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夢を諦めた元芸人「初めての就活」

私は大学卒業後、4年間お笑い芸人として漫才をコンビで行っていました。子供の頃からの夢で周りに反対されながらも、絶対売れてやると志をもって励んでいました。
ただ、続ける中で現実を知り、理想とのギャップにモヤモヤし、解散や様々な要因が重なり夢を諦めて就職をする事になりました。
当時26歳の事です。

同級生は社会人として経験し、リーダーや役職についていたり、結婚して家を買っていたり、自分だけ取り残されて何もないという感覚でした。

夢を諦めて半年はゲームをしていました。現実逃避ですね。笑
朝から夜まで家でゲームをして、週2,3日はコンビニで夜勤バイトにいくだけの生活。夢も希望もありませんでした。

そんな中、大学時代に書いた「キャリア設計」ノートを発見しました。その中では、26歳では芸人として成功し冠番組を持ち、女優と付き合ってました。なんかギャップがありすぎて笑えてきて吹っ切れたのを覚えています。

そこから、新しい「キャリア設計」ノートを書きました。その時も、3年で1,000万円とか野望ばかり書いていましたが。笑
ノートを書いている中で頭が整理されてきます。自分がこれからやりたい事、できると思う事。就活の軸ですね。

〈就活の軸〉
1,営業職:芸人やってたし話す仕事はできるだろう
2,人に関われる仕事:人が好き
3、これから成長する業界:成り上がれそう

最初の軸は上記です。ここから調べていく中で、人材紹介という仕事を見つけます。

まずは手当り次第に人材紹介会社の営業に応募しました。芸人という職業が面白かったのか、また人材紹介の営業募集が活況だったのか、思いのほか書類が通過し面接にたどり着けました。

初めての面接は苦い思い出から始まります、
私は面接で「人の成長をサポートしたい!!」と声高らかに主張しました。これは今でもブレない私の軸です。
ただ、夢や理想論だったんですね。実際の仕事の泥臭さや人材紹介という仕事の裏側、厳しさを面接官に教えていただきました。(今思うと非常に良い面接官だなぁ〜)
その面接のおかげで私は現実的な視点を手に入れました。つぎの面接からは、人材紹介会社の厳しさや泥臭さを知った上で覚悟をして「人の成長をサポートしたい」と主張をさせていただきました。
その内容と芸人時代で培った胆力や表現力を評価いただいて何社か選べる程度の内定をいただき希望の就職先に入る事ができました。

私は、芸人やっていた4年間なんて。とネガティブに考えていましたが、やはり真摯に向き合った経験は体に染み付いていて、評価してくれる方もたくさんいました。

私は今人事として働いているので、たくさんの就活生の面接を行っています。その中で自分の学歴や経験をネガティブに捉えたりうまくPRできない人がたくさんいます。就活うまくいくかな?って不安になる方もいると思います。
そんな就活生に出会ったときに伝えるのは、
私でも(売れない芸人経験しかない26歳)就活を前向きにし軸をもち望む事でなんとか就職できたよ!という事です。そして、今非常に充実した社会人生活をして評価もいただけるようになったという事です。

就活はタイムリーで私みたいに半年ゲームしてサボる事は出来ないかもしれません。笑
だから、少しネガティブになった際は私みたいな経歴でも就職できる。と理解して、余裕をもって自分自身に目を向けてみる。
是非自分の大切にする軸をもって前向きに就活してほしいなと思っています。


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