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新社会人に祝辞を述べたいフリーランスのおじさんです。

人事をしていた去年まで、毎年入社する新入社員に偉そうな祝辞を述べる時間が恒例行事としてありました。
フリーランスになりそのような儀式的な瞬間がなくなったので、勝手に述べたいなと思います。

新社会人になる皆さま

入社おめでとうございます。
今日は、皆さんにとって企業に入社する特別な日です。緊張や期待や不安など色んな感情が入り混じっているかもしれません。
ただ、これから始まる社会人の中のほんの一幕に過ぎない1日なので、気負わず自分にできる事を一歩ずつ歩んでいって欲しいと思います。ですから、少し緊張の糸をほどいてもらえると嬉しいです。

さて、私が祝辞で伝えたい事は3つあります。
35年間の人生の教訓です。
何か皆さんが前進するきっかけになると嬉しいです。

1,選択した道を強く生きて下さい。

今日の入社という一歩は皆さんの「選択」です。その選択が正しいか正しくないかはわかりません。私は新卒でお笑い養成所に入学し、お笑い芸人になる道を選びました。その選択が正しかったか正しくなかったかわかりませんが、がむしゃらに目の前にある仕事に向き合っていたら得られたものがたくさんあります。人前で話す度胸やプレゼン技術、話の構成力が知らずうちにつきました。これは採用活動で会社説明会をする時などに非常に活きています。このように選択した道を強く生きれば選択の善し悪しに関わらず得られる事がたくさんあります。

2,社内だけでなく社外にも視野を広げて下さい。

入社直後は、社内の仕事や組織、文化に馴染む事で精一杯いかもしれません。そんな毎日を送っていると、自分の居場所は会社だけなのではないか?と思ってしますことがあります。しかし、外に目を向けると居場所は本当にたくさんあります。仕事に関わる事や趣味など多様なコミュニティに気軽に参加できる時代です。社外の関わりは、業界や職種が全く違う別の考え方をする人達に出会えるので視野が圧倒的に広がります。
私が知っている仕事ができる人は皆、社内だけでなく社外に目を向け多様な価値観や仕事のノウハウを会社に転用し活躍しています。

3,余裕をもって下さい。

私は、せっかちで余裕がないためにたくさんの失敗をしました。
芸人を諦めて26歳で社会人になった時、大学卒業後の4年間を取り返すために「成り上がってやる!!」と必死になる事で仕事をやる意義や自身の価値観を無視して強引な営業活動をしたり、搾取する事ばかりを考えていた気がします。時間に追われていつもせかせかし結果効率の悪い仕事をしていました。
仕事でうまくいかない。同期が優秀。上司が無能。色んな壁や焦る事が社会人になると多々でてくるかもしれません。そんな時に一歩引いて考える余白を作れると仕事への関わり方が大きく変わります。
余裕をもって、「なぜ自分は今の仕事をしているのか?」「もっといい方法はないのか?」考えてから前進する事でその一歩が大きなものになります。

最後に、無理はしないで下さい。
体が資本です。私に対するアドバイスで「1に健康、2に健康、3に健康」と言ってくれた上司がいました。極端かもしれませんがそれくらい大切な事です。心も大切です。自分の心と向き合いながら自愛して下さい。
その上で精一杯、自己実現に向けて走りましょう。

きっとカラフルで素敵な未来が待っています。
新社会人おめでとうございます!

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