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【AIと企業戦略】なぜやるのか?それだけだ 『ダブルハーベスト』おわりに#2

こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。

いよいよAIの実装に向けて動いていきましょう。最適な本、『ダブルハーベスト 勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン』をまとめてきました。あとは実践あるのみ!
目次は以下です。

【Prologue】勝敗を分ける「何重にも稼ぐ仕組み」──ハーベストループとは何か?
【Chapter 1】AIと人とのコラボレーション──ヒューマン・イン・ザ・ループ
【Chapter 2】AIで何を実現するかを見極める──戦略デザイン構築のための基盤づくり
【Chapter 3】戦略基盤を競争優位に変換する──戦略デザインとしてのAI
【Chapter 4】データを収穫するループをつくる──ハーベストループでAIを育てる
【Chapter 5】多重ループを回して圧勝する──ダブルハーベストこそ最強の戦略
【Chapter 6】ハーベストストーリーを実装する──AIプロジェクトマネジメントの考え方
【Epilogue】地球をやさしく包む「最後のループ」──SDGsとハーベストループ

そして、終わりに、がものすごい学びがあるので、まとめていきます。昨日の記事は以下。

■おわりに AIよりも戦略よりも大事なこと
さて、AIの使い方、活かし方の前にもっと大事なことがある、という堀田さんの考えを見ていきます。ほんと大事。

・「どうやるか?」よりも先に自問すべきことがある
戦略という観点だけではビジネスは成り立ちません。

事業で最も大事なのは、「どうやるのか(HOW=戦略)」ではなく、「なぜやるのか(WHY=目的)」です。

この点は強調しすぎてもしすぎることはありません。そしてすぐ忘れがちです。ここが薄れると、形骸化、目的と目標の逆転など起こり、組織がおかしなことになりますね。

日々の業務のなかで、つい,、どうやるかの議論に終始しがちです。しかし、それはあくまでも目的を実現するための手段であることを忘れてはいけません。実際に市場環境は想像以上にスピーディーに変わりますし、専門知識が必要だと思われたAI技術も多くがコモディティ化していく流れにあります。

今ままでの前提は崩れていきます。そうなると、今まではこのためにやっていた、ということが半年後には変わりえます。そんな時に、指針が必要ですね。これがパーパス、と呼ばれるものです。この後の堀田さんの話はさらに面白いので、長めに引用させていただきます。

かつての私は「できること」をたくさん持った人間でした。「できること」しかもっていなかった、といってもいいかもしれません。
何かを学べば、「できること」はどんどん増えていきました。たとえば、Swiftというプログラミング言語を勉強すれば、iPhoneのアプリが実装出来るようになります。機械学習について学べば、AIが実現できるようになります。「そうやって『できること』を増やしていけば、ビジネスでも成功するはずだ」ーそう信じて私は起業しました。
しかし起業家としての「軸」を欠いていた当時の私の事業は、箸にも棒にもかかりませんでした。自分に何が足りないのかがわからず、また「できること」を増やしては、何度も失敗を繰り返しました。
とくに会社の立ち上げ時期には本当に苦労したのを覚えています。
いま振り返ればわかりますが、そうした数々の失敗の原因は、「なぜやるのか(WHY)」という根幹が私には見えなかったことにあったのです。

この文章は噛みしめていきたいと思います。
できることを増やすことも大事ですが、軸が何よりも大事。しかし、この軸を決める、目的を決めるのは、正解がない分、大変タフです。だからこそ大事!
いったんパーパスを設定しても、マーケットの荒波にやられて失敗します。そのときに、それでもなぜ自分が続けるのか?と自問し続ける必要があります。この作業はとてもつらいです。そのため、なぜやるかを洗い出す具体的なアプローチが必要となります。

明日はそこを!

草場壽一

https://sinlab.future-tech-association.org/


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