをした。
それでもすぐに抜けていくし、まだまだ政治ニュースを一方向からしか見られていない気がする。
数年前に日経テストを受験したことがあるが、勉強が大変だった。
きっと中学受験で優秀な成績を収める子は日経テストでも良い点数が取れるのではないだろうか?
一体何が教育格差なのか?
今となっては、義務教育で「社会の仕組み」についてどれ程習う機会があったのか記憶がない。
小6の遠足で「国会議事堂見学」に行った事は覚えているので、恐らくその辺りで「政治とは」みたいな勉強をしたと推察するけど、全く記憶がない(笑)
ただ、何を習ったとしても義務教育に「落第」はないし、高校以上も「出席」さえしていれば進級して、卒業をする事ができる。
つまり、「世の中の仕組み」がイマイチ理解できていなくても社会人になれるし、親にもなれるという事。
私のように「よく分らない親」の子は、適当に学校をやり過ごして大人になったら、孫もひ孫も「よく分らない大人」の連鎖になるのでは?
一方で世の中の仕組みを理解できている子は、社会人になる時も世の中の状況を鑑みた判断ができるかもしれない。
日本企業に就職するよりも、外資系に就職しようか?それとも起業するか?とか。
例え強制的な要因であっても「勉強した子」と「勉強する機会がなかった子」では「思考の格差」が開くような気がする。
それが「教育格差」ではないか?と思う。
勿論、受験勉強を「やらされ感」満載で暗記しかできず、入試が終わった途端抜けてしまう様では意味がないけれど。
少なくとも「興味を持つキッカケ」にはなるのではないか?と思う。
北欧の選挙
一方、北欧の教育はどうなっているのか?
こんな本を今読み進めている。
北欧では選挙はお祭り。
街中には沢山の「選挙スタンド」が出現。
選挙スタンドには無料のコーヒーがあったり、チェスがあったり、市民のくつろぎの場となっている。
候補者と政治について「おしゃべり」を楽しむのが当たり前らしい。
北欧の選挙活動はカラフルだし、子供用にお絵描きコーナーやゲームがあったり、「誰でも立ち寄りやすい」そうだ。
こんな感じで、小さい頃から「政治」「選挙」が身近にあれば、当事者意識が芽生えるかもしれない。
まだ1章しか読んでいないけれど、そんな気がした。
子供と一緒に学びなおす
という事で、冒頭のSAPIX本をリビングへ置いてみました。
するとすぐに長男(小1)が反応。
表紙にあった「洪水の写真」に興味を持ったようです。
パラパラめくって、すぐに飽きたみたいですが(^_^;)
それで良いです。
よく分らないまま大人になり、母になってしまった私。
子供より少しだけ早く「学び直し」をして、一緒にニュースについて話し合えるようになりたいと思います。
まずは、年度内に「市議会」を見学する!
夏に川崎市役所新庁舎を見学し、議会を傍聴したいと言っていたので。
最後までお読み頂き有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡
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