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【第24回】「なでしこ銘柄」について

こんにちは! shuhigashiです。
第24回目の投稿は、「なでしこ銘柄」について、調べたことを纏めて書いていきます。

以前の記事で、ROESGランキングで世界56位(日本勢1位)の花王から学べることについて書きましたが、その中で「外部評価がオンパレードである」点が学べることの1つであると述べました。何とその数24個。笑
ですので、今後はその外部評価を1つずつ調べながら記事に纏めていくことにしました。今回がその第16回となります。

それでは、宜しくお願いします!

1.「なでしこ銘柄」とは

経済産業省HPによると次の通りの記載がありました。

経済産業省は、東京証券取引所と共同で、2012年度より女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定し、発表しています。
なでしこ銘柄は、「女性活躍推進」に優れた上場企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、企業への投資を促進し、各社の取組を加速化していくことを狙いとしています。
また、「なでしこ銘柄」選定に加えて、女性活躍推進に優れた企業をより幅広い視点で評価する観点から「準なでしこ」を選定するとともに、「なでしこチャレンジ企業」リストを作成しています。

尚、「なでしこ銘柄」はこの選定に加えて次の選定も同時に行っている。
・準なでしこ
・なでしこチャレンジ企業
・注目企業

余談ですが、以前記事にした「ダイバーシティ経営企業100選」とロゴが似てるなぁ~って思ったら、どうやら”姉妹ブランド”らしいですね。”姉妹”という言い方からしても、女性活躍を推してますよね。笑

2.「なでしこ銘柄」を調べてみる

さて、なでしこ銘柄を調べていきましょうか。公式サイトにWeb上で掲載されていますね。令和2年度の選定について見てきましょう!(過去分はWebページのリンク切れを起こしていたりするので、今回は単年度のみで見ていきます!)

なでしこ銘柄、準なでしこ認定企業数:64社

まずは、業種別の比率です。

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化学、水産・農林業・食料品、小売業、情報・通信業、保険業、その他金融業が上位3位(同率含む)となっています。

どういう企業がいるのか、一覧で出しますね。それがコチラ
※オレンジ色が「なでしこ銘柄」緑色が「準なでしこ」です。

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パッと見ですが、一般消費者向けの商材を扱う企業が多い印象ですね。
飲み物・食べ物・日用品・化粧品・・・など。

次にこれまでの選定回数(最大9回)の上位10社がコチラです。
※オレンジ●が「なでしこ銘柄」緑色〇が「準なでしこ」です。

画像3

東急、すごいですね。これまで一度も取りこぼしナシですし、その全てが「なでしこ銘柄」です。当然ながらですが、東急のHPにはこの件について「社外からの評価」のトップバッターとして掲載していますね。東急のダイバーシティへの取り組みというページは見ごたえがあります!!

3.どうしたら選ばれるのか

経済産業省HPによると次の通りの記載がありました。

・東京証券取引所の全上場企業を対象として、女性活躍度調査(以下)を実施
 ※まずもってこの調査に回答する必要がある。
 ①経営戦略への組み込み
  ・ダイバーシティ・ポリシーの明確化
  ・経営トップによるコミットメント 等
 ➁推進体制の構築
  ・経営レベルでの推進体制の構築
  ・事業部門との連携 等
 ③ガバナンス
  ・取締役会構成員の多様性確保
  ・取締役会の監督機能の向上 等
 ④全社的な環境・ルールの整備
  ・人事制度の見直し
  ・柔軟な働き方、継続就労のしやすさ 等
 ⑤管理職の行動・意識改革
  ・管理職に対するトレーニングの実施 等
 ⑥従業員の行動・意識改革
  ・多様なキャリアパスの構築
  ・キャリアオーナーシップの育成 等

・ROE加点
 ⇒3年間平均ROE(自己資本利益率)の値に応じて加点

東証上場企業(約3,600社)に、まずはチャンスがあるということです。
「女性活躍度調査」の内容を高める必要もあるのと、ROEの向上も必要となってくるようです。

ROEは、毎度お馴染み「伊藤レポート」で言及されている通り、最低でも「8%以上」というラインがあるので、それを目指すことになるかと思います。

ただし、これも毎度お馴染みですが、ROEを上げるだけのために、分子である利益率を高めるために事業の源泉といえる研究開発費を削減したり、分母である自己資本を抑えるためにレバレッジを調整するなどといったことは、本末転倒である可能性がありますのでご注意ください。あくまでも中長期的な視点でROEを高める必要がありますし、ROEは”結果”でしかないです。成長事業への投資に伴い、ROEが一時的に低下することもあり得ますので、いかにして、投資家にそれを伝えれるか・対話できるかということが、カギとなります。丁寧なIR活動が重要で、特に近年では「統合報告書」といわれる財務情報だけでなく”非財務情報”を織り交ぜて対話することの重要性が高まっています。
⇒なでしこ銘柄に関しては、「女性活躍度調査」で高いポイントを取るだけでも、既に”非財務情報”を向上させる必要がありますので、この銘柄は財務と非財務のバランスがほどよく取れていて且つ、企業価値創出の持続可能な企業が選定されている、ということも言えるのではないでしょうか。とても良い選定事業(銘柄)だと思います。

4.最後に

みなさん、「なでしこ」って、耳にすることよくありませんか?
私は「なでしこジャパン」や「なでしこリーグ」(いずれも女子サッカー関連)古くからは「大和撫子(やまとなでしこ)」などを耳にしますね。

Wikipediaで大和撫子と検索すると、何故か?英語で記事が掲載されています。これは大和撫子がグローバルだという証なのでしょうか?冒頭では次のような記載があります。

Yamato nadeshiko (やまとなでしこ or 大和撫子) is a Japanese term meaning the "personification of an idealized Japanese woman",[1] or "the epitome of pure, feminine beauty"; poised, decorous, kind, gentle, graceful, humble, patient, virtuous, respectful, benevolent, honest, charitable, faithful.

めっちゃ良いこと書いてますやん。笑

まずもって「理想化された日本人女性の擬人化」または「純粋で女性的な美しさの縮図」ですって。ステキすぎでしょ。

更には、「落ち着きがあり、装飾的で、親切で、優しく、優雅で、謙虚で、忍耐強く、高潔で、敬意を表して、慈悲深く、正直で、慈善的で、忠実です。」

これ、いわゆる”レベチ”な女性ですよ。笑
もし、これら全てが備わった女性がいたら、怖いくらいです。笑

まぁ、それはさておき、つまりは

日本企業、女性をもっと活躍させようや!女性ってすごいんだぞ!

って解釈でいいんですよね。

個人的な考えですが、私は男性ですが、妻や子(ともに女性)には頭が上がらないことが、結構多いと感じます。(もちろん、私が彼女らのために何かをすることもありますよ^^)

男性に足りないものを女性が、女性に足りないものを男性が、互いに支えあっていくという構造が、少なくとも各家庭で実践されていますよね。

私も単身赴任の経験がありますが、(それが女性との関連性があるかは読み手の皆さんの受け取り方によりますが・・・)男一人で生活していると、料理はやるけど、食器洗いは後回し、仕事から帰って気が向いたら食器洗うけど気が向かなかったら明日への繰越。笑 料理も面倒ならコンビニに走る。洗濯はやらないと着るものないからやるけど、色物を分けたりとかネットに入れたりとか、そんな細かいとこまで気にしない。キレイになればそれでいいや。掃除はゴミ箱に入れたゴミをゴミ収集の日に出すくらいで、掃除機掛けたりとか、ましてや、風呂もシャワーで済ますから風呂掃除無し。トイレ掃除にいたっては、マジで掃除せんとヤバイという極限まで追い込む。笑

まぁ、一人だったら女性もこういうことあるのかもですが、誰かと一緒に住む(一緒に居る)となると、その誰かのことを思いやって、行動しますよね。そういうのが大事ですよね。それが男女が一緒に住むことで、バランスが取れていくことが多いんじゃないかなぁ~って、私は私の家庭を見て、そう思いますね。(主観的な話で恐縮ですが)

企業においても、男女がお互いに支えあい、高めあっていくことが、一番の理想なのかもしれませんね。

逆に、女性社会といわれる職場はどうなの?とも思ったりもしますけどね。笑

私の妻や母は、一般的に女性社会と言われる職業に就いている(いた)ので、色々と愚痴?といいますか、男性には「え?」と思えるようなことを聞かされたことが多かったですね。

私自身は一応比率に偏りはあれど、男性と女性が働く企業に勤めてきましたが、やはり男性比率が高い職場の経験の方が長い気がしますね。男性だけだと、男性特有の良い意味での「テキトー」さで乗り切っていけるので、やりやすさを感じる面もありますが、女性がいるから組織が締まるっていう経験もしてきました。

難しいなぁ~。でも、やっぱり男女がそれなりの比率でその場に居るというのは、良いことだと思いますよ。

ほとんどの学校もそうだったじゃないですかね?同じクラスに男女が概ね同じくらいの人数で構成されていた、そんなイメージ。

あの構成がそっくりそのまま、企業に移行できれば、良いものが生まれてきそうですね。

ん~、話の着地点を見失いました。笑
締まりがない(男性特有のやつか?笑)ですが、締めますね。笑

とにかく、女性活躍が叫ばれる現代です!
女性が活躍できる環境を作る、そういう人が一人でも多くなっていくことが理想なのではないでしょうか?
(ちゃんと締まったかな?笑)

次も頑張って調べて記事にしていきますよ~
次回は、「女性が輝く先進企業表彰」について記事にします!


~行動は今日からはじめる!~
それでは頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上です。

Thank you!