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【第4回】ROESG世界56位(日本勢1位) 花王から学べること

こんにちは! shuhigashiです。
第4回目の投稿は、2019年8月に日本経済新聞に掲載された「ROESGランキング」で世界56位(日本勢では1位)となった花王(4452)から学べると感じたことを書いていきます。
前回は同1位のノボ ノルディスク社について書きました。気になる方はコチラをご覧ください。

それでは、宜しくお願いします!

1.花王とは

日本にお住まいの方でしたら、「Kao」という文字と月(の子ども)の顔のロゴマークは、一度は目にしたことがあると思います。

(の子ども)ってどういうこと?と思われたかもしませんが、花王HPのロゴマークの変遷によりますと、この月は初代のロゴマークから存在していたそうですが、男性⇒女性⇒子どもに変わっていった歴史があるようです。
ふむふむ。娘溺泉に溺れさせ、赤いキャンディーを何個か食べさせたのだと記憶しておきます。笑
個人的には1943年の男性の月が好きです。顔がしぶいねぇ~。

では、軌道を修正しまして花王とは?
Wikipediaによりますと次の通りです。

花王株式会社(かおう、英語:Kao Corporation)は、東京都中央区日本橋茅場町に本社を置く大手化学メーカーである。コーポレートアイデンティティは、「自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして」。
日本を代表する日用品メーカー。

やはり、日本を代表する日用品メーカーですよね。私も洗剤や歯磨き粉など毎日のように花王製品を使用しております。私たちの日々の当たり前の生活の中に花王は常に居るということですよね。素敵です。

でも何故、花王が日本勢でROESGの1位になれたのでしょうか?

時価総額的には、日本企業において現時点で(も)上位数社とは言い難いのです。すごく気になってきましたね。花王。

2.結論(花王から学べること)

結論を述べさせていただきます。
花王から学べることは(たくさん有り過ぎますので…)本記事では次の2点に厳選してみました。

①ステークホルダーにウケる戦略的なHP構成
➁外部評価のオンパレード

それでは、1つずつ見ていきましょう。

3.ステークホルダーにウケる戦略的なHP構成

目の付け所!笑
わたくし、これまでの仕事柄、多くの企業のHPを見てきました。なんなら、ある括りで日本に存在する金融機関(数百社)のHPを全て見てきた経験もあるのですが、花王のHPは、私が見てきたフツーとは一味違います。

以下に引用させていただきます。ご覧くださいませ。


▼PCなどのディスプレイ向け(A画面とします。)

画像2


▼スマホ等の小さいディスプレイ向け(B画面とします。)

画像1


分かりますか?私が言いたいフツーとの違いが。

まずは、A画面をご覧ください。
日本を代表する日用品メーカーであれば、「製品カタログ」をHPで一番に主張すべきだと思っていたのですが、この文字の小ささ・・・。

次に、B画面をご覧ください。
(こちらは右上の「MENU」ボタンを押下した状態です)ディスプレイが小さい場合、A画面でいうところの上段に設置されたメニューはハンバーガーボタン内に隠して表現するのがレスポンシブウェブデザインでは一般的だと思いますが、そのハンバーガーボタンの大きさをも上回る大きさで、そのすぐ下に「MENU」ボタンを配置し、如何にも「こっちが皆さんが見るべき、本当のメニューですよ。こっちを押してください!」とばかりに主張しているボタンがあるのです。

そうです。
推測ですが、花王は次の3つを主張しているのです。

・花王グループについて
・研究開発
・サステナビリティ

これまでの常識?を打ち砕くHP構成。

例えば、いまどきのHPでは「投資家情報」は上場企業であれば、「採用情報」にいたってはほとんど全ての企業が見やすい場所に設置していますが、それをも上回る位置に、上記3つを配置しているんですよ。

さすが、ROESG日本勢1位!

特にESGスコアについては、世界1位のノボ ノルディスク社のESGスコアと同値なだけありますよ・・・。この辺りに抜かりがないです。

ちなみに比較対象として、ROESGランキングに載っていたその他の日本勢のHPのリンクを掲載します。

全体89位(日本勢2位):NTTドコモ
全体91位(日本勢3位):KDDI
全体94位(日本勢4位):日本たばこ産業

花王と全然違うのがわかりますよね?私の固定観念は、上記の3社のようなHPだったのですが・・・

企業にとって本業を推すのがフツーだと思っていたので、冒頭で私は「「製品カタログ」をHPで一番に主張すべきだ」と述べましたが、これは何故なんでしょうか。

ROESGランキングの記事では、伊藤先生は次のように言われています。

――ESGに積極的な企業は収益力も高いといえますか。

「非常に悩ましい問題だ。もともと収益力が高くて余裕があるからESGに力を入れるのか、ESGが良いから収益性が高いのか、結論は出ていない。株価の面から言えば、ESGが高い企業は総じて変化率が小さく、資本コストは低下する」
「重要なポイントは、企業を評価する物差しに構造変化が起きていることだ。いくらROEが高くても、ESGへの取り組みが低水準の企業は企業価値をディスカウントされるだろう。逆に高いESGに取り組んでいる企業は、ROEに対してプレミアムがつき、企業価値の評価が切り上げられる

なるほど。「企業を評価する物差しに構造変化が起きている」・・・か。
本当の意味で、HPで自社を上手にブランディングするって流行りそう。

ちなみに私が就活している身だとすると、花王のHPを見てると、ワクワクして、ここで仕事をしてみたい!ってなっちゃいます。笑

4.外部評価のオンパレード

先述しました罠(もとい、素晴らしい戦略)にまんまと私もハマり、気づいた時には「サステナビリティ」というページを見てしまいました。笑

しかし、このページ、ものすごい情報量…。これは文字通り”サステナビリティ”に?私は色々と調査を続けていかなければならなくなりました。笑

で、この「サステナビリティ」のページの中でも一番気になったのが「外部評価」という部分でした。

HPって、IR情報もしかり、基本的には”自発的”な部分がほとんどだと思うんですね。はい。

そんな中で、自社に箔を付けてくれるのが、やはり「外部評価」となってくるんですよね。(結局、自発的にそれを開示することにはなるけど。笑)

その箔となる「外部評価」、花王はオンパレードなんですよ!!
とりあえず、現時点の内容を書き出させていただきます。(引用

▼SRIインデックスへの組み入れおよび評価
 ・Dow Jones Sustainability World Index (DJSI World) Dow Jones Sustainability Asia Pacific Index (DJSI Asia Pacific)
 ・FTSE4Good Global Index
 ・MSCI ESG Leaders indexes
 ・Ethibel Sustainability Index (ESI) Excellence Global
 ・Euronext Vigeo Eiris World 120 Index
 ・ECPI Global Ethical Equity Index
 ・FTSE Blossom Japan Index
 ・Bloomberg Gender-Equality Index
 ・MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
 ・MSCI日本株女性活躍指数(WIN)
 ・S&P/JPX カーボン・エフィシエント指数
▼評価
 ・CDP
 ・World's Most Ethical Companies(世界で最も倫理的な企業)
 ・ISS ESG
 ・EcoVadis
 ・Global 100 Most Sustainable Corporations in the World
 ・ダイバーシティ経営企業100選
 ・くるみん認定・プラチナくるみん認定
 ・なでしこ銘柄
 ・女性が輝く先進企業表彰 「内閣総理大臣表彰」
 ・健康経営銘柄
 ・健康経営優良法人~ホワイト500~
 ・DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付
 ・スポーツエールカンパニー

24個を掲載されていることが確認できました。キャー!!(発狂)

日本語で書かれているやつしか、わからんー!!笑

とりあえず、雰囲気でわかるのは「地球にやさしい」「人にやさしい」ということだけです。はい。

こちらの評価内容、別途調査して記事にしてみようと思います!恐らくこれらが、ハイESGスコアを叩き出した源泉に違いない・・・(推測)

5.花王をもっと知りたい…

ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。調べれば調べるほど調べなくてはならないことがいっぱいの花王でした。笑
今回はROESGランキング日本勢1位ということで、特にESGスコアのハイスコアが気になり、非財務回りに焦点を当ててしまいましたので、財務回りも見てみたいなぁ~って思い、花王についてググってましたら、私が欲している情報が載っていそうな書籍があるではないですか!HPだけでは知れない情報が載っていると推測しますのでコチラも読んでみたいと思います。(後日、読書感想文の記事を出したいと思います!!)


~行動は今日からはじめる!~
それでは頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上です。

Thank you!