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【マロ返】昔の自分と比べて落ち込み、手が止まってしまいます

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あらあら、それはずっとおつらかったわね……。インターネット・ハグをどうぞ!
技術面とメンタル面、肉体面で困ったことがあって、それらが複雑に絡み合っている……そんな印象を受けたわ。

落ち込み等が長期間/著しい場合、こういうやりとりでは解決できないと思われるので、メンタルクリニックなどプロにかかってくださいね。
悩みの根底にあるのがリアルの心の傷だった場合、表面に出てくる同人のあれそれでは解決できないから……。

コンプリケイテッドなお悩みは、分割して考えてみるわね。

■技術面

さて、お同人の場合は……そうですわね、まず技術面のお困りだけ抜き出すと「手が止まる」「思うように情景描写ができない」「インプットが足りない」になるわね。

インプットが足りないと、創作の泉は枯れてしまう
ので、まずはインプットかしらん。
インプットをした結果、自分の中のイマジネーションや欲望、妄想力が回転するようになれば、たとえ稚拙でも書きたいものや書きたいシーンが湧いてくると思うわ。たとえば、止めようとしても、オシカプが勝手に脳内で会話し始める、みたいに。

また、情景描写含めて何もかもハードルが爆上がりしていると思われるので、しなくていいわ! 手が止まるくらいなら、必要最低限でチャチャっと済ませちまいましょう。第一段階は、会話とト書きだけでもいいわ。とにかく、骨だけでいいから完成させましょう。その後少しずつ地の文という肉をつけて、「小説」にしていきましょう。
美麗な比喩とか、においたつような情景描写は、優先度としては最後ですわ。骨と肉が終わったら、最後に爪や皮、アクセサリー。

全部書き終わってもし時間が余れば、「さすがにシンプルすぎたかな」という箇所を加筆すればいいだけのこと。
「好き」は「こだわり」。極限まで絞って削ったとしても、それでもにじみ出てキラリと光るセンスが、同じような受容体を持つお嬢様の心に響くことだってありますわ。

わたくしの好きな大衆向けミステリーは、話をサクサク進めるような作風が多いので、地の文は何もかも必要最低限でとかくシンプルだわ。

もし転生して別の人間になったなら、前の人生とは一旦接続が切れるわね。「10年前は回復魔法が得意な僧侶だったけど、転生後は弓矢が得意なエルフになった」みたいな心持ちになってみて、10年前といったん接続を切る、という手もありましてよ。

人間の細胞は数年で入れ替わるそうです。なら、10年経てばもう別人になってもいいんじゃないかしら?

――もちろん書き方は人それぞれなので、上記のやり方が合わなかったら、無理にする必要はまったくないわ。

■肉体面

さて、次は肉体面。
インプットをするために必要なのは体力ね。体力は何をするにも必要。(創作に回す前に、仕事や家事で力尽きると生産できなくなる)
そして、体のコンディションってメンタルにすご~く影響するわ。

たとえば生理前や低気圧、貧血、睡眠不足など、体のコンディションが整ってないと、気分にダイレクトアタック!
肉体が不調→メンタルに悪影響→インプットや創作がなかなかできない。
う~ん……悪循環……!

日光不足・スキンシップ不足・運動不足は幸せホルモンセロトニンの減少を引き起こすそうです。セロトニンといえば腸との密接な関係よね。腸の動きが悪いと脳にいく分が足りなくなって幸福感が減るそうですが、お腹の調子とかは大丈夫かしらん?

■メンタル面

最後は、肉体と切っても切り離せないメンタル面。
「失敗」ではないと思うのだけど、自分で「失敗」と定義してしまった体験が続いて、学習性無気力のような状態になってしまっているのかしらん?

「昔はできた」の、わかるわ。悔しいしつらいわよね。

昔の作品って見返しているかしら?
もしかすると、今見ると、実は「ここ心理描写が不自然だな」とか「ここもっと分かりやすい表現に改善できるな」など、若さゆえの穴が見えるかもしれません。もしかすると、読解力や技術では10年前よりはるか高みにいるかも。

人は、過去を美化する傾向にある……というのはよく聞きますわ。


「すらすら書けた」のが楽しかったのか、それとも「流行で活発なジャンルにいた」ことが楽しかったのか……多分両方だと思うけど、もうちょっと掘り下げてみると、自分について分かるかもしれませんわ。

もし「活発なジャンルにいる」のが楽しいタイプの場合、メジャーどころの作品をいくつか読んでみて、いいのがあれば別垢でも作ってちょこっと籍を置いてみるのはどうでしょう?
漠然とした寂しさや悲しさは、もしかするとコミュニケーション不足が由来かもしれません。

お同人に限らず、リアルでグルーミングできる仲の方と喋ったり仲良くしたりして、哺乳類の本能からくるコミュニケーション欲を満たすのもアリかもしれませんね。

あとは……自分の作品に自信がないなら、優しい感想屋さんにお願いしてほめてもらう、というのもいいわよね。

最近読んだ本には、プロットの全体像を掴むために「大絶賛している五つ星レビューを自分で書いてみる」というやり方が紹介されていました。目的は違うけど、オススメよ。

(プロット作成法として参考になりました)

■おまとめ

「昔は」「昔は」と考えてしまうとやっぱりおつらくなってしまうので、いったんリセットして「今のマロ主お嬢様」で何か書いてみませんか?
スライムにでも転生した気持ちで、今の裸一貫で勝負ですわ……!

何も思いつかない、したくないならしなくていいわ。
もし気が向いたら何か見てみる。映画でも漫画でも小説でも舞台でもゲームでも、なんでも好きなものを。
さらに気が向いたら、会話の一往復だけのSSでも作ってみるのはどうかしら。

楽しく生きられるなら、お同人も創作もする必要はないのよ。
マロ主お嬢様が一番安心できる、安全で楽しい環境でのびのび過ごせることを祈っているわ。

参考


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