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なら国際映画祭レポート DAY2

今日は10時からの上映があるため早起き。
8時頃に起きて身支度をしたらいざ外へ。カフェでモーニングをいただきます。起き抜けのコーヒーが嬉しい。
しばらく滞在してメイン会場のならまちセンターへ。
10時から観たのはインターナショナル・コンペティションの『鳥かごは鳥を探す』です。

『鳥かごは鳥を探す』

ソクーロフ門下生ということで期待していたのですが、ちょっと期待外れでした。期待値が高すぎたのもありますが…
物語的にも映像的にも捉えどころのない作品という印象を受けました。
チェチェンが舞台ということで、女性の立場の弱さを告発し、それに対して自由を求める女性を描くというのは実に意義深いことだと思います。
しかし全体的に平坦で起伏がなく、90分を切る上映時間なのに長く感じてしまいました。
もちろん良作には違いないのですが、心を揺さぶられるまでは至らず…

うーんという気分を抱えつつ会場を出ると雨。次の会場である奈良公園バスターミナルへ向かいます。大体徒歩で10分くらいでしょうか。歩いていると興福寺を通ったり鹿を愛でたりできるのでいいですね。
会場の下のスタバでフラペチーノを飲みながら次の上映を待ちます。

13時から観たのはユース部門の『ラストスイム』です。

『ラストスイム』

このユース部門はベルリン映画祭のジェネレーション部門と提携しており、ティーンの映画人(や志望者?)によって審査される部門です。上映前に今回審査を行う四人の人物が紹介されました。これからの映画界を担う方々、がんばれ!

さて、『ラストスイム』ですが、真っ当によく出来た青春映画でした。
高校卒業を控えた五人の高校生たちを描く作品で、思春期の葛藤や苦悩がフレッシュな演出によって描かれていきます。
終盤少し唐突かなと思う展開が気にならなくもなかったですが、非常によくまとまった、ジェネレーション部門らしい作品だと思いました。

この上映では質疑応答がありません。次の上映まで時間ができたので興福寺へ。やっぱりいつ見ても阿修羅を含む八部衆は美しいですね。本業が美術方面なので色々と思索しながらじっくり堪能しました。

そして時間が来たのでならまちセンターへ戻ります。
16時から観たのはインターナショナル・コンペティションの『ハートレス』です。

『ハートレス』

ブラジルの浜辺、美しい陽光に彩られた青春物語です。
散文的なエピソードの連なりから成る群像劇ですね。友情、愛情、クィア表彰など様々な要素がフラットに描かれているのが良かったです。
これまた進学を控えた少年少女たちが主人公で、美しいだけではない青春の痛みも扱われている良作でした。

ということで今日の鑑賞は終了!
予約していたお店でしっぽり呑んできました。
劇映画ばかり観ていたのでなんとなくドキュメンタリーが観たい気分…アジアンドキュメンタリーズで一本観て寝ようと思います~
この日記は明日も続きます!


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