シバ

はじめまして 身体障害者になって約60年。いろんな事を体験しました。その体験を少しずつ…

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はじめまして 身体障害者になって約60年。いろんな事を体験しました。その体験を少しずつ話していこうと思います。よろしくお願いいたします。

最近の記事

蟻と芋虫と私の命

蟻と芋虫と私と戦争 いつものように、なにげに台所へ、するとなにやら小さきものが動いているではないか。3ミリぐらいの蟻であった。 その数約10匹。しかたがないので、見つけては指で押しつぶし退治した。 次の日またもや私の目の前に蟻出現。 またもや指で押しつぶして退治した。 防ぐ方法はないかと探してみると、酢がいいと書いてあったので酢を薄めて窓枠に吹いてみた。 フ、フ、フこれで来る事はなかろうと少し安心していた。 次の日見事に裏切られていた。 またもや蟻出現、あ~なんで~、次に砂糖

    • 死を考える時

      幸福の死とは 戦争に行き死ぬ事は名誉の死なのか。 地震で死ぬことは嘆きの死なのか。 そしで、自殺は弱い人の死なのか。 病気で苦しんで死ぬことはいやな事なのか。 人に与えられた平等な事は必ず死ぬことだ。 最近、友人が死んだ。 旅先での死だった。 温泉にはいり、大好きな蟹を食べに行ってたそうだ。 ホテルのチェックアウトの時に急に亡くなったそうだ。 急性心不全、突然の事だった。 痛みは感じなかったんだろうか。 それは、分からない。 私も死ぬときは苦しまない死をのぞみたい。 年を取り

      • あれれ~こんなはずでは

        最近思うこと エリザベスが亡くなりました。時代がまた過ぎようとしています。 私は幼い時ポリオワクチンを飲み、ポリオにかかり、後遺症で右足が少し短く細い状態になりました。 走る事はできません。 二十歳の頃、こういう考えを持って生きてきました。 「年をとればみんな障害者」 あれから40年私も衰えを感じ始めました。 だんだん足が言うことをきいてくれなくなり、若い時は1キロぐらいは歩けていました。 最近は、良いほうの左足に、負担がかかり、耐えきれてないように感じます。 だんだ

        • 海外旅行のミニ小話

          そろそろ海外旅行に行けるかなと思うこの頃、旅行会社では教えてくれない海外旅行に行くときの注意したいことを、少し初心者の方にちょっとだけ耳打ちします。。 おもにトイレ事情。 1 飛行機の席 初めての方は、窓側を好んで旅行会社に頼むと思いますが、飛行機の列の並びは3,3,3が多いです。(私が乗った飛行機) 海外ですから、乗ってる時間は最低でも2時間はかかると思います。 そうなると、当然トイレに行くようになります。 3人で行く場合は問題ないですが、2人の場合は、そ

        蟻と芋虫と私の命

          不幸と幸福と祈り

          不幸と幸福と祈り 漠然と、幸福とは? 先日、孫たちと小旅行に行きました。 久しぶりだったので、凄くわくわくしました。 そして、神戸に連れて行ってくれ、遊覧船に乗ることになりました。 遊覧船の中でトイレに行こうとしたとき、階段を一段踏み外し転げてしまいました。 幸い少しの打ち身だけだったので、あまり気にしませんでした. ここまでは、そう、幸福。 家に帰り右足の状態を見ると、擦過傷が少しと足首に打ち身があり、だんだん痛くなってきました。 まあ大したことはないと思い湿布を張

          不幸と幸福と祈り

          呪いと障害者と健常者

          呪い 三年前ぐらいに仕事をやめました。 人事異動があり、総務課に。 そこには嫌な奴がいて何かと命令してきました。 そう、私は年を取った非常勤職員。 相手は四十代の正規職員。 私はその時足の調子が悪く、朝から疲れていました。 電話が鳴ると、早くとってと催促。 自分がとればいいのに。 その後で、いかにも私が怠けているように言うのです。 自分の子供は最近、率先してなんでもやってくれると、話をし始めました。なんでそんなこと、私が言われにんにゃないのか。 普通なら我慢できるのだが、

          呪いと障害者と健常者

          戦争を知らない大人でいたかった。

          私は、高校を卒業してすぐに、公務員として働きにいきました。 ほんとに世間知らずで何もしりませんでした。 ある時職場の先輩から経済学を一緒に勉強してみないかと誘われ、断ることができず、ずるずると、その世界に入っていったのです。 その中身は社会主義が一番いい世界だという話でした。私は洗脳され、社会主義青年同盟に入ってしまいました。 自民党を敵とし、当局を敵とし、活動家になり奔走していました。 社会主義国のソ連、北朝鮮、キューバが一番の理想の国と考えていました。仕事はきっ

          戦争を知らない大人でいたかった。

          猫ふんじゃった

          猫どこいった。 天気があまりにもいいので、車にガソリンを入れに行こうと、思い立ち出かけることにした。 直線の二車線の割と大きな道をゆっくり走っていると、じじいが横断歩道のないところをわたっていた。 危ないなと思いやり過ごした。 すると突然左側から走って来る小動物が私の車めがけて突っ込んできた。 間に合わないというか全く反応できなあかった。 グリっとタイヤに当たった感触があった。 え、うそ、ひっかけたかと思いバックミラーを見ると猫が痛がっている様子が見えた。 後ろに車がいたの

          猫ふんじゃった

          鯉をかもりに

          鯉をかもりに コロナ渦で、なるべく人を避けるため、買い物を早い時間に行くようになった。 買い物が終わりまだ時間が早かったので、妻と近くの池のある公園へ一年ぶりに行ってみた。 その公園の池には鯉が住んでおり、冬には鴨が飛んで来ていたと思っていた。 公園に着き、池の側に立ち手をパンパンと鳴らして鯉が来るのを待っていた。 鯉は全く来なかった。 去年はたくさん集まり、口をパクパク開けてきたのに。 すると、少したって鴨が泳いでくるではないか。 一羽二羽三羽と泳いで来る。 そ

          鯉をかもりに

          車の中で2

          車の中での何気ない話、いろんな話題が出てきます。 孫たちの話は面白く、そういう見方があるのかと考えさせられます。 息子の車に孫たちと一緒に乗っていた時の一コマです。 後ろを見ていた孫が、 ねえ、お父さん、後ろの車の女の人、私の方睨んでるんだけど、 お父さんなんかした。 いや、なにもしてないよ。 でも怖いほど睨んでるんだけど。 あーそれはね、きっと一生懸命、必死に運転してるんだろうと思うよ。 そうなんだ。 ある日の娘と父親の会話でした。

          車の中で2

          こんなことある?

          靴の話 最近、夢を見る中で一番多いのは靴が無くなる話です。 いくら探しても見つからない。なんででしょう。 昔、ある研修に行き、夕方居酒屋に呑みに行きました。 その店は靴を脱いで入る店でした。 呑み会が終わり、帰ろうとしたら、なんと私の靴がないのです。 しかたがないので、おなじ種類の同じ色の靴があったので、一緒に来ていた 誰かが間違たのであろうと思い、それを履いて出ました。 少し大きめでした。 次に銭湯に行きました。 帰ろうとしたら、またその大き目の靴がないのです

          こんなことある?

          車の中で

           子供が小さいときよく車で一緒に出掛けました。その時私が「ハッ」とし た言葉を今回二つ紹介します。 車で出かけた時、横断歩道で人が立っていたのに私は止まらずにその場を過 ごしました。 その時、息子が一言「お父さんなぜ止まらないの? 私はその時「はっとし」子供の言葉に反省しました。 それ以来、注意して止まるようにしています。  車で出かけた時、踏切に掛かってしまいました。 私は「ちっ」と心の中で思っていました。 すると、後ろに座っている息子を見てみると目がキラ

          車の中で

          真実は

          真実は 今になってだけど、母にどうしてポリオにかかったのか聞いてみた。 どうしてこんな田舎で生まれてきたのに、なんでか不思議でならなかった。 その当時、ポリオのワクチンが足りなくて手に入らないからだとずっと思っていた。 それは間違いだった。ワクチンは打っていたのだ。 ワクチンを打ってから約一週間後に熱が出て、突然歩けないようになったらしい。 大きい病院に何回も足を運んだが、どうにもならなっかったそうです。 知らなかった。 ショックでした。 ワクチン打ってポリオ

          真実は

          どっちがすごい

          孫が帰ってきた時の話です。 私の実家に行き川遊びをして、帰路の車の中で孫が話をしていました。 約一時間のドライブです。その間兄弟二人はずっと笑いながら話をしていました。 あと少しで私の家に着く頃に私は彼らに話しかけました。ちなみに兄が中学一年生、弟は小学5年生です。私は兄の方へ話かけました。 「お兄ちゃんはそんだけずっとしゃべり続ける事ができるのなら将来アナウンササーになったらいいかもね 」というと、すかさず、弟くんが言いました。 「それは違うねん、お兄ちゃんが話上

          どっちがすごい

          僕だけのヒーロー

          僕が小学5年生の時のお話です。 給食が終わり、昼休みで友達と話をしていた時なにやら廊下の方が騒がしい。 一人の同級生が僕の方に向かってきた。たっちゃん、君の弟が中村くんと階段の踊り場で、けんかしてるよ。 え、僕はすぐに駆け付けた。すると、僕の三才下の弟が僕の同級生と取っ組み合いのけんかをしていた。 僕はすぐに中に入りやめさせようとした。そして後で弟になんでけんかをしたのか聞きました。 弟は口をつぐんでいました。たぶん僕への悪口を、彼が言って、からかわれたので、かっとな

          僕だけのヒーロー

          負の遺産

          私は、一才の頃ポリオにかかりました。歩いていた時に突然倒れ、熱も出たそうです。病院に行ったところ風邪と言われたそうですが後にポリオと診断されたそうです。   約六十年前にポリオが、日本では流行していました。今はコロナが流行っていますが。重症では死に至る病気で、軽症でも脳に、手足に、障害が残ります。 私は右足に障害が残りました。現在でも右足は、細く、少し短く、歩くのに支障をきたしています。 小さい頃施設に約六年入園し、いろんな障害者と関わってきました。 手術も二回しました

          負の遺産