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ギリシャ①〜アクロポリスの丘に立つ〜

シチリアからナポリを経由してギリシャに向かう。
旅の折り返し地点を通過したような気がした。


シチリア〜ナポリ

シチリアのパレルモで宿泊していたホテルをチェックアウト。

気さくな受付のお兄さんに別れを告げ、ナポリ行きの夜行フェリーが出る港に向かった。

フェリー乗り場に早めに着いたので、木陰のベンチに腰掛けていると目の前に1台の自転車が止まった。

「僕を覚えている?」と自転車にまたがったお兄さんが声を掛けてきたため、少しびっくり。

はじめはまったくピンとこなかったけど、お兄さんがサングラスを外したところでようやく誰だかわかった。

彼は、シチリア行きの夜行フェリーでとなり部屋にいた人だ。

何故だかわからないがフェリーの客室内には謎のドアがあり、俺の部屋と彼の部屋は繋がっていた。

彼のルームキーが壊れて部屋に入れなくなったとき、こちらに助けを求めてきたので俺の部屋から彼の部屋に入れてあげたのだ。

わざわざ話しかけてくれて嬉しい。

少し話をしてから「お互い旅を楽しもう」と笑顔で別れた。

さらばシチリア

ナポリで1泊

フェリーでナポリに到着後、翌日の飛行機でギリシャに向かうことにしていた。

この日は、ナポリ中央駅でお土産を買ったり、ご飯を食べたりダラダラ。

駅構内のレストランでご飯を食べているといつの間にかイタリアのおばちゃんたちに囲まれていた。

イタリアおばちゃんのひとりに席を譲ってあげたら、あとから仲間が集まってきて瞬く間に侵略されたのだ。

おばちゃんの輪の中にひとり取り込まれた日本人。

不思議な光景だったけど、お菓子をもらったり、少し話をしたりして仲良く時間を過ごした。

飛行機でギリシャへ

早朝4時に起床し、ナポリ中央駅前からバスでナポリ・カポディキーノ空港に向かった。

バスといいつつもジャンボタクシー的なものが停留所にやってきて、内心ヒヤヒヤ。

何人かバスに一緒に乗ってよかった。

空港に到着後、搭乗手続きを終えて機内に乗り込む。

空の上で爆睡していたため、あっという間にギリシャのアテネ国際空港だった。

ギリシャ・アテネに到着

アテネ国際空港に降り立ち、空港からアテネ市内にメトロで移動した。

ギリシャのシンボル、アクロポリスの丘にほど近いモナスティラキ駅に40分ほどで到着。

駅から徒歩10分くらいのところに宿泊するホステルがあり、観光地を手軽に巡ることができた。

ギリシャは、一大観光地であることはもちろん英語が第2言語になっているため、街のいたる所に英語の表記があってありがたい。

英語はすんなり通じるし、街が綺麗で雰囲気もよく、住んでいる人も穏やかで優しい気がした。

ギリシャ料理は本当に美味しい

お昼はアットホームなレストランでギリシャ料理を味わった。

ギリシャを代表する伝統料理「ムカサ」は、ひき肉やなす、じゃがいも、チーズなどを重ねて焼いたもので、グラタンのような感じだ。

手前がムカサ

なんだか優しい味付けで日本食と通じるところもある。

ギリシャ料理には馴染みがなかったけど、きっと日本人の口に合うこと間違いなし。

アクロポリスの丘

ギリシャに来たらここに行かないなんてありえない。

アクロポリスは、「高い丘の上の都市」を意味し、オリンポスの神々を祀った聖域であると同時に敵の侵入を防ぐ要塞の役目を果たした。

この辺りはパルテンノン神殿をはじめ、たくさんの観光名所が集まっている。

ヘロディス・アッティコス音楽堂

丘にある屋外円形音楽堂、現在もコンサートや演劇の会場として使われている。

古代ローマ時代に建てられ、1950年ごろに修復されたらしい。

パルテンノン神殿

言わずと知れたギリシャ、アテネ観光の目玉だ。

アクリロポリスの丘の上に建つ古代ギリシアの神殿で、アテネの守護神アテナを祀っている。

裏側かな

神殿は、工事のために足場がかかっていて、少し残念だった。

ロンドンを出発してから1ヶ月以上経ち、世界的に有名なパルテノン神殿まで辿り着いた。

少し感慨深い気持ちになったが、旅はまだ終わらない。

サハラ砂漠まで行くのだ。

あとがき

当初は、ナポリから陸路で東に向かい、とんがり屋根と白い壁の家が特徴的な村、アルベロベッロに行こうと思っていた。

その後、ギリシャにフェリーで向かおうとしたけど、最終的に飛行機を選んだ。すごく悩んで決めたと思う。

ギリシャに滞在した時間は短かったもののすごく充実していた。

シチリアが住みたい場所1位なら、ギリシャはおすすめの旅行場所ナンバーワンだ。

次回は、アテネの街を巡る。




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