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Q「応募する賞の受賞作を読んだ方がいいのでしょうか?」 A「ネコチャン!」
作家仲間のマシュマロで、「応募する賞の受賞作を読んだ方がいいのか?」という質問をみかけたので、考えたことを書いてみる。
たぶん、「自分がなにをやりたいのか次第」なんじゃないかなぁ…と。
「賞をとりたい」「デビューしたい」
「こういうものが書きたい」「こういうことを表現したい」
「だれかに認められたい」「ほめられたい」
小説を書いて公募に出してるなんて人には、いろんな動機があると思うんだが、現
地球と街と出版とお金の話
昔、Google Earthを見ていたときに、思ったことがある。
「街っていうのは、水辺にしかできないもんなんだな」
地球はめちゃくちゃ広いのに、人間の家々は、そのごくごく一部分に密集して建てられている。
大きな部屋の、ほんの隅っこ部分しか使っていないような感じで、ちょっともったいないなと思った。
人類には、飛行機だって船だって車だってある。人間は、地球のどこにでも行けるだろうに。
そんなことを
ネコチャンは飼い主に似るか?
猫をオモチャでじゃらしていると、たまに、「猫は飼い主に似るのだろうか?」と考えてしまう。
だって、うちの猫、かまえかまえと言われてかまっていると、はじめのうちこそ普通にオモチャにじゃれているのだが、すぐに、
「自分をじゃらそうとがんばる下僕を観察する遊び」
をはじめてしまうからだ。
僕は子供のころこうだった。
みんながドッジボールをして遊んでるときとか、一緒に体を動かすよりもそれを観察して楽しん
世にある富のほぼすべての財布の紐は、大人がにぎっている
先日、児童文学者協会様主催の児童文学学校講座の1コマにて、講師を担当させていただいた。
そのときに、「エンタメとはなにか? とりわけ、エンタメ系の児童小説とはなにか?」というところをかんたんにお話したのだが、かなりわかりづらい説明になってしまったので、ここで補足を語ってみる。
営利企業は、財布の紐をにぎっている人間の方を向いて物を作る
僕は小説家になる前、とある大企業でエンジニアとして働いてい
合意形成と根回しの話
そういえば、以下の記事で『絶望鬼ごっこ』ははじめ1巻だけのつもりだったと書いたのだけど、そのあたりの事情についての話。
いちばんはじめのプロットでは、1巻のラストは以下のようになっている。
これはね。
担当と打ち合わせをしていて、
「ハリウッド映画とかでよくある、映画が終わって、スタッフロールが流れたあとに、画面が暗転して、どこか薄暗い部屋のなかで、謎の男がなにか意味深なことをつぶやいたあと
虫かごのお金さん、暴落する
投資をしている。
8年ほど前、会社を辞めて専業作家になるとき、将来への不安が大きすぎてはじめた。
だって売れなくなったらお金なくなっちゃうし。
スランプや病気になって書けなくなったらお金なくなっちゃうし。
疾病手当も福利厚生も厚生年金も、なんのセーフティネットもないし。
大企業の正社員を捨てて、ギャンブラーになる。
これはね、不安しかないわけです。
そんなとき、「金持ち父さん貧乏父さん」という本
あとがきのようなもの
『絶望鬼ごっこ さらば地獄鬼ごっこ』発売しました。
24巻続いたシリーズも、ようやくフィナーレとなりました。
1巻が発売されたのは9年以上も前で、僕が新人作家だったのはもう一昔前のことになってしまいましたが、とりあえず一区切りついたいま、駆けだしのころの気持ちを忘れないうちに、ここに残しておくことにします。
作品の中身とはまったく関係ないので、読者の方はパスしてもらえるとうれしいです。
読者の
🐯デビュー10周年🐯
10周年!デビュー作の『めざせ!東大お笑い学部』が発売されたのが、2014年5月15日。
なので、今日でデビューから、ちょうど10年が経ったことになる!
こんだけ長く続けてこられたの、我ながらおどろきである! ほんとに!
そもそも、僕はもともと児童書志望じゃなくて、大人向けのエンタメを書いていたのだ。
いや、大人向けを書いていたというのもまちがいで、根本的に『ジャンル』とか『対象読者層』とか、意
児童書における「ふつうの大人」
児童書エンタメにおける、ごく良識的な、「ふつうの大人の扱い」について書く。
デビュー前、研究のために児童書を読み漁っていたとき、とある作品で、「警察が、主人公たちに、事件の解決をまかせるシーン」があった。
それまでは面白く読んでたんだけど、なんだかそこで、醒めてしまった。
「それ主人公たちがやる必要なくない? 警察の仕事じゃない?」って思ってしまって。
もちろん、「だから主人公たちが動くんじゃな