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槙島の雨玉

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ちょっとした飴玉くらいの言葉の引き出しです。 さらっとお楽しみいただける、140字以下集。
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一生会えなくなることよりも、どこかで会えてしまうことのなんという苦しさ。

心のヒビは、涙が溢れそうな時に揺らぐ視界。心が割れる音はとても静かで、その涙がぽた、と落ちる音。

好きを多用すればするほど気持ちは募るのに、どうして言葉は掠れていくの。

あなたの香りに酔いしれるほど、深くあなたに潜っていたい。

悲劇ってもんを物語にした時、喜劇のように面白いのは、そいつが誰かの物語だからさ。

かき氷。甘いのはいちごシロップじゃなくて、舌を出して笑う君。

死ぬことの対は生きることではないし、生きることの対は死ぬことじゃない。だけど「死にたい」ってのは「生きたい」の裏返しだと思うんだ。

もしも君が隣にいたら、僕は幸福を背負う決意をしなきゃいけないんだ。

目を瞑った時何も見えなくなるのは、何が大切なのかを思い出すため。
真っ暗で不安になるから、一番大切で目で見たいものを思い出すためなの。

終わりのある何かを、私たちは今日も愛している。