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ライターズブロックを考える

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小説書いてたんだけど……なんか書けなくなった! 話が思いつかないわけではないんだけど、言葉が詰まってでてこない…。 そんな状態によく陥るダメダメ小説家が、なんとかそれを解消しよ…
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ライターズブロックを考える

デビューからこっち、文章がさっぱり書けなくなる状態に陥ることが、ちょくちょくある。

一番大きかったのは、デビュー直後。それまでは特に意識することなくできていたのに、あっさり文章が書けなくなった。
その後は回復していたんだけど、ここんところまた低空飛行でちょくちょくと、魔女の宅急便のデッキブラシ飛行みたいなノリで沈む。

お話の展開に詰まる、とか、アイデアが湧いてこない、というのとはまたちがう(そ

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ライターズブロックを考える・2

せっかくなので、ライターズブロックを、物書きジョブのキャラクターがかかる、『ステータス異常』と捉えてみる。(FF世代)
このステータス異常にかかったキャラクターは、魔法が使えなくなるか、使えてもめっちゃ詠唱が遅くなる。なんとかしたい。

ではそのステータス異常を考えるにあたって、そもそもいったいなにが要因になってるんだろう? ってことを考えてみる。
メンタル的なものであることは確かなんだが、それは

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ライターズブロックを考える・3

(承前)ライターズブロックの要因はいろいろありそうだけど、その1つに、“義務感”とか“責任感”はありそうだなぁ、と。

① 趣味で書いている状態(ひとり)
② 趣味で書いている状態(他人の目あり)
③ 商業で書いている状態

僕の場合、③でしか起こっていないのだが、{①、②}と③でちがうのは、関係者がいることなんだよな。
①と②ではだれにも迷惑をかけないんだけど、③では自分がトチるとまわりに影響が

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ライターズブロックを考える/過去を振り返る・1

(承前)書かなきゃ>>書きたいになると、ステータス異常になりがちだよな、っていう話。

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僕の場合、デビュー前は、ともかく「書きたい」っていう気持ちが強かった。
書くの大好きだったので。(いまでも好きだよ!)

ただ、実際にデビューするころにはすっかり、「書かなきゃ」って気持ちが先攻するようになってしまっていて。

それって、なんでだったんだろう? と。

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ライターズブロックを考える/過去を振り返る・2

(承前)「人間は…どうせ全員…死ぬ…!(飛んでいく生首! 破裂する地球!)」

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そんなわけで僕はデビュー直後、さっぱり小説を書けなくなった。

当時はほんと、思いつめちゃって。
期待にこたえられなかった不甲斐なさとか、せっかく商業でやっていくチャンスだったのにとか、そもそも趣味であろうと小説自体、このまま書けなくなっちゃうんじゃないか、とか。

そんなと

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ライターズブロックを考える/過去を振り返る・3

(承前)酒のんで好きなもん語ったらプロットできたで!(テキトー)

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プロットにOKでたので原稿にはいる。

また書けなくなるんじゃないかと、おっかなびっくり書きだしたんだけど……だいじょうぶ。
きちんと文章に体重をかけられる。

そのころは、商業をつづけていきたい気持ちはあまりなくて、ともかく自分の小説を最後まで一冊書ききりたい、というだけだった。
なの

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ライターズブロックを考える/過去を振り返る・4

ライターズブロックについて考えているうちに、昔語りみたいになってしまった。
でも頭でヘンに、これが原因でこうすればいいんだー! って考えても、それっぽいけどぜんぜんちがうところに行き着いてしまいそうな気がするので、もうちょっとつづけてみることにする。

なんだかんだで復調して、その後はちゃんと書けるようになった。
まぁ、〆切みじかいよー! とか、続編キツくね!? とか、展開思いつきませぇぇん! と

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ライターズブロックを考える/過去を振り返る・5

4つめの企画を立てることになった!
(ちなみに、すべてちがう編集者と企画を立ち上げてきている…)

僕もさすがに慣れてきたので、さっそく、担当さんにいくつかラフを提出する。
これは話すためのきっかけみたいなもので、中身はあえてあんまり詰めない。こういうふうにしたらおもしろそーじゃない? どう思う? みたいなところで止めて、担当さんがどう返してくれるかによって形を変える。
まずは、おたがいどういうこ

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ライターズブロックを考える・いったんまとめ

ここまで、過去を振り返って、言語化してきてみて。
なんとなく、現在の不調の原因が、みえてきたような気はする。

たぶん自分は、本質的には、創作のことだけ考えていたくて、自分のやりたいことやりたいだけのパッションクソ野郎なんだけどね。
このごろ、自分の外のことを考えすぎている。

新人時代も、自分の外のことを考えすぎて、書けなくなった感はあるので、根っこは同じなのかもしれない。

人間、昔よりいろい

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ライターズブロックを考える・4

僕、昔から、『先生に向けて書く作文や読書感想文』の類が死ぬほどニガテで、書きたくない書きたくない~……! って思いながら書いていた。
(そういや前にもこんな記事書いたな。 https://note.com/varitra/n/n9bf32d764e5a

でも、『クラスメイトに向けて書く学級日誌やコラムやブログ』の類はすごく好きで、なに書いて面白がらせてやろうかワクワクしながら書いていた。

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ライターズブロックを考える/各論/はじめ

いろいろ言語化したのがよかったのか、ここ一週間、ひさかたぶりにすんなり原稿が書けた。(出来は知らぬ)

あと、ライターズブロックの講演をやっている人の本とかも読んで、よさそうと思ったところは実践してみている。
どちらかというとアーティスト寄りの話なんだけど、こういう考え方はいいな、と思うところが多い。

いろいろ書いたり読んだりしてみて、いま思っているのは、自分の場合、ライターズブロックって、

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ライターズブロックを考える/各論/リテイクってどーやってる?

こんなマンガがタイムラインで話題になっていた。

仕事で創作をやるときって、必ずこのリテイクってやつがでてくるんだけど、いろんな考え方ややり方があってオモシロイ。

たとえば有名どころだと、ストレートエッジの三木一馬さんなんかは、
「ダメ出しをするなら、必ず対案をいっしょに出す」っていってるし、
http://amwbooks.asciimw.jp/trial/978-4-04-865715-0/

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