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中学生が小学生へ英語を教える小中連携の取り組み。

2021年度より松蔭中学校GS×美野丘小学校で、小中の連携授業を実施している。内容は、本校のGS生が小学校へ出向き、英語授業を担当するというもの。そして小学生向けに探究のプレゼンも行う。

対象:小学校6年生
ファシリテーター:中学2年GS生
テーマ①:卒業ビデオの作成
テーマ②:小学生へ向けた探究のプレゼン

中学生が、小学生に英語を教える。
なかなかそういう連携の授業は行われていないと思う。

やってみると、これがなかなか良い!

2023/02/17 追記(学校HP)

【授業内容】
①アイスブレイク  その1
QueenのWe Will We will Rock Youを手と足でリズムをとりながら、We will, We will, miss you, thank you.に変えて、全員で声と身体を使って英語を話す。

・は足でドンと音をならす。

ここで小学生の心をキャッチ!!

②アイスブレイク その2
 言葉と感情をつなげる練習
 ジェスチャー付きで、みんなで盛り上がる。

英語を学ぶ時に、言葉と感情が組み合わさっていないことが多々ある。
HappyならHappyという気持ちをのせる。
ちいさい声でhugeといっても、???しか残らない。

そんな練習をジェスチャー付きでワイワイと実施。


③グループに分かれてBest Memoryを考える。
内容(10分)+練習(5分)
1. Best Memory (School trip) ⇒ 学校の旅行(学外へでる行事)
2. Best Memory (School event) ⇒ 学校の中の行事(運動会や音楽会など)
3. Best Memory (Recess(休み時間) in school) ⇒ 休み時間の思い出
4. Best Memory (Favorite place in school) ⇒ 校内の好きな場所
5. Best Memory (Favorite School Lunch Menu) ⇒ 好きな給食
6. Best Memory with your homeroom teacher. ⇒ 担任の先生との思い出

小学生4~5人&ファシリテーター2人(中学生)
中学生がグループにつき、アイデアを引き出し、テンプレート的なもので思い出を一緒に作成。その後は、発表の練習。

④発表
 中学生のファシリテーター
 What is your best memory of a school trip?
  小学生
 We went to Nara, We saw Daibutsu. It was huge.
   ジェスチャー付き

※ 時間がある場合は、We have two things. First, Second, ~の構造で内容を増やす。


⑤授業終了後は、録画したアイスブレイクその1と発表の録画を動画にして、卒業ビデオレターを作成して小学校へ送る。

⑥プレゼン披露
中学生が本気で作ったプレゼンを披露。今年度は、日本語で2本、英語で1本。加えて、中学生になったらクイズ!

『日常のなぜ』(日本語)
 ①日本で血液型占いがなぜここまで流行っている?
 ②正義と悪の違いは?
『好きなものプレゼン』(英語)
 My favorite thing

教育効果

中学生にとっても、小学生にとっても教育効果が高い。
【小学生】
・これから中学にあがる小6の準備
・中学校の生活を知られる。
・中学のICTを活用したプレゼンがどのようなものかを知られる。
・英語でプレゼンのイメージを知る。

【中学生】
・ファシリテーターのスキル
・子ども相手なので、相手のことを考えて話さなければ伝わらない。相手に合わせた話し方や伝え方を意識できる。
・分かる英語が限られているので、いかに簡単に英語で表現するかを試行錯誤する。

中高の教育では、どうしても学年の横のつながりで、教育が行われていると思う。ただ、小学校の現場をみると、小6が小1の面倒を見るというような活動は、よく行われていると思う。

上級生が下級生をサポートする。そういう取り組みは、上級生が相手の立場を考え、そして下級生は上級生に憧れの意識を持ち、モチベーションがあがる。そういう部分が、縦割りの組み合わせのメリットだと思う。

ただ、小学校と中学校となると、そこは完全に分断されているように思う。確かに学ぶことが異なるので、違いはある。だけど、そこを横断すると、お互いにとって良い刺激になるのではないかなと思う。

まだまだ2年目の取り組みではあるが、今後も続けていきたいなと思う。

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