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自己紹介と、私の正体のかけら

 

 とても、とても悩みはしたものの、書いてみることに、します。


 昔からなのか、最近になってからなのか、私は、自分の年齢と、性別を、特にネットに限って、公言しないようになりました。正直、理由がよくわかりません。わかりませんが、嫌だなと思うことは、確かなんだと思います。

 実際に会えば性別はもちろんわかるだろうし、年齢も何となく推し量ることもできるでしょうから、わざわざ隠したりはしないのですが、ネットだと、どうにも、公開することに、抵抗を感じています。


 皆さんからは、私はどう見えているのでしょうか。


 先日、こういう記事を見かけました。

 noteでフォロワーを増やすために、というわけではないのですが、いや、増えてくれれば、それはそれで大変に嬉しいことなのですけれど、それが目的なのではなくて。

 まだ数は少ないながらも、これまでのnoteで、さんざんと、自分について、本当に自分のことについてだけ書いているなと、あらためて思うのですが、ここまで書いておいて、逃げるように、性別と、年齢を、語らずに、きてしまっているのです。主張だけはしているけれど、何者の主張なのか、これは、10代なのか50代なのか、男性なのか、女性なのか、どういう立場から、こういう思いが溢れているのか、とても、ふわふわしているなと、思ったのです。

 そんなことは些事だ、と思われるかもしれません。文章を読んでいればわかるよ、と言われるかもしれません。ただ、いろいろ考えた末に、あらためて、自己紹介をしようかと、思ったのでした。

 と言ってどう書けばいいのやらと、今更悩んだりしています。よっぽど書くのが嫌なんでしょうか。


 私、本城雫は、1982年生まれ、今年で37になります。性別は、男。

 たったこれだけのことを書くのに、どれだけ時間をかけているんだか、自分に呆れ返るところでもありますが、そこまでして、なんでたったこれだけの情報を、隠すように、避けるようにする必要があるのか、私にも、よくわかっていません。

 ただ性別に関しては、あまり、男と思われたくないと、思っている節があるかもしれません。女の子になりたい、とまではいかないのかもしれません。そんな自分自身でもわからない、中途半端な気持ちを持て余して、進んで後悔しない限り、判然としないネットの性質を利用して、どちらともなく、どちらにでもなれる、そしてどちらにもなれない、そんなものになろうとしているのかなと、自分を見ていて、思うのです。

 チャットをしたり、ネットゲームなどで、文字だけでやりとりをする機会も随分ありました。特に初めて話す方には、この調子なので、多くの場合に女性と間違われることがありました。その時は、まだ、こういった性別のことについて、考えていたわけではなくて、ただ普通の文字のやり取りで、そう見えてしまっていたようです。

 現実に会う友人たちの中でも、時折、乙女だね、とからかわれることもありました。そのたびに、冗談で怒ったようなふりをしつつ、内心では、まんざらでもないような、そんな気持ちがあったことは事実です。

 私は、女々しいです。何かというと傷つき落ち込みやすく、そして多方面に嫉妬深く、想いをずるずるとひきずって歩いて、昔はよかったとも言えず、今が最高とも言えず。あくまで前時代的なイメージではありますが、男として、仕事にも熱心に打ち込むこともできず。男らしさというものが、およそ自分には感じられず、それこそ見た目だけは、はっきりと、むさくるしいほどに男なのだけれど。そのことが、私が男でいることを、嫌にしているのかもしれないなと、考えてみたりもしています。

 ただ女の子になりたいと思えるほど、私の心は柔らかくなくて。女の子は女の子で、大変なこともたくさんあるだろうし、今や、男らしさ女らしさなんて、それこそ前時代的であるかと思うのですけれど、どうにも、自分の心が、男らしさよりも、女らしさを求めているときが、あるような、気がして。

 だからといって男性が好きなのかというとそういうわけではなくて、恋愛対象として女性が好きですし、性的交渉も女性としか持ちたくないと思っています。服装はおしゃれではないものの普通の男性服を好んで着ます。普段の話す言葉も、少し気弱ではあるものの、男言葉、というと変かもしれませんが、普通の男性として、話します。化粧をしたいとも思わないし、似合わないアクセサリをつけたいとも、あまり思いません。多分、ごく普通の、男性です。

 でも、だとするなら、道行くときに見る花を可愛いなと思ったり、アクセサリをみて綺麗だなと思ったり、通りすがりの女性のファッションを見て、素敵だなと思ったりする、この気持ちは、なんなのだろうかと。かなうなら、自分も可愛くなりたいと思ってしまうこれは、一体どこからきているのだろうと。

 女の子になりたいと思ってしまう、その気持ちがあることを、認めてしまうのが、38歳になろうとしているおじさんの私には、恥ずかしく、そしてごまかしてしまって、偽り続けて。冒頭で、よくわからないようなことを書いていますが、これも、恥ずかしさから、明言を避けているんだと、思います。

 noteをはじめて、いろんな方のnoteを見て、読んで。一番衝撃的で、一番好きな文章で。安易にわかると言いたくないと、普段思っているんだけれども、わかるかも、と共感してしまったのが、こちら。

 いま、一番好きな物書きさん。いちとせしをりさん。

 自分のこの、よくわからない、隠しておきたいような気持ちを、書いてもいいかもしれないなと思ったのは、間違いなく彼女の影響で。私は彼女よりもずっとずっと浅瀬にいて、それこそ全くの別物なのかもしれないけれど、それでも感じ入ることはとても多くて。そして彼女のnoteは、とても自分に正直で、苦悩も、欲望も、全てを語るその文章が、とても素敵に見えたのでした。

 noteでは、書きたいことを書こうと。最初は、詩を書くつもりだったけれど。もちろん、今でも詩を書く気はなくなっていないのですけれど。自分の思ったことを。感じていたことを。今まで思っては消えていくだけだったものたちを。少しずつ、書いていければいいなと、あらためて、思っています。

 年齢と性別以外、何もわからないような自己紹介だった気がしますね。またあらためて、何か書ければいいかな、と思っています。

 こんな変わった、37歳を目前にしたおじさんですが。これからも、多分変わらず、自分のことだけを書いていくような気がしていますが。もしよければ、今後とも、宜しくお願い致します。

 

 文筆乱れてお目汚し、失礼致しました。

 本城 雫

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