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スペインリーグにジャガー登場!スペインオタク目線で浅野選手のラ・リーガ移籍を考察

こんにちは、しえです!いつもご覧ただきありがとうございます!

日本時間の7月6日。スペインオタク、そしてスペインサッカー、ラ・リーガ好きとしてはワクワクするようなニュースが飛び込んできました!

日本代表FW、浅野拓磨選手がスペイン一部RCDマジョルカへの移籍が決定!!

これはスペイン推しとしてはかなりのビッグニュースです。

ラ・リーガは日本人選手にとって昔から「鬼門」と呼ばれる難しいリーグ。私なんかが思うよりも遥かに高い壁があるのでしょう、日本人選手の移籍はなかなか叶わずにいました。が!ここに来てジャガー登場です。

今回は、日本人にとってラ・リーガが鬼門である理由と、浅野選手はやってくれるんじゃないかと思う理由をスペインオタク目線で考察していきます!ぜひ最後まで!

5大リーグで活躍する選手たち

CLに出られるチーム所属の選手も!

ヨーロッパ各国で活躍する、日本のプロサッカー選手たち。ヨーロッパ5大リーグと呼ばれるリーグでプレーしている日本人選手の数も昔より遥かに多くなっていますが、スペインとイタリアはやっぱり少ない。所属は下記の通りです。(23−24シーズン)

・プレミアリーグ(イングランド) 1部4選手、2部3選手
・セリエA(イタリア) 1部1選手
・リーグ・アン(フランス)1部3選手
・ブンデスリーガ(ドイツ)1部7選手、2部9選手
・ラ・リーガ(スペイン)1部1選手、2部1選手

セリエAは鎌田大地選手がプレミアリーグへの移籍が発表されているので、ゼロになってしまっていますね。ラ・リーガも2部ウエスカから橋本拳人選手の退団が発表されたので、久保選手のみです。

その他各国のリーグを含めると、現在約70名もの日本人選手が活躍の場をヨーロッパに移しています。

スペインオタクが考える、ラ・リーガ鬼門な理由

EU圏外枠だけが壁じゃない

日本代表に選ばれるような、実力の申し分ない選手たちが70名もヨーロッパで活躍している。

それなのになぜ、過去から現在に至るまでスペインリーグ、ラ・リーガは日本人にとって「鬼門」と呼ばれ、今も所属している選手が少ないのでしょうか。

外国人選手の所属を制限する、いわゆるEU圏外枠?単純に実力の問題?サッカーに対する考え方の違い?もちろんそれもあるのでしょうが、真面目で技術も高い日本人選手であれば乗り越えられそうなもの。

スペインオタクと名乗り、スペインとサッカーが大好きな私は、サッカーの技術ではない他の部分に課題があるんじゃないかと感じています。

①言語の問題

まずひとつめ。こちらはつい最近、久保選手もインタビューで言及されていましたが「言語の問題」です。

以前、スペインは英語で旅行できる国か?ということテーマに投稿しました。詳しくはこちら。

こちらはあくまで観光できるかどうかという目線。スペインのチームに所属して、スペインで生活をするという点において考えてみると、英語でのコミュニケーションだけではかなり厳しいのではないかと思います。

スペインで生活していると、こちらが明らかに外国人であっても必ずスペイン語で話しかけられます。日本のように「外国人=英語が共通語」という認識がスペインには存在しません。まったく初対面であっても、まずはスペイン語での会話を試みるのがスペイン人たちです。

プロのスポーツチームなのだから英語の通訳がいるのは当然だろうと思われるかもしれません。しかし、半年間だけセビージャに所属していた清武弘嗣選手も通訳を付けていなかったと言っていましたね。

本人が希望すれば付けられるのかもしれませんが、サッカーのようなフィールド上で状況が次々と変わるスポーツではなかなか機能しないのかも。細かい戦術理解の面でも、言語が大きな壁になるのは間違いないと思います。

②気質の違い

喜びも怒りもストレート

2つ目が日本人とスペイン人の気質の違いです。

スペインの人々は明るく朗らかな人が多い一方、喜怒哀楽の表現がとてもはっきりしていて自己主張も強め。周囲の人を味方と敵に分けてしまい、味方しか受け入れないという態度の人も存在します。しかもそれを隠そうともしない。要するに子供っぽい一面があるんですね。

サッカーの試合を見ていても、こちらが「そんな怒らんでも」と思うほどのオーバーリアクションで味方にボールを要求していたり、審判に詰め寄る姿を良く見かけます。

この強い自己主張は、控えめで忍耐強い気質の日本人とは真逆。

このスペイン人の気質を受け入れられるかどうか、受け流せるかどうかがスペインに馴染む鍵となるのではと思います。

③コミュニケーション方法の違い

よく道で口論している

スペイン人はとにかくおしゃべりが大好き。喋ることがコミュニケーションの基本で、気持ちや考えは言葉にしなければなりません。日本のように「空気を読む」文化は存在しないのです。

ものすごく優しいスペインの方でも、はっきりと言葉にしないと伝わらない。黙っていては何も伝わらず、「日本人は大人しすぎる。何を考えているか分からない」と結論付けられてしまいます。

どれだけイヤな雰囲気を出そうとも、どれだけ助けて欲しいという感じを態度で示そうともダメです。伝わりません。しかし、英語でもスペイン語でも言葉に出せば助けてくれる優しさを持っているのがスペインの人々です。

スペイン語があれだけ堪能な久保選手も、ラ・レアル入団時は2番目のキャプテンであるアリツ・エルストンド選手に「僕は喋るのが好きで、みんなと仲良くなりたいんだ」とはっきり伝えたそうです。

表情が乏しいと言われる日本人だからこそ、言葉にして伝えるのは重要。チームに溶け込むことで、確実にパスがもらえるようにもなると思う。


上記のように、ラ・リーガで日本人選手が活躍するのが難しいとされる理由はサッカー以外の面が大きく影響していると感じます。

技術はスペインも高いけれど、日本の選手も十分に高い。通用しないわけがないと思うんです。

浅野選手は合うんじゃないか?と思う理由

では期待の浅野選手はどうなのか?これまでスペインで活躍できた選手たちの特徴を考えてみると、合うんじゃないかな?と感じています。合ってほしい。独断と偏見によりますが、勝手に考察して行きたいと思います。

①明るい表情

私は浅野選手のことは映像で見る以外何も知りませんが、明るいでしょ、この方。インタビューの際もニコニコしているし。ジャガーポーズとかするし。

スペインで生活する場合、この明るくニコニコとした表情はとっても重要なことです。これができれば、スペイン語が不自由でも周りがお世話を焼いて助けてくれると思う。

例えばかつてスペインで活躍した乾選手。スペイン語はおそらく日常会話くらいは困らないように見えましたが、言語能力よりも表情が良かった。

乾選手、ピッチ外から修正しろと叫ぶ監督に指示は分からないけれどほほえみ返したのだとか。分からなくても笑顔でいるというのは、できそうでできないこと。普通真顔になりますからね。

浅野選手はインタビューで言葉が分からなくても笑顔を保ったまま「それは何?」と聞き返しているので、これは大きな強みになると思います。

ちなみに、ウエスカに所属し今でもチームとの関係を保っている岡崎選手もスペイン語はまったく喋れないそうです。ただし、岡崎選手も表情は明るいですね。何もかも「ヘイ!!」という言葉で乗り切っていたのだとか。メンタル強いね。

②マイペースに見える

浅野選手、ピッチに投げ入れられたチョコレートを拾って食べていたそうですね(笑)。マイペース決定です。絶対マイペースやろ。

人に合わせてしまいがちな日本人ですが、スペインでマイペースを保つのは絶対にプラスに働きます。

周りもマイペースですし、喜怒哀楽の激しいスペイン人の様子を伺っていてはこちらの身が持ちません。人に合わせる文化はスペインにはありませんからね。

③メンタル面

浅野選手、メンタル強い。2022年のワールドカップでも、クロアチアとのPK戦で日本選手で唯一PKを決めたのが浅野選手でしたね。しかも今季はブンデスリーガで外せば2部降格のPKをしっかりと決めています。

インタビューでも「良い時も悪い時も、周りの意見に左右されない」と答えてらしたので、確実にメンタルは強いでしょう。

ちょっとやそっとスペイン人サポーターに何か言われても、折れないしなやかさを感じます。ミスをしようが何度でもシュート打ちますしね。

④所属がマジョルカだということ

初めてのラ・リーガ挑戦に選んだチームがマジョルカであることも大きくプラスに働くと思います。アンダルシアのチームじゃなくて良かった。

マジョルカは多くの人がご存知の通り、過去に日本人選手が多く所属してきた歴史があります。

サポーターたちにも受け入れられやすいでしょうし、チームもチームメイトたちも日本との繋がりを大切にしてくれているように見えます。つい先日もキャプテンのライージョとアブドンが揃って来日していました。

マジョルカだからこそ、言葉が不自由でも受け入れられる環境は整っているんじゃないかな。

⑤スピードタイプであること

ラ・リーガは昔からテクニックの優れた選手の集まるリーグです。

スピードよりもテクニックが重視されるリーグのため、DF陣もプレミアリーグほど足の早さはないように思えます。

一方浅野選手、誰でも知っている足の速さ。ボーフム所属の際も、ドイツ紙に「30メートル走ならウサイン・ボルトより早い」と記事にされたほどです。

テクニカルな選手が多い中、浅野選手のスピードはマジョルカの大きな武器になるはず。あの爆発的なスピードに付いてこられるDFはそう多くないと思います。現地もそれを期待しているコメントが多く見られました。

ラ・リーガ開幕が楽しみ!活躍期待します

以上、5つの理由からきっと浅野選手はラ・リーガで活躍してくれるんじゃないかな!活躍してほしいなと思います!

まあ、個人的にはラ・レアル推しなので浅野選手のようなスピードタイプのFWは正直言って嫌なのですが・・願わくばラ・レアル以外のチームと対戦する時に活躍してほしいと思います。日本人選手はやっぱり特別です。

今はEUROを楽しんでいますが、ラ・リーガの開幕もますます楽しみになりました。新天地で頑張って、ジャガー!活躍を期待します!

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