ライターズブロックを考える・2

せっかくなので、ライターズブロックを、物書きジョブのキャラクターがかかる、『ステータス異常』と捉えてみる。(FF世代)
このステータス異常にかかったキャラクターは、魔法が使えなくなるか、使えてもめっちゃ詠唱が遅くなる。なんとかしたい。

ではそのステータス異常を考えるにあたって、そもそもいったいなにが要因になってるんだろう? ってことを考えてみる。
メンタル的なものであることは確かなんだが、それは具体的になんなのか。

ここは理系的に、場合分けから絞りこんでみたい。

文章を書いているときの自分の状態として、僕は以下のようなものを経験している。


① 趣味で書いている状態(ひとり)
② 趣味で書いている状態(他人の目あり)
③ 商業で書いている状態


なんでこういう分け方をしたかというと、自分と他人のあいだの境目部分で、ブロッカーが発生しているような気がするから。

①は、そのまんま、ひとりで趣味で書きまくってたとき。
自分の場合、このときに、ライターズブロックを経験したことはない。
ストレスないもんな。創作は楽しい。
もちろん、どう書いていいかわかんねえ! とか、やる気がでない! とか、せっかく書いたのにつまらない! とか、そうした悩みはいくらでもある。
でも、メンタルにくる辛さってのはない。辛けりゃ離れるまでだろう。

②は、小説講座などで書いていたとき。
編集者や、ほかの受講生に作品を読まれて、批評を受けたりしていたころ。
このときにも、ライターズブロックを経験したことはない。
もちろん人に読まれるのはすごく緊張するし、面白いといわれりゃうれしいし、つまらなさそうならガッカリもするんだが……それ自体がそこまでストレスになるわけではない。
他人の感想と自分の作品は切り離して捉えられるし、作品を否定されても自分が否定された感覚になったりとかもしない。(人によってはここがむずかしいっぽい)技術の巧拙やミスマッチの問題として捉えて、んじゃどうすりゃいっかな? と考える。
それで工夫するのは楽しかったし、いまでもぜんぜん好き。

つまり自分の場合、ライターズブロックは、③の商業で書いている場合においてのみ、発生しうるステータス異常ぽい。

だからたぶん、要因の1つは、“義務感”とか“責任感”なのかなぁ、と思う。(続く)

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