針とら
小説書いてたんだけど……なんか書けなくなった! 話が思いつかないわけではないんだけど、言葉が詰まってでてこない…。 そんな状態によく陥るダメダメ小説家が、なんとかそれを解消しようと、考えをまとめたり気持ちを吐きだしたり好きなものを語ったりするマガジン。
好きな作品のどのへんが好きなのか語っていくうちに、「好きの言語化」をできるようになってみたい! という企画。
絶望鬼ごっこも1巻刊行から、早9年! 現在、既刊23冊が発売されています! さすがにこれだけ冊数が多くなると、初見の読者は「多すぎてわからん!」って、手に取りにくいだろうなぁと思い。敷居高いよね…。 なので、完結前のこの機会に、シリーズをどう読んでいったらいいか、わかりやすく紹介してみました! 興味あるけど読んでない人は、ぜひチェックしてみてくれ! まず、シリーズを大雑把にざっくり分けると、以下のようになります! ざっくり分類!『小学生編』(1~10巻) 大翔たちが小
『絶望鬼ごっこ さらば地獄鬼ごっこ』発売しました。 24巻続いたシリーズも、ようやくフィナーレとなりました。 1巻が発売されたのは9年以上も前で、僕が新人作家だったのはもう一昔前のことになってしまいましたが、とりあえず一区切りついたいま、駆けだしのころの気持ちを忘れないうちに、ここに残しておくことにします。 作品の中身とはまったく関係ないので、読者の方はパスしてもらえるとうれしいです。 読者の子たちからたまに、「絶望鬼ごっこはどんなきっかけで思いついたんですか?」と質問を
引っ越し引っ越しました! なんか貸主が変更になった直後、「半年後に建て替えるので出てって~」と言われてしまい。 そう、立ち退きというやつです。 まあ、もともとそろそろ引っ越したいと思っていたし、立ち退きの場合は引っ越しにかかる諸々費用をもってもらえるので、自分にとっては渡りに船って感じで、さくっと。 そんなわけで、5~6月はほぼ物件探しと引っ越し作業をしていました。 新居は新築! 家賃が5万あがった!💀 鉄筋のくせに音がひびく!💀 猫が二匹飼える! ……猫が二匹飼える!
10周年!デビュー作の『めざせ!東大お笑い学部』が発売されたのが、2014年5月15日。 なので、今日でデビューから、ちょうど10年が経ったことになる! こんだけ長く続けてこられたの、我ながらおどろきである! ほんとに! そもそも、僕はもともと児童書志望じゃなくて、大人向けのエンタメを書いていたのだ。 いや、大人向けを書いていたというのもまちがいで、根本的に『ジャンル』とか『対象読者層』とか、意識したこともなかったというのが正確だ。 そのときどきで、自分が「書きたい!」と思
ひきつづき最終巻の原稿を書いているのだが、なんとなく変な気持ちだ。 ここ数年、ヘトヘトになりながらフルマラソン走っている感じだったので、はやく最後まで走り抜けたいな! と思って書いてきた。 ……なのだが、いざほんとうにゴールが近づいてくると、書き終えたいような、書き終えたくないような気持ちが湧いてきて、ちょっぴりぐずぐずしている。 原稿を書いてるときの心理変化は、あとから振り返ってみると育児のものに性質が近い。 僕は育児をしたことがないが、おそらくそうだ。 失敗を振り返って
絶望鬼ごっこ23巻が2/22に出る。 再校も終わったので、僕の残作業はもうほぼなし。 見本誌を楽しみに、ワクワクしています。 今回はね、はじめての見開きイラスト! があるよ! で、僕は現在、最終巻の原稿にかかっている。 一桁巻のころはそうでもなかったが、二桁巻も半ばをすぎたあたりから、初稿を書くのに、ほんとうに気力と体力を使う。 動かすキャラクターも格段に増えて、一冊で閉じきらない話にしていることもあって、これまでの展開の流れから生じる情報量が多い。 それを初見の読者には視
児童書エンタメにおける、ごく良識的な、「ふつうの大人の扱い」について書く。 デビュー前、研究のために児童書を読み漁っていたとき、とある作品で、「警察が、主人公たちに、事件の解決をまかせるシーン」があった。 それまでは面白く読んでたんだけど、なんだかそこで、醒めてしまった。 「それ主人公たちがやる必要なくない? 警察の仕事じゃない?」って思ってしまって。 もちろん、「だから主人公たちが動くんじゃなくて、警察が動けばいい!」っていうんでは当然ない。 「警察じゃなくて、主人公たち
本日から申し込みのはじまった、日本児童文学者協会様主催の「第52期日本児童文学学校」の1コマにて、講師を担当することになりました。 以前、日本児童文芸家協会様主催の「エンタメ講座」を担当したということで、お誘いを受けたのだけれど、ほんとうに僕でいいのかしら…。 だって、エンタメ講座でやった僕の講義って、こんなだぜ…? こんなだぜ!? いまだに、「面白かったけど、こいつ頭おかしいなと思いました!」みたいな感想をいただきますが…。 ほんとうにいいんですか、講師をまかせて…
針とらって何者?児童小説家 / 物語屋さん。 児童向けエンタメという女の子市場のすみっこで、「男子にも本を読ませるんだー!」とほそぼそと活動しているはぐれ者。 代表作は、『絶望鬼ごっこ』シリーズ。 エンタメならジャンルにはこだわりなく、大人向け含めなんでも書く。 キャラ同士のセリフやアクションの掛け合いを描くのが得意。 好きなものは人外キャラで、気づくと人外にセリフをしゃべらせている。 筆名の由来は、高校時代からネットのHNに使っていたドラゴンの名前をもじったもの。一応
「男の子は本を読まない」というのは、児童書で活動していると、耳にタコができるほど聞くフレーズだ。 かくいう僕も、デビュー前、担当編集者がついたときに一番最初に言われたことが、「小学生男子は本をあまり読まないようです」だった。 僕が公募で出したやつが、少年マンガみたいな話だったので、暗にカテエラを示されたのだ。 僕は考えたのです。 ここは、新人らしくすこし大口を叩いて、フレッシュさをアピールせねばならぬだろう……と。 大口叩く新人を見ると、ベテランというのは、「おお
https://note.com/varitra/n/nf81fc22af6cc 以前書いた↑の記事の続きなんだが、僕がいまいち胸を張って「褒めるっていいことだよね!」って言えないのは、自分の経験のせいかもしれない。 僕、新人のときに、編集さんに褒められるように書いていったんだよ。 でも書いてるときに、思っていたのは、 ってことだったんだ。 なんか、ドラマとかマンガでこういうシーン、見たことある気がして。 でも現実は、相手が褒めてくれるように書けば褒められるし、自分
デビューしてからこっち、ずっと、 「この世界ってほんとに運と縁とタイミングだよなぁ…!」 と思っている。 若いころはそんなことはなく、 「ともかく自分が努力して、高い実力をつければいいんだろ…!」 と、思っていたんだけれども。 いまでは、「実力の占める割合って多くて3割で、残り7割は運とか縁とかタイミングとか、自分にはわりとどうしようもないものだよなー」と思っていて。 ルーレットだよな、と。 学生時代に挑戦してきたものの多くは、ルーレットとは思わなかった。 特に受験とかっ
『絶望鬼ごっこ』クライマックスへ向けて、既刊を無料で読めるキャンペーンを開催中である。 読んだことない人も途中で止まっている人も、たくさんの人に読んでもらいたく…! これを期に自分も読み返してみようかなぁ……と思い、そういえば自分は出版した自作を読み返さないタイプだなぁ、ということに気づいた。 「前の巻ではどう書いたっけ?」という確認をすることはあっても、本として読み返すことはほとんどしない。 なんでだろう? べつに、「たくさん出してるから、出版したはしから忘れちゃうんで…
「100万部売れるシリーズを作りましょう」 デビュー前、はじめて担当編集者がついたとき、一番はじめに言われた言葉である。 「子供の本って、どんな感じなんだろう…? きっとほわほわして、やさしい世界なんだろうなぁ…!」 と思っていた新人作家の僕へ。こんにちは! 数値目標だよ! 「なるほど…! 小説って…ほんとに売るんですね!?」 ほわほわやさしくて、おまんまが食えるかぁッ! ようこそ、修羅の世界へ!! ただ、出版業界のことなんてまったく知らないド新人には、「100
創作してる人たちが、 「褒められてのびるタイプです!」とか、 「もっと褒めてもらいたい!」 とツイートしているのをたまにみかけるのだが、 もうひとつ共感できなくて、なんでだろう? と思っていた。 いや、僕も褒められたくないわけじゃない。 むしろ褒められたい。たいへん褒められたい。 でもそれは、 「褒められるとうれしいよね? OK! 褒めるよ!」 という、理性での選択が可能な範囲での話じゃなくて。 「褒めずに…!! 褒めずにいられるか…!!!!」 という、衝動的に、選択の
くそ暑くなってきましたがみなさん元気ですか。 針とらはいつもどおりネコチャンと戯れています。 絶望鬼ごっこは22巻の原稿が佳境。 ここのところ1冊書くたびに息切れしていたのだけど、特に20, 21, 22巻は第二部はじめてからずっと描きたかったところというか、ここを描くために書き続けていたようなものなので、かなり気合いいれており、死にかけであります。 1巻から「親子のきずな」というものがテーマとしてちらちらありまして、20-21巻は原点へもどったのだけど。「でも現実にはそれ