![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93135369/rectangle_large_type_2_db7bb621b5b5167e6f3177fc6a134230.jpeg?width=1200)
しおり完成!小説「金曜日の編み物クラブ」
しおりの報告会の記録。
二人目は、コバヤシナオさんが「金曜日の編み物クラブ」をテーマに作ったしおりについてです。
今回の4冊の中では、唯一の絶版本という点とコバヤシさんのこの本への思いが織りのテクニックと組み合わさって、非常に!見応えのあるしおりの形を見ることができました。
コバヤシナオ
グラフィックデザイナーを経て、布フェルト、ラフィアのカゴバックなどを制作、ワークショップを主宰。現在は糸紡ぎや織りにて作品制作するファイバーアーティスト。https://www.instagram.com/skoldpaddor/
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
(コバヤシ)
私の選んだ本は「金曜日の編み物クラブ」です。
内容は、ニューヨークに住むシングルマザーの女性が毛糸屋さんを営んでいて、そこはニットカフェみたいに、いろいろな女性が集まってきて、そのオーナーとか娘さんや参加する人とか、それぞれの人生の話が出てくる、女の人がいろいろな場面で主役になる本です。
![](https://assets.st-note.com/img/1670812617810-qEDm8EbpnM.jpg?width=1200)
悲しいことに向かっていく話ではあるんです。
心の奥では悩んでいたり、悲しんでいたり、迷っていたりするんですけど、ニットカフェがある時には、そういうことを忘れてつらい話はせずに、お菓子を作るのがすごく好きな娘さんがパンケーキとかクッキーを焼いて、みんなでお菓子を食べて、楽しい時間を過ごしているんです。
そのときの「楽しい」をしおりにしたくて、お菓子で表現しようと作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670813113282-tyKHdyNIX5.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1670813292806-qtgs6FHWFQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1670813158182-zZNHHbXvLW.jpg?width=1200)
(しおりを見せながら)
こういう形になりました!
ここはクッキーをイメージしていて、ビーズで、飾りっぽいプツプツして、アメリカンクッキーを表していてます。
あと、クッキーって、レースペーパーとかパラフィン紙で包むじゃないですか。レースのところは、それをイメージしてます。
本にはさむ時は、長い方のレースを挟んで、短いレースとクッキーを表紙側に垂らすように使います。この本は絶版でハードカバーで大きいサイズなので、家に置いてあるイメージで、こういうしおりの形にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670813200246-6v0Y3DLPv0.jpg?width=1200)
織りというと、平たいものを作るイメージがあるので、もう少し展開した形、織で立体のものを作りたいなと思ったので、織ったものをギャザーみたいに寄せてクッキーにしてみました。
私はこの本を何度も何度も読み返しているんですが、今でもたまに読みたくなるんです。
読み終わってからも本のことを思い出して欲しいと思うので、裏にピンとかをつけて、バッグにつけたり、ブローチっぽく使える形にしました。
しおりの面影から本の世界に戻ってきてもらえたらいいなと思って、本を読み終わった後でも使える形にしたいと思いました。
(手にしおりをいっぱい抱えて見せる。)
![](https://assets.st-note.com/img/1670813243534-jnU4Y6oyCj.jpg?width=1200)
(矢崎)
1つだけじゃないんだ!
(コバヤシ)
こうやって集合した形でも見せたいなと思って、茶色とかいろいろな色でたくさんのクッキーがあるように、たくさん作りました。
お皿の上にたくさんのせて、ニットカフェでお菓子を出しているように見えるように、作ってみました。
(矢崎)
本当のお菓子みたい!
すばらしいです!
(コバヤシ)
ありがとうございます。
しおりを、織りで作ることは決めていたんですが、普通は、織りでできるものは平たいものなので、平らなところに絵を描くことが基本になります。ただ、それじゃちょっとつまらなくて、どうしても立体にしたいと思ったのですが、立体にすると本に挟まらないっていうところで、すごく悩んだ!んですよ。
いろいろネットで織の作品を調べている時に、「織りもの」ってきれいに織ることがいいこととされているけれど、そうじゃなくて、もっと自由な発想で織るように作れたらいいなと思いました。そこから、立体になるヒントになるものを見つけたので、あとはサクサク作ることができました。
(矢崎)
それこそ、くしゅくしゅしているところが複雑すぎて、zoomの荒いがめんだと、伝わりにくいところもありました。どうなっているか、実物を見たいですね!
(高杉)
すごいかわいいです。
それは、織ったあとに縫ってるんですか?
(コバヤシ)
まずこういう四角い平たいものを織るんです。
それから、こういう感じで、ギャザーみたいに引き締めて、行くと、丸みが出てきて、立体になってくるんです。
クッキーなので、正円ではなく、少し歪んでいるんですけど、そレを目指して、うまい具合に寄せて作ってく感じです。なので、誰でもできます。
(潮)
かわいいです。作ってみたいです。
シンプルなバッグにつけてバッグチャームとかにしても良さそう。
(矢崎)
私も、しおりを作ってみて、とてもアクセサリー的なアイテムだなという印象を持っていたんです。
だから、アクセサリーにすることを意識すれば、しおり兼アクセサリーになるものができるなって思っていたものをまさに、形にしたしおりをコバヤシさんが形にしていました!
本への思いがしっかりとあって、その気持ちをテーマにして完成させているところが、とてもいいなと思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670813331909-KBlhnJbBC3.jpg?width=1200)
artist in
あたらしいワークショップの試みを記録中。吉祥寺にあるアトリエで手芸にまつわることを企画しています。
https://www.instagram.com/shishucafe/
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?