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グレゴリオ聖歌を聴きながら書き始める。


もう夏休み終了まで秒読みだ。シンガポールの大学は夏休みが5月の終わりに始まり8月にもう一学期が始まってしまうので困っている。日本の大学とは見事に被らないし、アメリカの大学に進学した友達も日本に帰ってくるのは大体7月の中旬だ。(なんでなんだろう?)

新学期が始まるとこんなnoteを悠長に書いている時間も無くなると思うので今のうちに色々振り返りと展望を書いておく。

まずは7月までの振り返りから。今年は今のところは昨年末に描いた青写真とは全く違ったものになっている。原因はもちろんコロナ禍で、これにより良くも悪くもプランが変わった。取り敢えず、もう随分と前のことだけれど先学期の振り返りをしたい。思うに個人的にはそこまで悪い学期ではなかった。Ecology and Ecosystemはかなり全力を尽くしてやれたし、それ以外の科目も悪くはなかった。哲学だけちょっと…politicsの方に入り始めてついていくのがしんどかったかな。文学は当初の予想に反してとても楽しめた。やはり教授の当たり外れは大きい。読んだ作品も面白いものが多かった。エッセイは西遊記、フランケンシュタイン、東京物語で書いた。フランケンシュタインのエッセイでは作品内の登場人物とプロメテウスの関係性についての考察を行い、初めて楽しんでエッセイを書くことができた。プレゼンで教授に名指しで褒められたりもした。因みにこれが先学期一番嬉しかった出来事だ。嬉しかったな。

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そういえば文学で読んだ作品、Season of the Migration to the Northの主人公の境遇が人間失格の主人公の男に酷似していたのは気になった。何から何まで同じでとてもじゃないが偶然とは思えぬほどだった。調べても何も出てこず、誰かに訊いてみたいが誰も人間失格なんて知らんので取り敢えずこの疑問は宙ぶらりんのまま。何か知っている人がいれば教えて欲しい。

4月にシンガポールがサーキットブレイカーに突入したため大学が閉鎖になり、様々な事情を考え併せ日本に帰国した。日本に4カ月もいるのは本当に久しぶりで (3年ぶり!) とてもリラックスした夏休みを過ごせた。シンガポールで今夏予定していたインターンもキャンセルになったので、日本でバイトをしつつ自分のしたいことをしていた。

そして8キロ太った。喜ばしい。

バイトは昨年より継続している個別塾の講師をオンラインで継続しつつ、5~6月は大阪府庁で非常勤職員としてバイトさせていただいた。7月は短い期間だったけれど地元の市民プールで監視員のバイトも。

そして20歳になった。不思議な気持ちだ。人生は多かれ少なかれ4分の1はもう終わった。ばいばい、ティーンエイジャー。

とまあ振り返りはこんなところにしておいて、これからの話を。

大学が始まる。学生はオンライン受講か対面受講かのどちらかを選べる。僕の親友はオンライン受講を選択したため今学期は会うことはないだろう。悲しい。

受講科目は二つが必修、二つが選択制。必修がなかなかえぐいらしい。一つ目はModern Social Thoughts。先輩が口を揃えて最悪の経験だったという科目だ。毎週何百ページというリーディングが課されるらしい。そしてそのリーディングは多分そんなに僕は楽しめないタイプのもの。資本主義、社会主義に始まりオリエンタリズムなどの社会学の基本的概念を構築した著作をひたすら読んでいって議論しつくす科目らしい。『プロ倫』や『オリエンタリズム』などのいかつい奴らをそれぞれ一週間しか使わずに踏破していく。まあつまりプロ倫が一週間で終わるわけだ。無理でしょ。初めから英語で読まされるとたまらないので日本語版も買った。この二週間で読まないといけない。因みに僕は日本語版でもプロ倫はさっぱりわからない。どうしようか。

必修の二つ目はScientific Inquiry Ⅱ。先学期はⅠで人類の進化をやったけど今学期はⅡで環境問題をやるらしい。内容自体は悪くなさそうだと思うのだけれどグループワークが中心らしいのでチームメイトに迷惑をかけないように頑張らねば、と思っている。この科目も先輩からの評判は最悪だ。

選択科目は今学期はEvolutionary BiologyとCalculusを選択した。Evolutionary BiologyはLife Scienceを専攻するにあたっては必須科目なので選択した。教授とも仲いい(はず)なので楽しみに頑張ろうと思う。Calculus(微積分) は単純に最近数学をやっていなさ過ぎて選択した。IBを終了してから指一本も触れていなかった。数学って昔は嫌いだったけど今はそんなに悪くないかなと思っている。個別で教えているのもほとんど数学だし。人って変わるもんだね。

今学期から二年生になる。この大学は不思議なことに殆どの学生が3年生になると部活動を引退してしまうので、二年生が実権を握ることになる。ということで僕も昨年から所属していたグループのリーダーを務めることになった。来週早速学校のインフラの人達とのミーティングが控えているのでビビっている。また、今年はコロナ禍の中グループとして初めて展示をやることになっているので、その準備もしなければいけない。本来ならば僕の親友も一緒に手伝ってくれるはずだったのだが大学に来ないので独りでやらねばならん。気が重い。

というわけでなかなかわくわくしない新学期ではあるのだが、やってみれば意外と何とかなるもんだろう。

小学生のころから、その日にいやなことがあるとわかっていた時は、翌日の自分を想像するのが習慣だった。「時間は過ぎる、嫌な時間は永遠でない」を合言葉に、何があっても一年後には忘れているだろうと滅入る気持ちを宥め賺しなんとかやっていた。この精神でしょ。あと6カ月でこの学期は終わる。もう12月になって快哉を叫んでる自分が見える。ほらね。死ぬわけじゃないんだから気楽にやってこう。

あとどうでもいいことなのだけれど「なだめすかす」の「賺す」という漢字が昔から好きだった。かっこいいよね。あとは「斑点」の「斑」もすき。特に理由はない。

取り敢えず今日はもう書くことがないので締めようかな。この二週間でもう一本ほど書くかもしれない。その時はもう少し前向きな話をしたい。

ばいばい、2020年上半期。

ばいばい、19歳。



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