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理解れ! 休め! 甘やかせ!

吉玉サキさんの『疲れてメンタルが弱ると「休みかた」すらわからなくなる』というエントリを読みました。

疲れているからこそ休まなくてはいけないのに、休むという「決断をする」のに割くパワーがなく、結局それまで通りに働いてしまう人も多いらしいのです。
職場環境が厳しいから転職をした方がいいと頭では分かっていても、転職活動をするための体力気力がない、という悲しい状態になってしまったり。

「疲れたとか言ってる場合じゃない」を繰り返して踏ん張り続けた結果、気づいたら限界に達していたという人をネットでも見てきました。
私もそんな感じで二〇十六年に倒れて五日間の入院になりました。体が限界を迎えると一瞬で全てがシャットダウンされ、回復にかかる時間もコストも倍以上になると痛感した次第です。

なお、私が倒れた原因は郵便局の集配バイトの「気温差」です。
手紙類が集まる部屋は暖房が効いているのですが、集配用トラックに積み込むための場所の気温があまりに寒く(吹雪の入り込むところでもドアが開けっぱなしで、そこまで荷物を運ぶ作業を日に何度もしていた)、それを繰り返すうちに体がやられて胃腸炎にかかり救急車、でした。

実は昨日も、体調があまり良くなく半日以上寝ていました。
夫が買い物に出てお寿司を買ってきてくれ、見るからにおいしそうな炙りサーモンをいただいたのですが、それがあまり「おいしい」と思えず「あ、これはやばいな」と。

以前の記事で書いたように、お寿司大好きになった沢村です。
しかし大好きなものを口にしても「んひゃ~~おいしい~~! 幸せ!」という気持ちにならず「……うん、お寿司だね」くらいの反応でした。
これは脳が疲れてる! ちゃんと判断できるところまで戻さなきゃ! と、またすぐ布団に入ったのでした。

私は医療従事者ではないので正確な知識を持ち合わせていませんが(介護の知識が少しある程度)、脳という器官の大事さは分かっているつもりです。
脳は訓練を繰り返すことでニューロンが強化され記憶力が向上しますが、細胞自体がやられてしまうと、もう元には戻りません。

「茹で卵が生卵に戻せないのと同じ」という理論がよく知られていますが、まさにこの通り。熱中症や脳梗塞などでダメージを受けた脳は、その後正常な活動が出来なくなります。(今後の研究の進歩でもって、脳細胞も治せるようになるかもですが)
脳のダメージは、怪我した箇所を見て「青タンになってる」「血が出ている」というような判別ができません。だからこそ普段と違う違和感を感じた時にはとにかく休む栄養を摂ることが大事だと理解し、徹底したいです。
(頭痛が止まらなかった時にはMRIを撮りにいったこともあります。何も悪いところがなかったのが幸いでした)

感覚主体の「何かいつもと違う」「思ったようにならない」という判断が正しく出来るのは、誰よりも自分自身ではないでしょうか。
家族や仕事場の人が「なんか顔色悪いよ?」と気づいてくれたりする事もありますが、「体調が悪いから休もう・病院へ行こう」と決められるのも、最終的には本人です。

日本人の性質でしょうか、無理を無理と思わずに頑張ってしまう人が多い気がします。
限界になって倒れたことがあってもなお、「大丈夫、あの時よりはマシだから! まだいける!」と動き続けてしまうとか。

出力二十パーセントのままタスクを続けるよりは、八十パーセントくらいまで回復させてから作業をする方が、進みも早いし負担も少ないはずです。
自分を甘やかすのも悪いことじゃない、と胸を張って言える世界になればと思います。昼寝の時間があるスペインとか、休暇の多い諸外国を見習いたいですね。

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