あさひ

記憶に残しておきたいことを。

あさひ

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最近の記事

合理性。

規模不感受性 ある町の住人に 2000/20000/200000羽のオイルまみれの鳥を救うために何ドルなら出せるかと尋ねたところ、それぞれ $80, $78, $88という答えが返ってきた。実際のところ何羽の鳥が救われるかというのは往々にして人々がいくら支払ってもよいと思うかに影響を与えない。これを規模不感受性という。 アメリカのとある州で行われた同様の実験では、57個の自然保護区を維持するために払ってもよいと人々が考えた金額は1個の保護区を維持するのに同じ人々が払ってもよ

    • The Plunge, the Dive, the Deep

      The skies darken, and twilight descends. There are no stars tonight, no moon, no wind, no saving grace. For what is lost was never there. Fighting daylight was a lost cause from the start. As evening sinks, I, too, shall go beneath. I ca

      • 2021.07.11 所感

        Do I think free will exists? As far as I understand, there are two types of definition. The first is what people normally think free will is. I can make my own decision when I would like to. I can choose to speak, r

        • 2021/07/04

          通話の記録。自由意志と意識の話。 要件定義 ① Behaviorism : all behaviors are acquired through conditioning - 自由意志は錯覚であり、行動は遺伝と環境の両因子の組み合わせによって決定されていく。行動それのみが心理学の研究対象である。例えば「信念」や「性格」といった心的概念を表す一般的語彙は、単に行動への傾向性を主題とするための方便にすぎず、指示対象として何らかの心的実体を伴う訳ではない。(Wikipedia 行

        合理性。

          グレゴリオ聖歌を聴きながら書き始める。

          もう夏休み終了まで秒読みだ。シンガポールの大学は夏休みが5月の終わりに始まり8月にもう一学期が始まってしまうので困っている。日本の大学とは見事に被らないし、アメリカの大学に進学した友達も日本に帰ってくるのは大体7月の中旬だ。(なんでなんだろう?) 新学期が始まるとこんなnoteを悠長に書いている時間も無くなると思うので今のうちに色々振り返りと展望を書いておく。 まずは7月までの振り返りから。今年は今のところは昨年末に描いた青写真とは全く違ったものになっている。原因はもちろ

          グレゴリオ聖歌を聴きながら書き始める。

          Competitive Exclusion in Japanese Dandelion

          環境学の授業で課題が出ました。 教科書に載っている論文を一本通しで読んで軽いまとめを書いてくること、という課題。折角日本人なので西洋タンポポと日本タンポポの競争についての論文を読ませていただいてまとめました。所要時間二時間くらい。結構かかりました。シンガポール大学のオンラインの蔵書数は本当に物凄いなあと改めて感じました。Google Scholarに載っている論文殆ど無料で読めるんですからね。大学パワーで殴りに行ってる感じですね。論文のリンクは一番下に貼ってあります。面白か

          Competitive Exclusion in Japanese Dandelion

          90日間禁欲します。

          新学期早々禁欲をすることになった。どうもカトリック教徒のスイートメイトが1月の13日から (つまり今日から) Exodus 90というチャレンジをするらしい。折角自己管理を心掛けていたところなので便乗することにした。 Exodus 90 というのはカトリック教徒がイースター前の90日間で自らに課す試練のことで、規則的な断食や毎日一時間のお祈りなどかなり厳格な課題を毎日こなさなくてはならない。アルコールや人工飲料の類も距離を置かねばならず、自らと向き合う90日間とするようだ。

          90日間禁欲します。

          353日後の自分へ。

          2020年が始まってしまった。新年の抱負とやらを語るには少し遅いのかも知れないけれど、ゆるりと今年何をしたいのかについて書き留めておきたい。今年の大晦日にこれを読み、満足した気分になれたらいい。 ①カルマのマスターに。 ひとつ目からやけに現実的な目標になってしまった。現在タスク管理にTodoistというアプリを使っているのだが、非常に管理が楽で助かっている。頑張って一日に5個タスクをこなそうという設定なのだが、タスクを設定し、消化を続けるとカルマレベルというものが溜まる

          353日後の自分へ。

          Blogmas(5), Dec 25th - The colour of fossil feathers

          一本読みました。"The colour of fossil feathers"。大学受験時に憧れた教授、来学期仲良くなりたい教授が著者として名を連ねる記事です。はっきり言って読めば読むほど自らの知識不足が露呈した感じではっきり言って未だしっかりと理解は出来ていない記事なので概要だけ説明して諦めることにします。 この記事はメラニンの話から始まっていて、二種類のメラニンの働きの違いが非常に重要になってくる記事です。真性メラニン(eumelanin)と亜メラニン(pheomela

          Blogmas(5), Dec 25th - The colour of fossil feathers

          Blogmas(4), Dec 6th- Song frequency and Body mass

          今日は午前と午後で二つバイト。明日には部屋も引き払うのでそのための荷造り等も相まって非常に忙しいです。なので今日は今までに見た中で一番短い記事をざっと読みました。まさかの1ページ。割と古めの1980年出版、題は "Correlation of song frequency and body weight in passerine birds" です。 記事も短いのでざっくりと。90種のスズメ目の鳥を歌の周波数と体重でデータ採ったみたいです。その結果のプロットがこちら  ま

          Blogmas(4), Dec 6th- Song frequency and Body mass

          Blogmas(3), Dec 5th - latutitude&migration&evolution+bird song complexity

          遅くなりましたーバイト先の先生に食事に連れて行っていただき、帰宅が12時を回りました。眠いが電車の中でさらっと読み切ったので少し短めで駆け足ですが今日の論文の内容を書き留めていきたいと思います。 今日の論文の題は"The relationship between latitude, migration and the evolution of bird song complexity"です。IBIS (International journal of avian scien

          Blogmas(3), Dec 5th - latutitude&migration&evolution+bird song complexity

          Blogmas(2), Dec 4th - Tutor-tutee Relationship in Bird Song Learning

          二日目ーさえずりの話を引き続き読んでいきます。記事のタイトルは "Bird Song Learning is Mutually Beneficial for Tutee and Tutor"。ウタスズメの研究で得られたひな鳥と成鳥の関係性についての論文です。 ひな鳥は産まれたときはもちろん囀ることは出来ない為、他個体の歌を真似て歌うことによって徐々に自らのさえずりを完成させていきます。従来はこのさえずりの習得の過程は一方的なものだと思われていました。ひな鳥は他個体の歌を聴い

          Blogmas(2), Dec 4th - Tutor-tutee Relationship in Bird Song Learning

          Blogmas(1), Dec 3rd - Black Jacobin Hummingbird Vocalization

          突然ですが冬休みなのでBlogmasやります。実は好きなYouTuberさんが12月にVlogMasを始めたので、それに釣られた形です。 何をするかというと、好きな論文、記事を読んでいって感想置いておくだけです。途中でインドネシア行ったりマレーシア行ったりするのでその期間内はストップで、目標は20個コレを投稿すること。一日目は、Current Biology 2018年5月号に掲載された2ページほどの短い記事をざっと読みました。記事が短すぎるような気もするけどまあ一日目だか

          Blogmas(1), Dec 3rd - Black Jacobin Hummingbird Vocalization

          スティーブジョブズは結構普通のことを言っていた。

          バイト先の人に「あなた、食わず嫌いなタイプでしょう」と言われた。非常に的を射た指摘で、思わず「はいすみません」と謝ってしまった。 元来より食わず嫌いで、一度安心したものに固執するきらいがある。先日も友達と休日に出かける場所を話している最中、いつもどこに行くのかを聞かれたので「基本的に森か湖にしか行かないかな」と言ったら、美術館をお勧めされた。美術館は性に合わないからいいよ~と流すと、どこの美術館がダメだったの?と返され言葉に詰まる。よくよく考えてみれば美術館なんて行ったこと

          スティーブジョブズは結構普通のことを言っていた。

          墨子...と脱線して思想の話。

          大学での授業が始まって一週間。必修科目の一つで、今週は2コマを費やして『墨子』の思想を扱った。使用した教科書は "Readings in Classical Chinese Philosophy"。著者はPhilip J. Ivanhoe, Bryan W. Van Nordenの2人。 私の担当教授は Professor Van Norden。名前を見て一瞬で察してしまったが、この本の著者である。古代中国の思想家について研究し、アジア1位の大学で教科書に指定されるくらいの

          墨子...と脱線して思想の話。