濃紫とアーリーブルーを比べてみた。

ラベンダーって紫色だしみんな同じでしょ！？

って方いらっしゃるんじゃないでしょうかーっ！
『日本にあるラベンダーは１種類しかない』
と思っているアナタに届けたい、今日この記事。

ラベンダーと聞くと真っ先に想像されるのは北海道富良野の景色で有名な、小さくもわんさかと咲く紫色の花ですよね。
香りもラベンダーといえば、入浴剤や香水などで有名なあのラベンダー。

早い話、「ラベンダー＋苗」とググってもらえばわかるのですが、実は全国の苗木屋さんで販売されているラベンダー品種、実にウン十種類もあるんです！
ありすぎ〜〜〜‼︎ってくらい。

そんな中でも互いに近い系統である
北海道品種を代表する3号濃紫(Langustifolia 'Noushi')と、フランス由来のアーリーブルー(L.angustifolia 'EalryBlue')この２品種。

一見すると同じ品種に見えてしまうこのラベンダーを比較し、
「こんな差があるんだ！」とハッケンしてもらいたいと思いますw

収穫したての"割と大きめな"アーリーブルーの花穂⤴︎⤴︎
白いプレートにかざし、実際の色合いに近くなるよう撮影。

こちらがたびたび他のラベンダー記事でも登場している早咲き系のアーリーブルーくん。学名はLavandula angustifolia 'Early Blue'。
わがラベンダー農園は20品種くらい比較栽培していますが、シーズン中に何度か花を咲かせる特性/早咲き系とされる3号濃紫と同調して花穂を立ち上げます。育ち方が似ているという意味ですね。
他にはミスキャサリン(英国品種)やホルゲイト(英国品種)などがいます。

※Early blueという単体品種はないものの、アヴィニョン(Avignon)と南フランスの地域名が付いて掲載されているサイトが多く検索HITするので、私の育てるアーリーブルーはフランス品種だと捉えています。
EnglishではなかなかHITしないので、英国品種ではない模様。

同じ品種/同じ株でもさらに成長バラつきがある花穂⤴︎⤴︎
基本的には輪生する花粒の間隔が間延びするイメージ

ラベンダーの花穂には比較的大きく成長したものと矮小なものとが存在しています。今の私の知識では花穂のバラつきがなぜ起こるかはわかりませんが、栄養系や成長点に関わりがあるのかな〜とみています。
まぁここを掘り下げると難しい植物生理学な内容になってしまうので、とりあえず"大きめの花穂"と"小さめの花穂"があるよーということだけ書いておきます（笑）

写真に写るラベルは日野春ハーブガーデンさん(山梨)のもの。
花期表記が5~6月となっていますが、北海道気候で育つと10月間際でもこのように花穂を立ち上げます。

コチラが北海道ベーシック品種である3号濃紫との比較。

それぞれ２品種の大きめ花穂を比較しています。違い分かりますか？

エフゲニーマエダとしては3号濃紫に比べ、花穂の先端がやや細くなり、花穂形状が丸みを帯びるイメージで捉えています。
対して3号濃紫は先端まで細さが変わらず花穂が長方形であるイメージ。
小さめの花穂だと「濃紫は花穂がボワっとつく」と表現していたりします。

あとは写真にはないのですが、3号濃紫とアーリーブルーの特徴を明確に分けるものといえば、香りの違いですね。
アーリーブルーは3号濃紫に比べ、フルーティーでより甘い香りだと思っています。
※4号オカムラサキ(L.angustifolia 'Okamurasaki')は石鹸臭が強い、など

あとは乾かしてドライにしたときの赤み度合いなんかも違っていたりしますbb

と、写真で表せる見た目の違いはこんなところでしょうか！
3号濃紫の株は2年目なのでさほど花穂の形状差は出ないのですが、アーリーブルーは今年植えた1年目の株なので今年の６、７月の記事と今現在の記事の花穂写真を見比べると結構違っていたりします。

というように、ラベンダー含むハーブ類は若いうちから花をつけるものが多いので、成長過程の変化が楽しめて私たちを飽きさせない、楽しい植物なんですよっ！

ではでは！
今回は一見似たようなラベンダーでも多品種を観察してみると、ところどころ違っていたりするよ！って記事でした〜٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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