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オススメしたいステキマガジン

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スキのストリームに埋もれさせるにはもったいない、沢村の備忘録的マガジン。読んで「これはためになる~」「はぁーええ話や…」と感じた記事をまとめさせていただいています。
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2021年9月の記事一覧

心理学・行動経済学等の著名な研究論文が次々に追試失敗【心理学】

心理学の研究論文は再現性が低いことが指摘されていました。再現性が低くなる原因は、学界全体に「疑わしい研究手法 (QRPs)」が蔓延していたことにあるとみられます。 現在は学界全体をあげての対策が行われているようです。研究の事前登録、データの公開、追試などが重視されるようになっています。 学界は正しい方向に進んでいるようですが、だからこそ、重要な発見だとみなされてきた過去の研究成果が次々に覆されているようです。 少々調べましたが……、いやはやこれは……脱力しました。心理学

ほしい!!って深い… “世界はほしいモノにあふれてる”制作チームがコロナ禍で考えたこと

みなさん、こんにちは! 「世界はほしいモノにあふれてる」という番組をご存知ですか?   世界各地をめぐり、そこにしかない素敵なモノに出会う旅。 2018年の放送から、これまで43の国と地域をめぐってきました。 旅するバイヤーさんと一緒だからこそ出会える人・モノ・暮らし。  世界中のめくるめく“ほしい!モノ”の魅力をお届けしています。  突然起こったコロナ禍、海外での取材もロケもままならない中で、世界を旅する番組が何をみなさんに伝えたら楽しんでいただけるのか、何をお届

超フェアな世界でも、格差は勝手に生まれる

格差の原因は「誰かの搾取」であると、一般的に思われています。 ところが、仮に「誰も搾取しない、誰も不正をしない世界」を作っても、格差は消えないかもしれません。 いくつかモデルを作って実験をしたところ、面白い結果が出たのでメモ。 ・全員の能力が平等 ・全員の初期財産が平等 ・全員のチャンスが平等 この条件下で2種類のモデルを作って、シミュレーションをしてみました。 モデル1: サイコロを振って出た目だけスコアが増える モデル2: コインを投げて表だったらスコアが2倍

祖父が残した言霊

本題に入る前に初投稿のnoteが思った以上に反応を頂けて本当にありがとうございます。私はあまり日本語の使い方が上手じゃないから、そこは暖かい目で見守って頂けたら幸いです。では本題に入ります こんなツイートをした この物語をもう少しだけみんなに届けます これは私と祖父の本当にちょっとした たわいの無い つまらない話 小学生の頃はあまり家に帰りたくなかった 理由は色々あって詳しくは言わないけど とにかく帰りたくなかった だから祖父の家によく寄り道していた じい

「探偵!ナイトスクープ」のWikipediaに見る〝記憶違い〟と、それを補強する〝設定付け〟

「夏休みに大阪の従兄弟の家に行くとみんなで観ていました」 「ほんとに懐かしいです。当時ナイトインナイト派とリアルナイト関西派に分かれてました」 「取材に応じる一般の方も個性のある人が多くて秋ちゃんがよくタジタジになってた記憶。。」 2020年春、「リアルナイトかんさい」という関西ローカルの情報番組の〝録画〟をYouTubeに投稿した。 これらは、その動画を見た人から寄せられたコメントのごく一部だ。 初めに断っておくと、「リアルナイトかんさい」という情報番組は実在しない

日本のボードゲームシーンの現況と展望

ドイツのボードゲーム雑誌『SPIEL DOCH!』の2021年冬号に、日本のボードゲームシーンの特集記事が掲載されました。 この文章は、その記事が編成されるにあたって、上杉がドイツの記者から受けたインタビューの質問と回答を日本語に訳したものです。 本文では、日本のボードゲームシーンの現況と展望についての自分の考えを記載しています。 海外の記者に伝えるために、日本の状況を単純化している部分があります。また一部、日本のボードゲームシーンではなく、上杉個人に関する質問と回答が

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ただあなたが生きていればいい!

僕の嫌いだった、田上先生の話。

この文章は、NTTコミュニケーションズが提供するオンラインワークスペース「NeWork」がnoteで開催する「#あの会話をきっかけに」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。

自分がどのくらいエコーチェンバーの中にいるのか可視化するシステムを作ってみた

「ツイッターで見た」計算社会科学という学問があります.社会科学にコンピュータサイエンスを導入して,これまでにない分析を行おうという学問です.最近日本でも計算社会科学会が発足するなど今盛り上がっている研究分野です. そんな計算社会科学の分野で扱われる課題の一つに,ソーシャルメディアによる社会の分断の分析があります.アメリカ大統領選や新型コロナ禍でフェイクニュースを目にする機会が多くなりましたが,フェイクニュースや偏った情報の取得は,人々を分断させ社会を混乱させると言われていま

【マロ返】昔の自分と比べて落ち込み、手が止まってしまいます

あらあら、それはずっとおつらかったわね……。インターネット・ハグをどうぞ! 技術面とメンタル面、肉体面で困ったことがあって、それらが複雑に絡み合っている……そんな印象を受けたわ。 落ち込み等が長期間/著しい場合、こういうやりとりでは解決できないと思われるので、メンタルクリニックなどプロにかかってくださいね。 悩みの根底にあるのがリアルの心の傷だった場合、表面に出てくる同人のあれそれでは解決できないから……。 コンプリケイテッドなお悩みは、分割して考えてみるわね。 ■

犀の角のようになんかみんなで歩め

大須賀覚様 拝啓 お元気ですか。日本では夏が終わりました。窓際のサボテンは、今年一度しかつぼみをつけませんでした。去年は五回くらい花が咲いたのですけれども。 「サボテンより多く花を咲かせる」というのが、最近の私の目標です。 幸い、この夏、ひとついい論文が書けました。でも次はまだです。今のところサボテンと一勝一敗。 サボテンはライバルとしていいですよ。 うまく論文が出ないときに、 「さぼってんじゃねえ!」 と、叱咤激励してくれます。 最後のお手紙、ありがとうご

【マロ返】自信がないけど人に頒布する本を作りたいです

嬉しいコメントまでありがとうございます! あらあらあら……夏から五万字!?夏から!?!? 大回転エンジン、すばらしいわ! さて、メンタル面だけど……あまり詳しくはできないわ。 「やりたい」と「できる」が重なった時、わたくしは「ガンガンやろうぜ!」というメンタルなので……(ポジティブ)(不安に寄り添ってほしい場合は、仲のいい方に相談してもらってくださいネ) でも自分のために刷る気があるなら、あとは1部か10部か何十部かの問題だから、案外作業量や負担は変わらないかも? じ

独立しました。拝啓、BEMANI Sound TeamだったTAGへ。

こんにちは。TAGです。このたび15年勤めた会社から独立してフリーランスの作曲家として活動することにしました。 なぜ会社を辞めたのかと言いますと新しい働き方の可能性に挑戦してみたかったからです。 どういうことかと言うと、世の中の働き方には大きく2つあると思っていて1つ目は自分が従業員となり他の経営者の元で働くパターン。パートやアルバイト、会社員などおそらく日本の多くの方がこれにあたるのでは無いかと思います。僕も今まではこれでした。 もう1つが、自らが経営者となり事業を営

公募の使いまわし問題についての考察

公募の使いまわし問題の話って、もう1億回ほど見ているのだけど、自分の考え整理がてら、ちょっと意見をまとめてみる。 「使い回すより、新しい作品を書いた方がいい」という意見これは完全に同意。 デビューしたらたくさん作品を書くことになるし、1つの作品にいつまでもこだわっていても成長しないし、どんどん新しい作品を書いた方が良い。 ただ、「新しい作品を書いた方がいい」と「使い回しをしてはいけない」って論点がズレてて、「新しい作品を書きながら、既存作は使いまわせばいいのでは?」となる