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セールス・グロース・マガジン

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売上アップや事業成長のヒントが得られるコンテンツをアーカイブ。読んで学べる、実践できる記事を厳選してご紹介します。
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#SaaS

B2B SaaSの価値「顧客体験サイクル」とは何か?

先日「顧客体験サイクル」というフレームワークを紹介する記事をengagemateで執筆しました。 今回のnoteでは、このフレームワークをB2B SaaSやカスタマーサクセスの文脈で説明することを目的としています。 よろしければengagemateの記事もセットでご覧ください。 追記:B2C文脈のnoteも追加執筆致しました。 数年前のある日のこと私は、あるクライアントさんから悩み相談を受けました。 「岩田さん。ユーザーの継続率が改善されなくて困っています。。。アプ

PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)のすゝめ

SmartHR PMMの佐々木です(@kosasaki7) PMM組織立ち上げから今日でちょうど1年を迎え、試行錯誤しながらも、様々な局面でその役割に対する手応えを感じ始めています。 これまでの振り返りとして、世界最大級のPMM協会:Product Marketing Alliance(以下PMA)の「State of Product Marketing report 2020」のデータと共に、PMMの価値と今後のあり方についてまとめてみました。 SaaS組織間の連携を考え

スタートアップにとって、「競争優位が持続可能である」とはどういう状態か

インターネット以後のスタートアップを急速に成長させ、テックジャイアントたちの地位を盤石なものにさせてきた因子の一つに、ネットワーク効果という概念があります。 ある製品やサービスを使うユーザーが増えることによってそれを使っている既存ユーザーの便益が増し、結果としてその製品やサービスそのものの価値が向上するという効果ですね。個人的にも大好きな概念です。 FacebookもAlibabaもTencentもLINEもメルカリもMonotaROも、著名なテクノロジー企業のほとんどが

SaaS事業におけるエクイティストーリーの作り方

初めてのnote記事として、SaaS事業のValuationについて記事を書いてから、ちょうど一ヶ月が経ちました。 その後も、資金調達、HR、M&Aについてなど、幾つかの観点から記事を書いていたのですが、ふと気になって、次にどんなnote記事を読みたいか、twitterでアンケートを取ってみたところ、SaaS事業のエクイティストーリーを答えて頂いた方が半数以上となりました。 まだ僕ら自身も大きくなろうとしている最中の中、偉そうなことを言うのも憚られるのですが、こうしたアン

SaaSビジネスサイドとUXデザインの『密な関係』

『デザイン』の役割はどこまで拡張されていくのか。 「デザイン経営」、「デザイン思考」などデザインという言葉を頻繁に耳にするようになり、ビジネスにおけるデザインの実装が加速しています。 今回は、今、注目のデザインカンパニー Goodpatchの UXデザイナー國光俊樹さんと、Fringe81 取締役 COO 兼 Unipos 取締役の松島 稔が、SaaSビジネスサイドへのUXデザインの実装について対談しました。 ぜひ、ご覧ください! ++++++ なぜ、SaaSビジネ

SaaSメトリクス解説

SaaSのメトリクス(経営指標・KPI)を分かりやすく・詳しく解説します。 ・21個の重要なSaaSメトリクスを解説 ・92枚のスライドと22,000文字の説明 ・84の参考情報をメトリクスごとに整理 ・27の厳選リソース集(統計・レポート・SaaS Playbook) 想定する読者 1. SaaS企業の経営者(自社の現状分析、競合分析、経営指標として) 2. SaaS企業で働く方(事業への理解、チームのKPIとして) 3. SaaSで起業を考えている方(起業戦略の材料とし

「成功しなきゃ、おかしい」を読んで。

こんばんは。 ジェイソン・レムキンさんとアーロン・ロスさんが書いた本で、日本語版の監修はあの神田昌典さんがつとめた「成功しなきゃ、おかしい」を読んで、これは備忘録的にまとめとかんとアカンなと思い、重い筆を取った次第です。 ロスさんという方は、セールスフォースの初期にいらっしゃった方だそうで、年商5億の頃にJOINして、100億企業にまで成長する一役を担ったのだとか。 読み進めていて、ちょっと前に流行ったTHE MODELにも似た部分があるなーと思いました。時代背景的には

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バーティカル領域の「リグア」社のマーケティング分析

(作成日:2020/03/29) バーティカル領域のマーケティングは、その業界のオペレーションまで、深く入り込んだコンテンツやソリューションが重要になります。 よく参考になるのが、以下の企業やサービスです。 ・船井総合研究所:各バーティカル業界へのコンサルティング ・トレタ :飲食業界 ・弁護士ドットコム:弁護士業界 ・インフォマート:主に飲食業界 ・ホットペッパービューティ:美容業界 トレタ 社長の中村さんもnoteで、このように仰っています。 バーティカルSaaS

カスタマーサクセスの必読本を紹介

こんにちは。 リフカムの深谷(@fksh1)です。 今回は、リフカムのメンバーにオススメしている本(課題図書)を紹介していきたいと思います。 課題図書とはリフカムのカスタマーサクセスとして働く上での最低限の知識をインプットするために、入社までの期間で読んでもらうことを推奨している本です。 リフカムはHR領域におけるSaaSを展開している企業なので、HR周りの知識やSaaSにおけるカスタマーサクセスの役割についてキャッチアップしてもらうことを目的としています。 読んでみ

海外事例から学ぶ SaaS企業の基本的なPL構造

今回は、SaaS企業のPL構造についてご説明します。 PL構造といっても、売上高は、ストック型の売上高(Subscription)とそれ以外の単発の売上高の2つで、特に追加で説明不要かと思うので、コストをメインで説明します。 SaaS企業のコスト(営業費用)は4つに区分されます。 一つは売上原価です。これはサービス提供に直接関連する費用で、一般的な売上原価とそこまで変わりません。SaaS企業の特徴としては、販管費が「R&D」「S&M」「G&A」の3つに分けられます。

最近SaaSの壁打ち相手をして感じたこと

 今年に入ってから、オフライン・オンライン問わずSaaSの相談を受けることが増えてきました(月2~3件くらいはコンスタントに壁打ち相手をしている。2020年4月に札幌にきてからは全てオンラインで壁打ち相手)。そんなに優秀な人間ではないし、壁打ち相手として不足している部分もあるかと思うのですが、SaaS業界には長くいるし色んな事例や組織は経験&見聞きしているので可能な限り壁打ち相手(要はサンドバック要員w)としてお応えするようにしています。その時によく聞く言葉が「THE MOD

B2B SaaSスタートアップのためのABM初学講座

この記事は #SaaSLovers バトンブログの13日目です。12月に行われた #SaaSビジネスアドベントカレンダー が濃厚で盛り上がったので3月もやっちゃえ!という企画ですw SaaSのプロフェッショナル達の記事は圧巻なのでぜひシリーズ通して読んでみてください。 前回、SaaSビジネスの事業責任者の所感として↓の記事を書いたばかりなのですが、実は2月よりマーケティング部に異動しました。笑 Reproは昨年の間はApp/Webで事業部が分かれてそれぞれのターゲットを開

セルフサーブ/Product-Led Growth型SaaSに営業は必要なのか?

SaaSの営業戦略を語る上で必ず問題になる「エンタープライズ(大企業)、SMB(中小企業)のどちらを軸に山を登るか」。 そもそもB2Bスタートアップが拡大するのに時間がかかるのは、以下の4つの制約によるところが大きい: ● 市場でのプロダクトの認知 ● 営業キャパシティ ● CSキャパシティ ● 上記3点を解決する資金 これらの制約を乗り越えて指数関数的な成長を実現するには、セルフサーブ型(Product-led Growth)OR Day 1からエンタープライズ開拓

SaaSのバイブル発見 - 成功しなきゃ、おかしい - 「予測できる売上」をつくる技術 #SaaSLovers

この記事は #SaaSLoversバトンブログ企画の15日目のやつです。 前回の#SaaSビジネスアドベントカレンダーも参加させていただいてその縁で今回も参加! というわけで、こんにちは!!アルプ代表の伊藤です! 「Scalebase」というSaaS・サブスクリプションビジネスの効率化・収益最大化プラットフォームの開発・運営をやっております。 今日は本の話をします!540ページの本の話なので、めっちゃ長いです! (前置き)昔、あるSaaSベンチャーの社長から、「SaaSや