星巡り〜この時代の肌感覚〜
これからは〇〇さんみたいな人の時代だよ。
〇〇には僕の本名が入る。そう言ってもらえるような場面が割とあった。
自覚がなかったけれど、これからは僕みたいな人間でも生きやすい時代になっていくのだろうか?と考えた。
今はとても便利な時代だ。不況ではあるけれど、気持ちの悪いくらい便利な物やサービスに囲まれて僕たちは生活している。逆に昔が恋しい、競争がしたいという、贅沢な悩みを抱いた時期もあった。
でも、便利でコスパが良いということは、間違いなくいい事なのだ。今、サブスクで1000円払えば映画も音楽も無限に手に入る。暇ならアプリで遊ぶのもいい。
人間関係が希薄になるのでは?と心配もしたけれど、そうでもない。むしろ、インターネット時代だからこそ生身の人間が重要になると僕は考える。人との交流・触れ合いだ。それには、誰とでも垣根なく話してみることが大切になる。
サブスクで映画見放題でも、ひとりで見ていてはつまらない。すぐに飽きてしまう。友達と部屋でポップコーンでもつまみながら観ると味が出る。サービスは誰でも手に入る。サービスは沢山あるからもはや作る必要もない。必要なのは、サービスをどう利用するか?いかに他人を巻き込んで遊ぶか?同じ時間を過ごしてもらえるか?みたいなことになってくる。
僕は最近も、友人に大きなテレビをもらえたし、サブスクのデバイス共有や、こういうアプリが面白いよと教えてもらうこともある。情報だけでなく、物や食材、も譲り合う。料理を教えてもらえば、別の友人に料理を届けたり。美しい音楽も教え合う。『どういうのが好き?』『それ、うまそうだね』と話す。いつも、自分にはない観点の面白さを発見する。
きっと、社会的に特別にならなくても良いし、そうなることはそもそも昔より難しい時代なんだと思う。コンテンツは増えているけれど、スターは生まれない時代。皆、バラバラなことをやっている。友人との共通の話題はそれほどない。
でも、そんなバラバラの時代だからこそ、こちらから面白いことを探す、その際に友人を巻き込むのが、割と得意で自然にできるんだろう。『森行こう?』『なんで?』『落ち着くやん』『森でバーベキューやったら面白いよ』『賛成、焚き火もやろう』
もちろん、様々なコンテンツの中から見つけた宝にひとりでのめり込める人も貴重な才能だと思う。ネットゲーム廃人なんかと友達になってみたい。色々なことを教えてもらいたい。そして、教えてもらったことは自分でもやってみるのだ。
僕にはひとりで打ち込めるものはない。
家にこもるのも好きではない。
すぐに人恋しくもなる。
だから、サービスを上手に使いたいし、友達のやっていることに首を突っ込んで吸収したい。
とことんの孤独を試してみた時期もあったけれど、結局、友達力を使って生きたほうが面白いことに気づいた。昔からの友人、最近できた友人、これからの友人。いったい彼・彼女らとどんな人生の物語があるのか?そう考えると面白い。
人生はまだ長いから、お金もちでも有名人でもなく、貧乏でも健康的で楽しい人生を送れればいいとおもう。
最近、やさぐれていた。でも、人生捨てたものではない。友人との交流や、この時代の風を受けて思い直した今日このごろである。
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