VOL.6 何のための”ふく”業か?
副業?複業?
昨今は、一種の副業ブームの状況にあるかもしれない。企業の副業解禁やSNSの進展、業務スタイルの多様化もあり、ハードルが低くなっていることが大きな要因であると捉えているが、自分らしさを表現、目的をもって行動しやすい状況にあるからかもしれない。
”ふく”業の中にも、副業・複業とあり、どういうスタイルを選択するかもそれぞれ。教科書的に、副業・複業を整理すると
副業:収入、要する時間、労力が本業と比べると少なく、大きな責任が伴わないことが多い、いつ副業を辞めても特に咎められない。
複業:複数の本業を持っているのが特徴。業務にかける時間や労力は限りなく本業に近く、収入に関しては本業以上になることも。
もっと、シンプルな解説を見ると
副業:副収入を主な目的
複業:スキルアップや自己実現を目的
かける労力や責任の差異はあれど、副収入を目的とした副業も、労力を限りなく本業に近いくらいやる人もいるであろうから、私はシンプルに、「目的の違い」だと思う。複業は、「パラレルキャリア」とも呼ばれ、本業を持ちつつ第二の活動をすることをいう。経営学者のピーター・ドラッカーによって提唱された概念のようだ。
何を目的にするかは、人それぞれだし、目的の実現に向けて邁進することは応援すべきこと。いずれにしても、人生100年時代に、一本足打法、寄らば大樹の陰でいるよりも、自己の確立と変化に対応できるように進化することが大切な本質と思う。
覆業?福業?
副業or複業のあり方、自分に適したものを選択するだけではなく、本業とのかけ合わせによるシナジーが、自分自身だけでなく身近な人や社会に対しもたらす効果があるのかという点で見てもいいのではないかと考えている。
勝手ながら、考えていた本業とのシナジーの観点での新たな”ふく”業は、
覆業:労力・時間に追われ、本業にも悪影響をもたらす負のシナジー
福業:本業との関連性を持ち、相互に好循環をもたらす正のシナジー
どなたにも平等に付与されていることとして、1日は24時間しかない、そして自分という実の存在は1つしかない。(アバターはあるかもしれないが)平等に付与された条件の中で、どう本業とともに実施していくのか、せっかくやるならば、相互に良い影響をもたらす好循環をもたらす、正のシナジーを生み出す方が良いと思う。
その正のシナジーが生み出された場合、自分自身の成長、自己実現だけでなく、周りや社会にも好影響をもたらす可能性があるだろうし、結果として収入という定量的な側面もついてくるのではないかと思う。
自分を見失わず、無理なく楽しんで取り組めるか、最初に整理してから始めるなり、ちょっときついなと思えば、”ふく”業の割合を減らすなり、変えるなりするくらいでも良いと思う。
「CAT」の目で相互関係を整理
自分自身に照らし合わせてみると、年末にかけて舞い込んできた話を含め、「CAT」の目で整理していた。
決して、CATといってもニャンコ先生に見てもらったわけではない(笑)勝手に、自分の置かれた状況をふまえての自己流フレームワーク。大事なのは相互関係があり、シナジーを生み出す好循環となるか。
自身の本業がコンサルティングであること、軸となる考えが「社会課題解決」であることから、起点をコンサルティングに置き、そこから相互関係性を持ち、シナジーを生むためのスプレッドは何かを考えた。単純には、コンサルティング→具体化→新たな気づきの循環となるように。
Consult:社会課題解決に向けた解決策の提言、実証・伴走
Act:社会課題解決のための実装・具現化
Talk&Teach:自身の一連の活動や自己の知見を話す、気づきを得る
本業のコンサルティングという立場は、できないわけではないが実装への関りがどうしても少なくなってしまう。前職での経験はあるとはいえ、時代の変化に適さなくなることもあり得る。机上の空論にならないよう、実装することで得る知見は、本業にも役立つはず。
また、学生含め社外の方に話す、意見交換することで新たな気づきを得るとともに、社会課題解決の必要性を訴求することにもなる。
やれる範囲、影響範囲はたかが知れているだろうが、好循環にするためのカテゴリー整理と具体化の準備することが大事だと思う。ネコ科の寅年に終わりをつげ、飛躍のうさぎ年にかけて、ニャンコ先生フレームワーク「CAT」を用いて準備が整ったのであった。
***次回に続く***
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