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【蒸留日記vol.75】NewZealand産ピンク品種'Coconut Ice'を蒸留する!

えーこんちわこんちわ!
蒸留日記75本目は前回Perennial pinkに引き続き、早咲き傾向のあるNZ産ピンク品種のココナッツアイスを初蒸留です!

蒸留実施日は7月19日となっておりまっす。

北海道早・中咲き品種とのbloom stage比較

ちなみに7/19時点での北海道早咲き・中咲きの開花度合い比較はこのような感じ。
3号濃紫はもう満開を過ぎ開花後半の様相ですが中咲き品種の2号はなもいわはまだ5~6分咲といったところ。


なんだか海外ナーサリーさん情報によると、
オーストラリアの人気お菓子「ココナッツアイス」から命名されているそうで、もしかしたらオーストラリア産品種となる可能性がありそうです。
ほか豪州品種は'ボシスト'や'ユーロン'など。

'Coconut ice'産地注釈!

■’Coconut Ice’のプロフィール!

満開時の'Coconut Ice'
'Coconut Ice'Young calyx 7/21

ココナッツアイス(L. angustifolia 'Coconut Ice')は南半球を代表するピンク花ラベンダー(園芸品種)になるかと思います。
北半球は英国品種のミスキャサリンでしょうか。

そもそもなぜラベンダーの原産地とは真反対の南半球はオーストラリアやニュージューランドでラベンダーが多いのか?というと英国の歴史が多いに絡んでいるんです。
1600年代にフランス→英国へと持ち込まれ、1800年代に大英帝国の歴史とともに英国→豪州・NZへと持ち込まれました。
園芸色の濃い英国文化なので大英帝国構成国においても数多くの品種が作られました。

▶︎形態的特徴

姿形はさほど大きくはならず比較的小柄で、花茎もそこまで高くならないのでおそらく開花が早めの早咲き(Early-bloom type)に類する品種かと思います。

7月中旬には花びらがしおれてしまった
わずかに咲き残る花びら

今年は7月初旬に雨の日が多かったので美しい満開の時期を長く楽しむことができませんでした。
なのでわりとすぐに雨に打たれた花が変色して見頃がすぐ終わってしまった2023年でした。

■収穫&蒸留準備!

ココナッツアイス花壇

2年前より、ロイヤルパープルと同じく引越し前の仮植え状態なのでここに何株植わっているかわかりませんが、とりあえずこれらを収穫していきます。

予想に反して早くに開花期が終わってしまったのでオイルの質が心配になりますが、出ないことはないのでオイルにしてしまいます!

小1時間ほどで収穫完了

で、こうして収穫完了です!

ココナッツアイス花壇に"1株だけいる紫花品種"は変色株などではなく、おそらくナリサワとみている謎品種もこの花壇に退避させていたためです。

収穫重量は523gとなった
花穂と葉茎を切り分けず一緒に蒸留する

ココナッツアイスは全草蒸留としました。
523グラムでの蒸留となりまっす!

ではいざ蒸留。。。

■蒸留結果は…!?

抽出量は3.5mLといったところか

1.収油率

抽出量[3.5 mL ]÷ 素材重量[ 523g]x 100 = 0.669%

開花期末のココナッツアイス蒸留の収油率

意外と比較的高めに値が出ましたね!これはやや驚き。。。

開花後期のはずなんですが、雨の影響で実質見た目だけ後期に見えているだけなんでしょうか。

2.香りとか

蒸留臭が落ち着いた数ヶ月後にアロマレビューします!


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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。