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【マーベル映画感想】ソー/ラブ&サンダー

マーベル/MCU最新作「ソー/ラブ&サンダー」。

2D字幕とIMAX3D字幕で観てきましたので、合わせて2回観ての感想を述べていきます。もちろんラブ&サンダーのネタバレありです。

音楽が最高だった

まずは音楽。
予告編から使われていたガンズ・アンド・ローゼズの「SWEET CHILD O' MINE」をはじめ、ロックテイストのBGMがラブ&サンダーの世界観にマッチしていたと思います。

序盤のガーディアンズとの戦闘シーンや、終盤のエンドゲーム最終決戦を彷彿とさせる子どもたちの決闘は、テンションが上がるBGMで観ていてわくわくしましたね。

色使いも絶妙

それから色使い。
序盤はガーディアンズ風の色鮮やかさを出しつつ、ゴア周りは映画「シン・シティ」のような白黒基調になっており、色で描きたい世界感を表現していましたね。映画はやっぱり、どうようって見せるのかが非常に大事ですので、そのあたり視覚的にわかりやすかったと思います。

特に、白黒の中で黄色く光るサンダーボルトの演出がメチャクチャかっこよく、印象的でした。

ヤギとストームブレイカーが効いていた

おそらくこの映画を見て、ヤギとストームブレイカーが好きなになった方が多いでしょう。

それくらいインパクトがあり、どこか可愛さがありましたね。

ヤギに関しては、とにかく「うるさい」だけなんですけど、それが場を和ますというか、いい雰囲気を出していたかなと。

個人的にはヤギとガーディアンズの絡みがもう少し観たかったので、ぜひガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3にも登場してほしいところ。

そして嫉妬深いストームブレイカー。武器に感情を持たせる斬新な発想にはおどろきました。

元カノのムジョルニアに揺れ動くソーに歯向かう姿は、観ていておもしろかったですね。

ジェーンがマイティ・ソーになるくだりは.…

音楽や色使い、個々のキャラクターは非常に良かったと思います。ただストーリーというかジェーン周りでうーん…と感じてしまったところがあります。

個人的に、ジェーンがマイティ・ソーになるくだりがあまり好きになれませんでした。

予告編の段階でジェーンがムジョルニアを持っており、公開前から彼女がどういう経緯でソーになったのか注目が集まっていましたね。

蓋を開けてみたら、化学医療ではどうにもならないがん患者のジェーンが、ムジョルニアのところに行ってみたらソーになってしまったということ。なぜソーになれたのかというと、回想シーンでソーがムジョルニアに「ジェーンを守ってあげて」と言ったからでした。

辻褄はあってるし、回想シーンは時系列的に問題なかったと思います。
それでもどこか、受け入れられない自分がいました。

その理由としてまず、いきなりジェーンがガンです、ステージ4ですと言われたからだと思います。たしかに原作コミックでも乳がんを患っている設定ですが、自分は受け入れられませんでしたね。ジェーンというかナタリー・ポートマンがガンですって言われた気分になったからですかね。

それと、回想シーンでソーとジェーンが仲良く暮らしていたのも違和感を覚えました。今まで2人は遠距離恋愛としてしか描かれておらず、ソーが地球でジェーンと仲良く暮らしていましたと言われても、受け入れられなかったです。個人的に2人は強い愛で結ばれていながら、互いに住む場所が違うからということで、いい遠距離にあったと思います。

なので、2人がイチャイチャしているシーンは、やりすぎたとかんじたんですよね。そこに鍵となるソーの「ジェーンを守ってあげて」というおまじないは正直.…

MCUって回想シーンでここまでストーリーを成立させることはなかったと思います。MCUの良さは作品とのつながりで伏線が回収されたり小ネタが見えたりするところです。なので一見普通に見える回想シーンもご都合主義っぽく感じてしまいましたね。

エンドゲームでキャップがムジョルニアを持ったときのようなスッキリさはなかったかなと。

作品全体を振りかえってみても、今作はMCU作品の一つというよりは、完全にマイティ・ソーの4作目。マイティ・ソー1から3までの繋がりは要所要所で見えたものの、MCUフェーズ4としての繋がりはなかった気がします。

フェーズ4が始まって以来、アベンジャーズといったクロスオーバー作品がない中、どこかMCUのつながりを期待していた自分はいると思います。

ジェーンについても、予告編の段階で別アースから来たマイティ・ソーを期待していました。なのでその期待を裏切られことも今作のジェーン・ソー誕生に不満を感じた要因かもしれません。

あと、なぜバラバラになったムジョルニアをジェーンがつかむシーンを見せなかったのかも疑問に思いました。

ジェーンがマイティ・ソーになるところは見せ場のような気がしますが、いきなりクライマックスになることを避けたかったのでしょうね。それとも撮ってみたものの納得いくものにはならなかったか。

このシーンがなかったことで、ソーの前にマイティ・ソーとして現れたジェーンがいきなり過ぎた感じがしました。

ジェーンのムジョルニアをぶん回して、アクロバティックに戦うところなんかは最高だったんですけど、誕生秘話はうーんって感じでしたね。


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