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【企業インタビュー】副業人材の活用により創業107年の陶磁器メーカーが組織づくりに着手

陶磁器のまち・岐阜県多治見市にある株式会社丸朝製陶所。以前は北米向きの輸出品・カップ&ソーサを主に生産していましたが、生活様式の変化に合わせて現在では多品種少量生産にシフト。スタッフも増え組織改革の必要性を感じたことから、副業人材を活用しての組織改革を決断したそうです。その経緯について、同社の代表取締役・松原圭士郎さんにお話を伺いました。


―まずは副業人材を活用した背景について教えてください。


当社は大正5年創業という歴史のある会社ですが、元々、組織がフラットで、中間管理職となる人がおらず、社長以外はみんな同じ立場という状態だったんです。何か新しいことを進めようと思っても、指揮をとってくれる人がおらず、うまくいかないことが多かった。6年ほど前に会社を継いでから一人で頑張ってはいたんですが、新しいシステムを入れたり、販路が広がったこともあって一人でやる限界を感じていたので、リーダーを育てなければいけない、組織をつくらなければいけないと思い始めていたんです。そんな時に取引先のとうしん(東濃信用金庫)さんからSkill Shiftの副業人材活用という手段を教えてもらいました。私一人では何から始めて良いか分からない状態でしたし、知見のある人に間に入ってもらって第三者として客観的な意見をもらうことによって、社員も納得してついてきてくれるのではないかと思い、活用を決めました。
 

―求人を出す際のポイントや採用した決め手を教えてください。


うちは地方の中小企業で、ビジネスについて教育を受けた従業員がほとんどいません。また、今まで組織がフラットで、リーダーから何かを教えられた経験もないので、何をすればよいかも分からない。リーダーを育成しようにも私一人では限界があるので、一緒に従業員の教育をしてくれる方を求めていました。そして、できればフリーランスや自営業者でなく現在も企業、組織に所属している人にお願いしたいと。組織に所属していると日々、色んな事が起こりますよね。それをリアルタイムで体験している人のほうが、従業員も納得してくれるのではないかと思ったんです。何人かの方とオンラインで面談をし、キャリアコンサルタントの資格を持つ女性と、大手企業で人事や社員教育の経験がある男性、2人の採用を決めました。


―副業人材の導入については、社内でどのように伝えましたか?また、スタッフの方々との副業人材の関わりについても教えてください。


副業人材やSkill Shiftの説明もしましたし、そこで求人募集をしたこと、今後、会社をどうしたいかということも細かく説明しました。時代がどんどん変化している中で生き残るには会社も変わらなければいけない、そして私や従業員も変わらなければいけないと。最初は「突然来た知らない人と一体何を話せばよいのか」といった戸惑いもあったようですが、人材が従業員に寄り添って「聞く」ことを徹底してくれたので、徐々に従業員の警戒心も解けていったような気がします。
 

―どのような業務を任せましたか?

キャリアコンサルタントの女性には従業員と1on1の面談を行ってもらっています。1回あたり30分程度の面談を行ってもらい、その結果を定期的にフィードバックしてもらう形です。2、3か月かけて全従業員と面談をしてもらって、今は2周目です。従業員の悩み相談なんかもしてくれますし、不平、不満を上手に聞いてもらうことによって離職防止にもつながりますよね。もう一人の方には幹部職員に向けた教育を行ってもらっています。私一人ではなかなかそこまで手が回らないので、本当に助かっています。


―成果はありましたか?また、課題点についてもあれば教えてください。


実は、人材の方には最初に「改革には3年かかる」と言われたんです。急いでも従業員がついて来れなかったり、反発や離職につながる懸念があるので、まずは徹底的に従業員の話を聞くことから始めました。最初は警戒していた従業員も、徐々に心を開いてくれるようになりましたし、以前は何でも私に聞いていたことが、従業員自身が考えて行動できるようになってきたのは大きな収穫です。今後は私が行っている業務も少しずつ任せられるのではと期待しています。

―最後にまだSkill Shiftを使ったことのない方にメッセージをお願いします


副業人材との関わりは「ヒト対ヒト」なので、合う、合わないはあるかもしれませんが、自分が知らない領域の知識、知見を取り入れられるメリットはすごく大きいです。Skill Shiftは1ケ月ずつの契約なので、ダメなら辞めれば良いし、他の人を見つけることもできる。まずは「やってみる」ことが大事だと思いますし、ぜひ取り入れてほしいですね!



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