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130冊以上の積読を読みつくすまで。~1・2月に読んだ本~

今年は本を読む、と決めてから早3ヶ月。早い、早すぎる。
ここらで読んだ本を紹介します。計4冊です。ビジネス書(?)やエッセイ、ライトノベルを拝読しました。


1-1 『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』(いしかわゆき)

2024年は本を読むと決めた時から、noteへの記事投稿を半ば決めていたので、最初はこちらの書籍から選びました。
まさかnoteに投稿されている方の書籍とはつゆ知らず……。
私も書ける人になりたい!とただ書籍の思い(?)に共感したから購入したものだったので、読み進めてから著者の方を知り、驚きました。

記事を投稿するってことは、私のこと1ミリも知らない人に私の人柄を知られるってことだから……ってことは、ちゃんとした文章を書かなきゃ!と思い込んでいた私を変えてくれた書籍でした。

「誰かに見せる」を意識すると着飾った文章になる。誰にも見せない前提で本音を書く練習をしてみよう

『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』

ぐはっと心臓を一突きされました。
そもそもちゃんとした文章ってなんやねん、ってなわけで。まずは書きたいという思いを走らせて、もっと良くしたいという思いのムチで追い込みをかける方法にすればいいじゃないか、と投稿することへのハードルを下げてもらいました。

『130冊以上の積読を読みつくすまで』というシリーズタイトルも、この書籍を参考に付けました(照)

『具体的な内容とパワーワードと主観を交えてチラ見せすることで、中身を開いて読みたくなるんです。「パワーワード」と「主観」を入れたタイトルは、多くの人を惹きつける入り口となる』

『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』

こちらを私なりに解釈した結果です。130冊という具体的で大きな数字を持ってくることでパワーワードっぽくしました。
「えぇ?! 本ありすぎじゃない??」とか「私も一緒!」とか、目を引くのと共感性を兼ね備えてくれるかなという思索です。

昔の自分が書いた小説や文章を読み返すの、好きなんですよね。それって結局自分が好きな文章だからだと思うんですけど。じゃあ、自分が好きな自分の文章をいろんな人にも読んでもらいたい、好きと思ってくれる方は同志!みたいな思いで投稿しようと思いました。
結果がこれです。

「書く習慣」1ヶ月チャレンジなるものも付録されており、挑戦したいところ……。

『「落ち着いたら」「準備が整ったら」は永遠に来ない。やる気の炎が消えないうちに、はじめてみよう』

『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』

ぐはっ。がんばります。

1-2 『誰が勇者を殺したか』(駄犬)

地元の書店で平積みされていて、
帯の『勇者は魔王を倒した。同時に―― 帰らぬ人となった。』に、まんまと引っ掛かって購入しました。キャッチコピーの力
勇者についての文献を編纂するため、かつての仲間(パーティー)たちに話を聞いていくうちに真実へと辿り着くストーリー。
驚き、感動、友情—―そうしたものが全部詰まっていました。
途中、(こういう展開になるんじゃない?)と先読みしちゃうところもあるんですが、それを上回る展開が先に待っています。
なんといってもキャラクターが良い! 小説を書く上で、キャラクターの良さは大事だと痛感させられました。みんな好きになります。

1-3 『本を読めなくなった人のための読書論』(若松英輔)

『本を読めなくなったのは、内なる自分のサイン。だから、読めないときは、無理をして読まなくていい。読めない本にも意味があるから、積読でもいい』

『本を読めなくなった人のための読書論』


多読・速読をはじめとした本の読み方があるなかで、読めないことも含めた読書論を展開している書籍。
本から何かを学ぼうとする姿勢も悪くないけれど、本に対して向き合って心が動いた瞬間を大切にしてもいいんじゃない、と優しく提案してくれます。私自身、本から何かを学ばなきゃというどこから湧いてきたのかわからない焦りを持って読書していたなぁと振り返り、それって本に対して失礼だったのかもと、自分の読み方を見直すきっかけになりました。
人との出会いに運命という言葉を当てはめるなら、本にもその言葉は使える。だから、本と向き合っていればおのずとどこかで自分の為になる言葉たちと出会えるはずだと教えてくれました。
本に限らず、人間力も上がる内容です。

あと、装丁の小花が浮き出し加工されていて、かわいいです。

2-1 『水中の哲学者たち』(永井玲衣)

これが最高に大好きでした!!(ドデカ告白)
もともと哲学に対しては別の書籍で学んでいて、波打ち際でぱしゃぱしゃと遊ぶ程度に理解している自負がありました。
哲学ってニーチェとか昔の哲学者たちの古典を読まないと学べないというものではなくて、世の中の当たり前に対して真摯に疑うところから始まるものだそうです。だから哲学に対して難しいイメージはないし、もっと学びたい、考えたいという気持ちは持っていました。
そこに現れたこちらの哲学エッセイ。

『世界は一見まともなようで、実はかなりすっとぼけている。』

『水中の哲学者たち』


私が生きるこの世界とは、どうやら絶対に正しいものではない、らしい。
世を生きる大多数の人たちが特定の事柄を共通認識しているから、そのことをわかりやすく「当たり前」と呼んでいる、それだけ。

これだけじゃなくて、人との関わり方とか、勝手に自分だけが抱えていると思っていた孤独感とか、実際に関わりのない人たちにも配慮してしまう話とか、とってもとっても救われた。
私だけと思っていたことは私だけじゃなくて、特別じゃないと知ったけれど、それでも共感できることが嬉しかった。

周りの人に話す機会がないもやもやを、この本を通して著者の永井玲衣さんと話せた気がする。
「わかるよ」、「わかる?」そんな風に会話した気がする。
何度も読み返してしまう。そんな本と出会いました。

お疲れさまでした。

1月に3冊、2月に1冊といった調子でした。3月は3冊以上読みたいという意思はあります。
絶賛、川端康成大先生の『眠れる美女』を読書中です。ぐぐぐ、文豪と呼ばれる方の作品は難しぃ。けど、とても繊細で綺麗な日本語で書かれていて面白い。しかも勉強になる。
哲学エッセイがとても面白かったので、哲学ジャンルは今後も開拓していきたいです。『水中の哲学者たち』本当にオススメです。
本屋大賞も決まる時期ですね。『レーエンデ国物語』と『成瀬は天下を取りにいく』は積読リストに名を連ねています。
読みたい本もあるし、勉強したいこともたくさんです。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
哲学エッセイのオススメがあれば、教えて頂きたいです~!!


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