躁鬱日報

双極性障害を抱えた人二十代男です 。気分のジェットコースターに翻弄される日常のドタバタ…

躁鬱日報

双極性障害を抱えた人二十代男です 。気分のジェットコースターに翻弄される日常のドタバタや、短い小説作品を書いていきます。 スキやメッセージ、いつもありがとうございます!どうぞよろしく。

最近の記事

もしかしてですけどぉ

バキバキの板チョコレートと ハキハキと喋る童貞と あ、君、童貞?

    • 絶望人類とワラワラ星人

      晩秋の裏通りのような時代だった。未来に希望を持てるのは、もはや一部の支配階級に限られた。この時代の支配者はイカ星人とタコ星人で、彼らは2045年に火星から襲来した。 高度な文明を持ち、好戦的な気質の彼らは、瞬く間に、人類を支配してしまったのだ。 人類は希望を失い、退廃的な営みを続けていくしかない。誰もがそう考えた。 【100億人の絶望人類】喫茶店の窓際の席で、新聞の見出しに目を通して、ワラタは笑った。ケタケタ、ケタケタ。 彼の笑顔はこの時代では珍しいものだった。道を行く年

      • マリアは遅れて現れる

        チャクラ瞑想にハマっていたころ。第一チャクラから第七チャクラまでの、尾てい骨から背骨の7つチャクラすべてが反応するような、素敵なパートナーを見つけたかった。 股間が反応する、下丹田がギュッとする、上丹田が張る、胸が開く、喉が通る、額が光る、頭にはインスピレーションをもたらす。 そんなパートナーを探していた、、、。 駅前の広場やイオンタウンで、僕は探す。 マリア、彼女を探せ! 彼女はどこにいる?僕のマリア、マリア、マリア。 結局、一人にも声をかけられなかった去年。ナンパでう

        • 時の流れに身を任せて

          僕の人生、残りの時間はあとどれくらいあるのだろう?精神疾患を持つ人は短命である。統計においては、そのようなデータが出ていると二十代の前半に知った。昔は、それならば、と生き急いだものだ。 でも、近頃、僕は自分なりに最後まで、人生を噛み締めながらやっていきたいと思えるようになった。大切な人もできた。彼女には生活を充実させたり、楽しむことを教えてもらえている気がする。 そして、今日の僕は久しぶりに体がダルい。鬱と呼べるようなマイナス思考は生まれてこない。けれど、体が休みたいと言

        もしかしてですけどぉ

          星巡り〜この時代の肌感覚〜

          これからは〇〇さんみたいな人の時代だよ。 〇〇には僕の本名が入る。そう言ってもらえるような場面が割とあった。 自覚がなかったけれど、これからは僕みたいな人間でも生きやすい時代になっていくのだろうか?と考えた。 今はとても便利な時代だ。不況ではあるけれど、気持ちの悪いくらい便利な物やサービスに囲まれて僕たちは生活している。逆に昔が恋しい、競争がしたいという、贅沢な悩みを抱いた時期もあった。 でも、便利でコスパが良いということは、間違いなくいい事なのだ。今、サブスクで1000

          星巡り〜この時代の肌感覚〜

          変な歌のお兄さん

          『すべてがどおでもいいんだよ〜♪ すべてがどおでもいいんだよ〜♪ すべてがどおでもいいんだよ〜♪ 白いカラスは死んでしまった〜よ♪ 白いカラスは死んでしまった〜の!♪』 ハッとする。今、変な歌うたってた?! 最近、俺は人生どうでもいいモードに入っている。その前は死にたいモードだったから、少し元気になったのだろう。 『すべてがどおでもいいんだよ〜♪』 ♪のバーが少しずつ階段のようにあがっていく、その妙な歌はシャンソンのようで口ずさむと少し気持ちがいい。 昔は、から元気

          変な歌のお兄さん

          テレビのある暮らし

          一人暮らしで、いつも寂しい思いをしているのに、テレビをつけなかった。ニュースやバラエティ番組なんかを見なくなって、もう4年が経ってしまった。 近頃、部屋の中の静けさが骨身に沁みる音を聴いた。シンシンシンと、雪の降るみたいな音。僕は布団で体を丸め、耳栓をする。 寂しい、とても。 友人達が助けてくれる。 温かい会話だったり、一緒に食べて笑ったり。 一人の友人がテレビを譲ってくれた。 彼は僕の社会ズレしたところをいつもきにかけてくれていた。 テレビでもいいから、部屋の中で人

          テレビのある暮らし

          サイケデリック体験⑤この世界と個の世を繋ぐ漫画家誕生?!

          今いる世界が自分が創った世界だと信じ込んだ俺は、涅槃のことを思い出す。 雪の降る1月、いつものようにひとりで深い瞑想をして、そのまま餓死しようとしていた俺は、脳の回路がシャットダウンして思考が完全に切れた意識だけの状態に入る。 『俺はきっと、二度と生まれ変わらない、そんな話は信じなくてもいい、この命で最後だ。最初から』 プツッ 外の室外機の音が静まる。うまく考えられない。(このとき、完全に思考障害に陥った) ?『この世へようこそ』 僕はよだれを垂らしていた。その声に驚き立ち上

          サイケデリック体験⑤この世界と個の世を繋ぐ漫画家誕生?!

          退屈踊り

          暇〜♪暇〜♪ 暇〜す・ぎ・る!♪ 部屋の中で気功の動きを取り入れた、妙な踊りをしてしまった。無意識だった。俺はひどく退屈していることに気づく。何やってんだ、俺。 鏡を見る。随分痩せた。餓死しようとしたことがあったくらいだから、一時期はガリガリだった。今、ちょうど良い体重に戻った。 『これ、維持だな……』 暇〜♪す・ぎ・る!♪ ダンスがまた始まってしまう。 ダンスといえば、この前の躁のとき俺はとある芸能オーディションを受けた。ネット開催されたそのオーディションをインタ

          退屈踊り

          静かな生活

          派手なお祭り好きの性分を活かすのに、実は規則的で負荷の少ない、静かな生活が有効なのではないか?と思う。 最近、僕は夜の七時過ぎは床について8時ころには眠ってしまう。そのまま途中何度か起きはするものの、朝の七時半まで眠れる。 ロングスリーパーなのかもしれない。睡眠が少なくなると、色々な不便が出てくる持病を患っているから、この定年退職後の老人のような生活リズムが案外気持ちいい。 僕は、今日、友人から借りた本を2冊読み終えた。本を読むのは刺激になる。祭り事は、リアルよりも活字

          静かな生活

          シャバクシャバ

          娑婆は苦しみの場所。僕はよく、そんな風に諭される。生きているということは苦しみそのもの。人生皆苦という言葉もある。 仙人爺ちゃんに、よく人生の苦しみを愚痴る僕。 仙人爺ちゃんはタバコを吸いながら、得意げに『シャバクシャバ』という。 葡萄畑で立ち小便をしながら考える。 でも、なんでだろうか、なんとかならないのか?幸せはちょっとでいいけれど、苦しみを外科手術みたいにメスでちょちょいと取り除けないかと考える。 生きていること即ち、皆苦しみなんてのは寂しい気がするのだ。 でも

          シャバクシャバ

          なにもかも放り投げる癖

          幸せだなぁ、と感じる。すると、そこでなにもかも手放してしまいたい衝動にかられる。 これは僕自身の問題なのか、他の多くの人々も同じなのかは分からない。 僕はとにかく、ひとつの場所に、安住するのが難しい。なぜだろうか?ワガママだから?向上心の現れ? なんだろう、きっと高めのハードルを設定して、次はあのハードル、その次はあれ、と行動するのが好きなのだろう。それで痛い目にあうこともとても多いけれど。 無職生活も板について、残すところ2ヶ月となった。はじめのうちは体調不良があっ

          なにもかも放り投げる癖

          イージーな解脱

          実は人間、呼吸法を使った深い瞑想で追い込みをかけると、簡単に解脱してしまう。 解脱というのは、この世になんの未練もなくただ在るだけで幸福を感じる状態である。 通常、瞑想をする際には呼吸を意識しましょうという指導が入ることが多い。禅なんかはそんな感じである。ところが、チベット密教の秘技である呼吸法がある。通常の瞑想の何倍も深く長い呼吸を使って、常時瞑想状態で生活をするのだ。当時瞑想にハマった僕は三十秒吸って三十秒吐き続ける呼吸法を使って生活していた。こうすると、思考が止まる

          イージーな解脱

          サイケデリック体験④サードアイが創った世界

          サードアイが開いたのは去年の夏のこと。額の第三の目は始め横開き、ついで縦開き(縦に開くのは子供のような純粋な心の持ち主の証)、最後に後頭部から六芒星の形に開いた(これは悪魔との契約を果たしたサードアイの開き方で、閉じようと思っても開きすぎて不可能)。 六芒星のサードアイが開いた頃、僕は瞑想のやりすぎで完全に変になっていたし、幻聴と友達になっていた。 ?『ここがお前の創った世界だ』 僕『街を散策してもいいかな』 ?『よかろう、しかし人々への干渉は無しだ。仙人は静かに世を見守る

          サイケデリック体験④サードアイが創った世界

          ③サイケデリック体験ジャパニーズ ヨガマスター&レイキマスター

          街で他人に話しかけられることが多かった。 インドネシアから来た二人の男子学生に、すみませんと声をかけられたことがある。ふたりともまだ日本に来て日が浅く、日本語が怪しかった。 原付バイクのエンジンがかからなくてバイク屋を探しているとのことだった。一番近くのバイク屋には外国人だと理由で断られていた。 『あーあるよ。十五分くらい押していかなきゃいけないけどね』 俺はその時、躁状態でランランとした目つきをしていたと思う。 『ありがとうございます、あなた良い人』『イイヨイイヨー、

          ③サイケデリック体験ジャパニーズ ヨガマスター&レイキマスター

          読書欲

          ここ最近の嬉しい変化。 読書欲が戻ってきていること。集中力を取り戻しつつある。5年ぶりくらいの激しい鬱で、しばらく読書から遠ざかっていた。けれど、また暇なときは読書をする生活の有り様を取り戻せそうだ。 人生、終わってみればあっという間だから楽しめというけれど、若者には金がない。時間、時間だけが僕たちの資源だ。鬱期の僕は、その茫洋たる時間の重みに耐えきれないと感じていた。今、鬱でも躁でもないフラットの僕は、自分の中に新たな活力が芽生えていることに気づく。鬱でも躁でも、本は読