11/13 遍路道の干物めずらし 人もめずらし
魚屋のじいちゃんが並べて干す分厚いモンゴイカが、港町に冬を知らせた。強風になびかれてしなやかにその体をくねらす。3日もしたらすっかり縮んで、想像するまでもなく噛み切るのが大変そうだ。漁船の上で仕掛け網を作る別のじいちゃんと大声で話をしながら、魚屋のじいちゃんは手を止めない。とれたてのイカがあれば、焼いて明日の朝食にしようかと店内に入ったら、艶やかな輝きが真っ先に目に入って気が変わった。ショーケースに堂々と横たわっているのは、立派な太刀魚。いつもはセンターで露出も一番多い鯛やハ