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おいしい扉の開き方

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開いた扉の先には、おいしいだけではくくることができないミラクルワールドが。いろんな国の味がする。
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俺たちのメグミ

俺たちのメグミ

やけに長いのれんをべろりんとめくったら、音楽なんて鳴ってやしない安定の無音な店内。お店のおばちゃんは出迎えてくれるでもなし、そのままいつもの奥の座敷に向かう。ちょっと奥っていうよりは、イメージするよりもっとずっと先にその「奥」はあって、初めてきたときにはこんなに奥って深いところにあるんだなと思った。

テーブルではいつものアイツらが待っている。”イツメン”ってヤツだな。まだ生きてる? このワード。

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今度生まれ変わったらそのときは〜名前のいらない料理たち〜

今度生まれ変わったらそのときは〜名前のいらない料理たち〜

柔らかな灯火、洒落た温度感を漏らす店が連なり、人が多くつどっている。
このゆるやかな上り坂の先も同じように賑わいを見せているんだろうと思っていたのだが、その店はやけにひっそりと佇んでいた。それでも水色にしたためられたファサードは目を引き、今夜の幕開けを期待させてくれるような存在感を醸し出している。

オープン時間とほぼ同時に扉を開いた。
店内にお客さんがいないのも相まってか、ちと早すぎたか、と思っ

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夜空の星はおいしいの数

夜空の星はおいしいの数

行ったことのない国って、どんな色をしているのか、どんなにおいをしているのか、どんな空気が流れているのか、どんな人たちがいるのか、そういうことをまだ知らなくて、その言葉の通り「新しい世界を見る」ってことをしたくなる。

そんな思いのまま、まだ行ったことのないポルトガルを訪れるような気持ちで、私は新しい世界への扉を開いた。

お店の中は、夜になりかけている空の色をそのまま受け継いだかのように仄暗く、小

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