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僕は『絶対倒産する』と言われたOWNDAYSの社長になった。

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売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYSが10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上… もっと読む
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#転職

第3話 荒れる海で眼鏡を回せ。

2008年3月

初出社から三週間後。

本社のほど近くにある回転すし店で、僕は、長尾貴之と、近藤大介の三人で、少し遅い昼食をとりながら話していた。

長尾と近藤は、僕が二十歳の時に埼玉県の片田舎で、小さな喫茶店を始めた時から一緒に仕事をしてきた創業メンバーで、買収以前に経営していたデザイン会社の残務を整理してから、オンデーズに合流してきていた。

この二人の他にも、十名程のメンバーを一緒にオンデ

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第4話  最初の月末「社長、1,000万円足りません」

2008年3月末日

奥野さんは、ウォーミングアップする間もなく、いきなり月末の資金繰りとの格闘の場に放り込まれていた。

「どうすんだよこれ・・いきなり一千万円以上足りないじゃないか。今からこの金を用意するのなんか、どう考えても無理だろ・・」

社員の帰った薄暗いオフィス。引き継いだ稚拙な資金繰り表をシュレッダーに投げ込みながら、奥野さんは自分のデスクでため息まじりに呟いた。

話を少し前に戻そ

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第7話 いざっ最初の勝負!

2008年6⽉

池袋東口を出て、明治通り沿いにあるジュンク堂書店の4階にあるカフェ。
ここの喫茶店は、書棚を抜けた隙間から、控えめな入り口を申し訳なさそうに覗かせており、まるで秘密基地のようにひっそりと佇んでいる。その為、一見すると外からこの喫茶店の存在は解りづらく、ジュンク堂書店の常連客しか入ってこない。

この当時、内密の話がある時や、一人きりで静かに考え事をしたい時に、僕は社員や関係者と

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第8話 新店舗

2008年7月

新店舗のオープンが遂に決まった。

ここから新生OWNDAYSの華々しいスタートがいよいよ切られるんだ。このお店がオープンすれば全てが上手くいく。社内のスタッフも一つにまとまり、全国の店舗の売上げも上がる。フランチャイズ展開だって順調に始動するし、財務は一気に健全化され、瞬く間に高収益企業へとV字回復だ。

僕は、ちょっとでも気を抜けばすぐにでも頭を覆いかぶさり奈落の底へと引きず

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