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頸椎ヘルニアの手術体験記 ~第2話~

どうも、山本です。

前回の第一話では、頸椎ヘルニアの「初期症状~手術決断まで」をお話した。有り難いことに何名かの方が記事を購入してくださった。


そして、今回の第二話では「その後~手術当日までに感じたこと」をお話したいと思う。今回もトレーナーとして、人としての視点から体験したことをありのままに綴りたいと思う。長くなるので、早速本題に入ります。

1.執刀医との出会い

2022年1月27日。三宮のクリニックから紹介を受け「神戸大学医学部附属病院(以下、神大病院)」角谷賢一郎先生の診察へ向かった。

診察へ行くにあり、どんな先生なのかネットで確認をした。脊柱専門の医師で「脊柱外科学部門特命准教授」という肩書き。プロ野球オリックス・バファローズのチームドクターも務めているようで、スポーツ分野で働く僕からすれば安心材料の一つだった。

今はネットで事前調査が出来る時代だ。皆、大切な自分の時間とお金を使ってサービスを受けるわけだから失敗はしたくない。出来ることなら成功が見込めるサービスを選びたい心理が働くと思う。その時に、ネット上にその人の「出来ること」「人柄」が公開されていることは非常に重要で、これは僕たちトレーナーにも同じことが言える。角谷先生の人柄までは調べることは出来なかったが、医師として信頼できることは何となく理解が出来た。

診察は、まず別の先生の事前問診があり、そこで症状を事細かに聞かれた。その先生はとても優しく、寄り添って話を聞いてくれる方だった。今まで出会った医師の中でもダントツに優しい。やはり、どんな職業であれ専門性はあって当然で、それをどんな人間性も持って活用するかに尽きる。この先生は将来必ず偉くなると感じた。

その後は、角谷先生の診察へ。第一印象は、とても良かった。にこやかでありながら、どこか自信に満ちたオーラが全体感として伝わってきた。一瞬にして「偉い人」だと分かった。鬼滅の刃で言うところの「柱」である。一言二言お話しただけで、この人なら安心できると感じたし、その後の話もスムーズに聞き入れることが出来たと感じる。

まずは理学検査から始まった。以前のクリニックと同じように「肩の外転・肘の屈伸・手首の掌背屈・手指の内外転のMMT、握力の測定」が行われた。ここでも右側の筋力が左側に比べて低下していたが、一般的な筋力よりは強いため日常生活に差し支える程度ではない。

次に行われたのが「知覚検査」。アルコール綿で皮膚をさすり感覚を調べるのだが、ここで(僕にとっては衝撃的な)事実が判明した。まずは左肩、そして右肩とさすられたのだが、明らかに「右側の感覚が鈍い」のだ。「え?」と思いもう一度さすってもらったが、やはり右側の感覚が鈍い。先生は「やっぱり、そうだよね」と言っていたが、僕は知覚の事は全くノーマークだったので衝撃的だったことを覚えている。


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続いて、筋量を見せてほしいと言われ上裸になった。先生は、右側の大胸筋が痩せている様子を見て驚いていた。元々、大胸筋の筋量は左右差があり、右側が小さかったのだが筋力が低下して以来更に小さくはなっていた。だが、自分ではそんなものだと思っていたが、先生の中では手術の決め手の一つになったようだ。

その後は、クリニックから持ち込んだMRI画像の確認&説明。パソコン画面を見ながら解説してくれたが、説明も非常に分かりやすい。そして、僕の頸椎4番・5番の間、5番と6番の間の髄核が飛び出し、大きく脊髄神経を圧迫している様子が分かった。通常、円形をしている神経が、押しつぶされて楕円形になり半分ほどの太さになっていた。これだけ圧迫されていたら筋力低下も当然の結果だろう。

ちなみに、これは余談ではあるが、、

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