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「仏教」と「水」の深い関わり

合掌

気づけば9月となりました。東京はまた天気のぐずつく日が続きそうです。皆様、体調にはくれぐれもお気をつけください。

今日はそんな、日本の夏に避けては通れない「雨」や「水」と仏教の関わりについて少しご紹介したいと思います。

天気を司る守護神「龍」

皆様、お寺などで龍の水墨画などをご覧になったことはありますでしょうか。正覚寺の鬼子母神堂でも、堂内の天井にいくつか龍の絵が描かれており、中には江戸琳派の絵師による龍の絵画もございます。

ではなぜ仏教において「龍」が祀られるようになったのでしょう。
一説によると、龍はお釈迦様が瞑想に励んでいる間、雨風から守ってきたと言われております。そして時には雨を降らし、地や作物に恵みをもたらすなど、まさに天気を司る守護神として祀られる存在でした。
余談ですが、新海誠監督のアニメ映画「天気の子」でも度々龍が登場し、天気を操る力を暗に表現していたとも言われております。

そんな「龍」について紹介した、正覚寺四百年記念祭のポスターをひとつここでご紹介したいと思います。

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ハレの日に、雨が降っても。

大事な日に限って雨が降ってしまう。
そんな苦い経験をした方も少なくないのではないでしょうか。
正覚寺鬼子母神堂の天井に描かれている龍は、
お釈迦様の瞑想中の雨風から護り、
時には雨を降らし地に恵みを与えるなど、
水を司る仏法の守護神として祀られています。
そう、ハレの日に雨が降る、というのは、
水神である龍が訪れていると考えると実はとても縁起の良いことだったり。たまには雨の日を喜んでみると神仏も近くに感じられるかもしれません。
それでもどうか、11月10日は晴れて皆様とお会いできますように・・・。

このように、仏教の世界では天気(自然の力)を尊ぶことを前提とされており、「雨男」「雨女」と呼ばれる方々には、龍神のご加護がついているとも言われています。天気がぐずつく日こそ、「雨」というものをポジティブに捉えることができるのも仏教のひとつの魅力かもしれません。


境内にいる水徳の菩薩「浄行殿」

最後にもうひとつ、水にまつわる正覚寺の菩薩様をご紹介します。

鬼子母神堂のそばで祀られている像、「浄行殿」。
この浄行殿とは、煩悩の汚泥を洗い注いでくださる水徳をお持ちの菩薩様です。

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法華経にも登場することでも知られている浄行殿は、像のご尊体を「南無妙法蓮華経」と一心に唱えながら、病気や怪我などで痛む箇所を磨き洗うことにより、心身ともに清めてくれるとも言われています。

もし正覚寺に訪れる機会がありましたら、浄行殿の場所にもお立ち寄りいただき、ご自身の気になる箇所を磨いてみてください。

このように、正覚寺では鬼子母神様だけではなく、こういった様々な神仏がございます。少しでも豊かな境内の魅力をご体感ください。


再拝


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