【AIと企業戦略】いよいよ!AIで収穫ループを作る! 『ダブルハーベスト』CHAPTER4#1
こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。
いよいよAIの実装に向けて動いていきましょう。最適な本、『ダブルハーベスト 勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン』を見ていきます。
是非ご購入ください!!
目次は以下です。
【Prologue】勝敗を分ける「何重にも稼ぐ仕組み」──ハーベストループとは何か?
【Chapter 1】AIと人とのコラボレーション──ヒューマン・イン・ザ・ループ
【Chapter 2】AIで何を実現するかを見極める──戦略デザイン構築のための基盤づくり
【Chapter 3】戦略基盤を競争優位に変換する──戦略デザインとしてのAI
【Chapter 4】データを収穫するループをつくる──ハーベストループでAIを育てる
【Chapter 5】多重ループを回して圧勝する──ダブルハーベストこそ最強の戦略
【Chapter 6】ハーベストストーリーを実装する──AIプロジェクトマネジメントの考え方
【Epilogue】地球をやさしく包む「最後のループ」──SDGsとハーベストループ
いよいよCHAPTER4!昨日の記事は以下です。
■【Chapter 4】データを収穫するループをつくる──ハーベストループでAIを育てる
いよいよ!!ハーベストループの作り方です!楽しみ!
・データを”狩る時代”から”育てて収穫する時代”へ
前にも触れたように、かつてはデータ・イズ・キングでした。しかし、これが幻想になりつつあります。
データには隠れた宝物が埋まっていて、それをうまく見つけたものが勝つ。だからデータは王様であり、大量のデータを握ったプラットフォーマーには勝てないと思われていたのだ。
しかし、です。ただデータを集めるだけではだめです。なぜでしょうか?
まず、大量のデータがあるといっても、それがAIにとっていいデータかどうかわからない。
さらに、そのデータを分析したところで、過去のことはわかるかもしれないが、未来のことはわからない。既存のデータはたいてい過去の記録でしかないからだ。
変化の激しい現代に重要なのは、刻々と移り変わるリアルタイムのデータであって、リアルタイムデータを取得できる体制がなければ、時代の変化に取り残される恐れがある。
AIにとって大事なデータなのか?そして、データから得た過去の知見を活かせるか?これを見極めないとです。そのため、今後のAI時代に必要なデータは、どんどん流れるフロー型のデータだとなります。
リアルタイムでデータをいかにとってくるか?
これを農業に例えて、データをハーベストする、収穫すると本では呼んでいます。
データを育て収穫するサイクルこそが、本書が提唱するハーベストループにほかならない。データを握った者が勝つのではなく、リアルタイムでデータが入ってくるループ構造をつくったものが勝ち続ける。データ・イズ・キングならぬ、ループ・イズ・キングの時代の到来だ。
データを育てる、これならできそうな気がします。データ量が大事といわれるとGAFAには勝てないですが、収穫は出来そうです。
・ループ構造をつくってはじめてAI戦略は機能する
では、今までみてきたことを振り返りましょう。
いままでAIを使うメリットを見た。だが、最終価値だけでは、とくにAIがコモディティ化しつつある時代には、差別化できない。そこで、最終価値を戦略にアップグレードして、競争優位へと変換することを試みた。
これで、一回勝てます。ここから勝ち続けるには、ループ構造、ハーベストループが大事です。逆に言うと、ループを作らないままAI活用すると、いき詰ります。
他の戦略として、データを買うこともできます。これは以前議論しました。
しかし、これでは間に合いません。これは、新人研修に例えることが出来ます。研修を終えた新人をそのまま現場に投入するか、現場投入後もトレーニングし続けるか。当然、トレーニングし続けた方がいいです。つまり、AIにデータを与え続けた方がいいわけです。
ではいよいよ、ハーベストループの作り方!これは明日から!!