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音として奏で…言葉を語る

今「語り」を学び始めた

私にとって
言葉は
生業(なりわい)
必要に迫られるもの
生活の糧
だから
大切に慎重に
ある意味敬いながら
扱ってきたもの

時には音声として科学し
時には理論として修学し
時には思考として認知し
時には音読として朗詠し
時には楽曲に乗せ歌唱し
時には慰められ…癒され

今まで
深めたことだからこそ
あえて違うベクトルへ
向けてみよう

読み聞かせでもない
朗読でもない
「語る」ということ

「語る」とは
その文章の作者が
思っていることの深部を
理解し
解釈し
自分の言葉で
一人に対して
または
複数の対象に対して
伝えると言うこと

この口元から
音声として現れるモノは
自分の言葉でありながら
実は
自分の思いではない
それは
作者が語るであろう言葉でなければならない

それは
作曲家の楽曲に対する
音楽家の表現にも似て

音として奏で…言葉を語る

学び初めて
少し悔やむ

あぁ…どうして始めてしまったのか
これはとてつもなく奥深い

演奏会
開幕前のステージの上
緞帳が開くとき
それは
スーッと上がる
少しずつ浴びる
煌めくスポットライト

演奏が終わり
拍手の中
下りる緞帳
最後は
「トンッ」と言って止まる
その音を聴く
安堵とともに
バラつく演奏家たち
この瞬間が好きだ

この学びで
最後の「トンッ」を
聞けるのは
いつのことだろう
果てない出口が
実は
目指したベクトルだったと
今さら気づく









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